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著者の重村さんはこの道ではかなり名の知られた人だそうだが、不覚にもこれまで氏の著書を読む機会がなかった。本書は金正日に何人もの影武者がいるというところが一番の読みどころだが、同時にマスコミに流れる北朝鮮に関する情報にいかに対するかという、心構えの本でもある。そのうち、ウソと怪しい情報を流す元凶として氏がもっとも憎むのが朝鮮総連幹部と工作機関関係者である。昔なら、こういう本を出すだけで、朝鮮総連の人々につるしあげにあったという。とりわけ、東京の入管が、朝鮮総連とのいざこざを恐れるあまり、万景号の入国管理を朝鮮総連に任していたというのは驚くべき事実である。その時代に北朝鮮の幹部たちが自由に日本に出入りしたのだから。
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読んだ限りは小ネタの域を出ない、金正日アネクドーツ。ただ、著者の毎日記者時代の取材スタイルや、マキャベリズムと金正日は読む価値あり。
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北朝鮮の情勢が何かおかしい。ひょっとしたら、金正日総書記は既に亡くなっているか、執務不能な状態に陥ってるんじゃないか、、、という話の根拠を説明している本。これまででは考えにくい人事が行われたり、意志決定が遅くなっていたり、出席すべき行事に出てこない、など、間接証拠を積み重ねて北朝鮮政府内で起こってることをあれこれ検証してる。他にも影武者がいるという説も紹介されてけど、影武者がいるのではれば行事類には影武者が出てくればいい話なんじゃないかなぁ、と思っちゃうんだけどな。(そういえばルーマニアのチャウシェスク大統領夫妻に影武者が居るって話が「ゴルゴ13」にあったな、、、)ルポタージュとしては面白いものの、後半には朝鮮総連批判も展開されており、やや論点が多岐にわたりすぎている感が否めないのが残念。いろいろ想像させて疑心暗鬼にさせられてるということ自体が、北朝鮮の思惑にはめられてるような気もするのが気になるところなんだけどな。
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10月8日読了
重村さんの文章、ややしつこいところあり。新聞記者の経験を生かしてもう少しコンパクトな文体にすべし。
内容は結構おもしろいが、隣国がかくも奇怪なのかを思い知らされる。
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かなり綿密な取材と
言葉を選んだ表現が面白い。
残念ながら浅学かつ当件にあまり興味のない私は
読んでる途中で、飽きてしまったが、
国際政治学としての分析手法が
様々に垣間見えて、
面白くよめた。
言い換えると、当問題にあまり興味がなくても
読みやすく、国際政治学のお勉強になりつつ
北朝鮮事情にも詳しくなれるという感じの名著
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2008年の120冊目。朝鮮問題研究の第一人者である、重村智計(しげむらとしみつ)早大教授の著作です。重村さんの本を読んでおくと、朝鮮問題に関する理解が深まります。
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金正日の死亡説や、影武者説などを中心に紹介している。が、基本、中身はそれだけにすぎない。ゴシップ記事として読むなら、まぁそれはそれでおもしろく読める。専門的な内容ではない分、読みやすくはある。しかし、雑誌のちょっとした特集で十分なんじゃないかというレベル。
何はともあれ、重村さんの自慢話が鼻につく。あとがきにある、某教授に対する嫌味(?)も気になる。むしろこの自慢話と当てつけを書きたいがためにこの本を書いたのではないかと思ってしまう。
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衝撃的な内容で、興奮します。
まさかこの本の内容はウソではないでしょうが、だとすると北朝鮮というのは、思っている以上にとんでもない国ですね。
今出ている金正日は、たぶん本当にニセモノなのでしょうね。
[08.11.26]
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北朝鮮からでてくる情報は間接的で、さまざまな夾雑物が混じる。著者はそれに注意が必要と述べてはいるが、著者本人もその迷路にはまってしまっている感がある。
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[ 内容 ]
「死亡説」は本当か?
「影武者」はいるのか?
「後継者問題」のゆくえは?
北朝鮮最大の謎に迫る。
[ 目次 ]
序章 情報学のすすめ-記者の取材、学者の理論
証言1 「平壌は集団指導体制」
証言2 「私は、将軍様の『そっくりさん』に会った」
証言3 「クーデター事件がダブルを必要とした」
証言4 「将軍様は八二年から東京に遊びに来ていた」
証言5 「将軍様は、車椅子を使っていた」
証言6 「声紋が違う」
証言7 「私の金正日物語」
終章 「死亡説」「影武者説」「後継者問題」を検証
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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重村さんの本は初めて読んだけど面白かった。
「にわかに信じられない」とか、「ありえない」とかっていう言葉も多かったのは気になったけど。
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金正日について知りたくて読書。
影武者は存在するかもしれないが、ここ2、3年の動向を見ているとやや疑問を感じることもある。
金正日がどのような人物であるかを知るためには『金正日の料理人―間近で見た権力者の素顔著者』(藤本 健二)のほうが知ることができる。
本書はジャーナリスト視点での検証という内容である。最後の「盗聴された金正男氏の電話」(p218~)は興味深く読むことができる。
喜び組のダンスはコンドルブルーを参考にコピーしたという内容が一番の衝撃。ぜひ関連本を読んでみたいと思う。80年代に店内で撮影されたというお忍び来日中の写真もぜひ見てみたい。
著者の北朝鮮への報道活動を通じて拉致問題が認められる前までの一部の残念な政党、団体の無知さ、愚かさが問題解決、日朝交渉をさらに遅らせたことがよくわかる。
読書時間:約1時間15分
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数多くの影武者説を含めてあらゆる情報を持っているなぁという印象。
だいぶ書ける範囲が限られている中、がんばってまとめたのだろうことを察するとともに、単なるゴシップとしても面白く読める。でもワイドショー的な分析の域を出ていない印象なのは勿体無い。このあたりの真相は歴史が明らかにするまでもっと時間がかかるのでしょうね。
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ありえない、となんでも否定しているが、その根拠が「金正日らしくない」なので、説得力がない。話が自慢話に飛ぶ。