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随分前に購入したのですがハードカバーは持ち歩きに向いていないので今日まで手を付けられませんでした… 正月休みなのでやっと読めました。そんなハードカバーが後3冊ほど溜まっております…
この方の書かれる小説はSFだなあ〜とつくづく思いました。中世・騎士・欧州の舞台設定でも基本はSF。剣と魔法の世界ではなく。面白かったですが結局どうなったんだろう?とは思いました。
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特殊な状況から人物、社会を書くことが多かった作者だけど、
それをさらに進めて歴史(世代)にまで視野を広げた意欲作だと思う。
今後もこういうのもっと書いてほしいなー
難を言えば戦闘の場面で人はともかく、戦闘そのもののえがかれ方にちょっと物足りなさを感じた。
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堂々たるファンタジーでしたが、「街」を本当に1から作り出すというのはこういうことなんだなあ、という現実的な面も。
結構長いのですが読みやすくて、さらさらいけました。
情けない様でいてここ一番でのリーダーシップがぴかいちというルドガーはやっぱりかっこいいです。
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歴史物+ちょっとSF。中世終期のドイツを舞台に、辺境に自由な都市を創ろうとする騎士とその土地に昔から住む異星生命体の物語。とても面白かったです!
SF的な部分のおかげで、なじみのないヨーロッパの歴史に入っていきやすい感じでした。
読みやすいです。ほとんど何もないところから町ができ、どんどん大きくなっていく様子は純粋にワクワクします。
着眼点のユニークさはこの作家さんの真骨頂ですね。
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中世を舞台した歴史SFもの。
いつもいつも魅力的なキャラばかり!彼らの立ち回りにはわくわくしっぱなしです。
小川さんらしい終わり方だけどあの二人はもう少し絡みほしかったかも(文庫か何かで短編期待してます
表紙絵も村田さんで世界観に合ってると思います。
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若き騎士ルドガーが村の人々と共に、地球外生命体の力を借りてレーズスフェントという都市を作り上げるという話。歴史SFっていってもSF要素は地球外生命体が出てくるってだけなのが実際のところ。そのせいでセンス・オブ・ワンダーに欠けていおり、SF要素がほとんどない影響もあってか、結局はご都合主義的歴史物になっているなぁという印象。読めば、住人たちが頑張った結果が結実したと理解は出来るんですが、随所で地球外生命体レーズの手助けがあるので、どうしてもその印象がぬぐえないわけです。ここらへん、狼と香辛料に近いイメージ。大事なところはホロの力で解決です、みたいな。
興亡記と書いてあったので都市が出来て、興隆を誇り、やがて滅び行くのかと思ったんですが、結局そこまで描かれずに終わっているのは拍子抜け。いっそのこと、視点をもっと鳥瞰的にして、スケールを長くして、レーズ視点で消えてゆく人々と新しく入る人々の話に重点を置いてくれたほうが好みだったかもしれません。
その方が、街の礎となった人々というのを書くには適していたのではないだろうか、とかなんとか。
面白くなかったわけではないですし、比較的熱中して短時間で読めましたが、カタルシスに欠けているせいで声高に面白いとは言いにくく。
内容的には、第六大陸を配役変えて中世でやってみました。みたいな感じでした。
余談ですが、この物語の真の主人公は弟のリュシアンの方だと思っています。地球外生命体との印象的な邂逅を果たしたのも彼の方ですし。なにより、この物語の最初から最後で一番成長したのは間違いなく彼でしょう。
ルドガーにはあんまり惹かれなかったですが、リュシアンはなかなかよかったです。
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2009.08.29
SFのつもりで読んだら中世の歴史物みたいな話だった。
主人公の考え方がちょっと現代的すぎるんじゃないかというのとレーズの存在がなければSF要素がゼロというのはどうかと思うけど、まあ面白かった。
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三十年戦争関係の本を探していた時にたまたま見つけたので読んでみた。
三十年戦争よりも前の話だったけど、面白かった。
作者はファンタジーのほうが向いているような気がする。
もっといろいろ膨らませようと思ったらできる素材はあるけど、一冊できっちり纏めたのは良かった。
