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投稿者:読書はじめました - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに再読。
テンポが良くて、読みやすい文章で一気読み。
映画も好きだったが、やっぱり本の方が面白い。
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これは面白かった。
テンポがよいという言葉があるけど、読み終わってみると激流に飲み込まれていた気がする。
登場人物達はみんな、時間がないという無言の圧力を受けて焦っているから。
ゲームを中心にした話で、ファミコン全盛時代の作品だとわかる。
そこから未来を意識して書いているから、ちょっとノスタルジックなSFっぽい。
ファミコンならぬディスコン(だったかな)、
それとソフトを中心にして展開する、子供達社会を巻き込んだ無声パニック。
ソフトを解き明かさないと死んでしまうという強迫観念が、子供達に自殺まで引き起こす。
あ、珍しい。樓主は純粋にこの作品を誉めているね。
おそらくこれのソフトのモデルは「ドラクエ」だと思うのだけど、どうだろ?
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子供たちの間で流行しているディス・コンゲーム「ライフキング」。裏技やバージョンの情報交換のために子供たちが作り上げたネットワーク上に、「ノーライフキング」の噂が流れ始める。ゲームの中で失敗をしたら死んでしまうという呪いのゲーム、ノーライフキング。呪われた世界を救う為戦い始めた子供たちが、最後に出会った無機王の正体とは―?
有無を言わさず読ませるだけの面白さ。現実とゲームが交差し子供たちがゲームにのめりこんでいく様は、1988年に描かれたとは思えないほどリアルです。ネットワークが発達した今だからこそ読む価値のある一冊。
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タイトルは知っていたけれど、こういう話だったのか・・・。
子供の中に見る真実の物語。大人から見れば荒唐無稽な子供の噂だけど、子供の狭い世界の中では、それがリアルだったりする。そういう事、大人になると忘れちゃうよなぁ。
読み終わって、あとがきを読んだら。これは88年の作品だそうで・・・。この時代に、この作品はさぞかし衝撃的だったことでしょう。
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長らく絶版だったものが、再版となりました。
いとうせいこうってこういう文章書くのね〜
小説に出てくる世代の子供にとってはホラー小説になるのかもしれない。
大人にとってはどうなんでしょう。
家族で読みまわしてほしい一冊です。
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小さな噂が積み重なって巨大な共同幻想となり、存在しないはずのもの(ノーライフキング)が現実を支配し始めた。現実はこれに屈服した。モンスターペアレントが、その言葉が生まれる20年前に描かれている。
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購入したのは河出のでは無いはずだが……
出版データを見る限り、ボタニカル〜よりもこっちのほうが入手しやすいのかな。
ゲームが流行出した頃に書かれたストーリィとは思えないほど、現代的。
ハーメルンの笛吹きを思い出させる感じもして、少々ゾッとさせられる。
ホラーではなく、SFだと思う…たぶん。
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「ノーライフキングは生きている」
やーおもしろかったです。寺山修司のトマトケチャップ皇帝的な面白さでした。
ライフキングというゲームに熱中する全国の子供達の裏ネットワークが社会を錯乱させていくーみたいな話。
子供達の間で広がる根拠のない噂で大人の社会が動かされてそれを機に大人達が「ライフキング」狩りを始めていくその感じが超好きでした。
たしかに子供の頃って妙な噂に振り回されてたなあと。特に多かったのはあれですね、何人に同じことを話さないと〜とか、どこどこに行って呪文を唱えないと〜とかいう怖い話。
もう一回ちゃんと読み直したいです。
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人気ゲームソフト「ライフキングの伝説」にまつわる奇怪な噂。死のにおいのするいくつもの噂に、変化していく日常。子供たちは互いに連帯しながら、それぞれの方法で孤独な戦いを始める。「子供たち」と「大人たち」の関係や、リアルとバーチャルの関係が、社会派的なものでなく、リリカルな寓話として描かれていて、ラストは胸が痛くて痛くて、涙で文字が滲んで大変で、もう。僕たちは新しいリアルです。忘れないで、ハーフライフ。怖いけど解かなきゃ死ぬからがんばります。よくできたコピーのようなキーワードがスイッチになって、また思い出して胸が痛くなったりするのです。
……しかし、うーーん。藤原カムイのあの素晴らしい表紙の画像がないってどうよ。
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噂の怖さと馬鹿馬鹿しさ。
生きてる理由や証を残したがる子供たちの話。
お前は理由で生きてるのかよ!
って怒ったのは誰だったかな。
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いとうせいこうさんが小説を書いていることに驚き購入しました
20年ほど前に書かれた小説なのに古臭さがあまりなく、
ストーリーに入っていきやすい面白い小説でした
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子供と大人の理解はありえないのだろうか。子供は、「死」を恐れ、さまざまな噂を流す。一方で、大人は、子供の噂が社会に与える影響を強く恐れ、噂の原因を断とうとする。しかし、その大人の行動こそが、子供たちが恐れる「死」であるようだ。
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この本棚もまた、私の「賢者の石」の一部なのでしょう。
無機の王が迎えに来るまで、私も新しいリアルを生き続けます。
ワスレナイデ、ハーフライフ。
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いとうせいこうの作品
この人才能ありますさすがですが
この作品自体はぼくにはさほどささらず。。。
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発表されたのは1988年だったんですね。まさしくファミコン全盛期。
こどもたちの間でブームとなっているゲームソフト「ライフキング」を巡る、いとうせいこう代表作。