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寝所に安らう秀吉。
その首を狙う、怪しい影ひとつ。
取ろうと思えばとれる首をあえて見逃し、
あこぎな罠にかかり捕らえられる石川五右衛門。
そこから逃げ出したはいいが、盗人稼業に嫌気がさしてしまう五右衛門に、女盗賊・真砂のお竜はイスパニア商人との取引を持ちかける。
はるか南海に浮かぶタタラ島。
そこでしか取れない、貴重な月長石。
白くきらめくその石に秘められた謎とは・・・。
島に君臨する、クガイ王の過去とは・・・。
夏に見た新感線公演の戯曲本です。
おちゃらけ部分がないせいか、けっこうしんみりとした読後感。
戯曲本を読んで初めてわかった事もちらほら。
舞台は舞台で、面白さに流されていく感覚が「いい」のですが、こうやって活字で読んで、あれこれ想像するのもまた楽しいものですね。
舞台を観劇したあと、
○五右衛門・・・スペイン艦隊を悩ます海賊として活躍。後にドレイクと呼ばれ、イングランド女王に仕える?
○ガモー将軍・・・北欧海域にてヴァイキングの首領となる。後に鼻の下をこするとグッドアイデアがひらめく息子をもうける?
などなど、その後の消息を勝手に想像する楽しみに浸らせていただきました~。
(2010年追記)
と、読了後に感想を書いたのですが、その後、この妄想が「薔薇とサムライ」としてホントに舞台化されたのでびっくりしました。
ご、五右衛門がヨーロッパに進出!
ほぼ妄想通り!!