レーズ(がメインヒロインだと思っているけど)の可愛さはページをめくる原動力になる。
主人公のルドガーも強さも弱さももっている、でも行動力がずば抜けていて読んでいて格好良かった。
上手くいったりいかなかったりしてみんなも町も成長していく過程を見るのは楽しい。
ああ、レーズはこんな気持ちなのかと。
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宇宙人+ヨーロッパ中世小国もの。魔法は無いけど宇宙パワーはあるファンタジーもの。中世部分が濃いんだけど、魔法の要所が強い。終わりは小川一水。
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小川一水さんの作品なのですがあえてジャンルはファンタジーとしておきます。設定はSFですが、レーズが宇宙人だと自分で主張しなければ分かりませんです。
内容は小川一水さんらしく、落ち着いて読める作品です。
スパーヒロインのはずのレーズがいなくても… いや、要所要所ででは活躍してるかな;
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時砂の王、老ヴォールの惑星、天涯の砦と今のところ外れ無しで読んできたんだけどこれは・・うーん。
若き騎士と宇宙生命体の二人が神聖ローマ帝国の歴史を動かす!という煽り文句にまんまと釣られて借りてきたのだけど、それほど動かしてない。
ことがトントン拍子で進みすぎるのが多分面白くない原因か。
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当時の人間(騎士)がどんなものごとの見方をしてたかということ、に違和感を覚えることなく読めた。
生きるのにしぶとく死ぬのにあっけないその時代らしい物語り方がしっくり。
それでも厳しすぎないあたりがやや物足りないような安心して読めるような。
「帝国自由都市」にぐっときた。
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父親と対立して、辺境に追いやられた若き騎士ルドガーは、赴任した領地でカエサルと古代ローマを知っているという、不思議な街の守護精霊「レーズ」と出会う。実は彼女の正体は遠い星の彼方からやって来た巨大な異星生命体の対外感覚器官だった。ともに故郷を亡くし、固陋なキリスト教の因習に反発する二人は、中世ヨーロッパの海に面した三角洲に、今までなかった街「レーズスフェント」を作り、帝国自由都市を目指す。だが、街が発展するにつれて辺境伯やハンザ同盟の怒りを買い、同じく異星生命体と接触を持ったデンマーク国王との戦いへとつながっていく……。はたしてレーズスフェントの未来は?俊英・小川一水が、初のハードカバーで描く歴史SF! (アマゾンより)
物語のキーとなるレーズが、異星人であることをそれほど主張しないので・・・、歴史SFというより普通のファンタジーとして読めますかね。
14世紀ドイツ及びその周辺諸国について、丁寧な歴史的描写をされているので大変読み応えがあります。
ひとつの街を作りあげ、維持し、繁栄させるために奮闘した一人の騎士に、異星からやってきた生命体が共感したことから始まったこの物語。
小さな人間たちが、大きな存在に立ち向かって手に入れたルーズスフェント。
これは、彼らが彼ら自身の手で手に入れた、素晴らしい自由都市を謳うサーガです。
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[購入時]
小川一水の新刊は嬉しいんだけど、ハードカバーは止めて欲しいなぁ。値段はともかく読みづらい。
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ファンタジー要素である宇宙(?)的生命体、泉の精レーズを前面に押し出しながらも、魔法だの奇跡だのは殆ど出てこない、現実的なレーズスフェント興亡記。SF要素はかなり低い。
寂れた地方都市が帝国自由都市の権利を勝ち取り、左遷された若い騎士ルドガーが荘司から市長(コンドル)になるまでの歴史ファンタジー。
勢いがあって面白い。
うら寂れた村が発展できるとこまで発展する、成功記。
興「亡」の「亡」はもしかして、デンマーク撃退の折にレーズ自身がいったんレーズスフェントの建物までも破壊した部分なのかな。とはいっても滅びたわけではないが。
レーズとレーズスフェントとの絶妙な距離感が好きです。
かなりうまくいきすぎの感があるけれど、街の発展が主旨ではあるし1冊分でちょうど良い長さなのか。興亡が繰り返されて発展に時間と冊数をかけたところで同じことの繰り返しだろうし。
これ以上興亡を書く必要はなかったにしろ、しかし一味足りない。
まさに小説はレーズスフェントの興亡記であり、イベントを時系列でその筋を追うような記録を見るようで、人物の心情や葛藤、行動原理や背景などが余りかかれないのが個人的には物足りなかった。急ぎすぎの側面が少し不満。小説と言うより記録。