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恋愛モノで福岡のご当地モノのくせに、話のオチに思わず失笑というか、「腰痛の原因が何でそれなん??」とツッコミを入れざるを得ない内容。
評判のわりに、チープというか、なんというか・・・
正直、オッサン、オバサンの欲望は、若造にはわかりませぬ・・・
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アホ小説。
最後まで読めば、テーマとしてヒトを信頼してゆく事について扱ったもの と判るが、いろんなディテールが暑苦しいというか
特に性描写はギャグやコントに近いと思った。
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題名:もしも、私があなただったら
作者:白石一文
出版社:光文社
43歳の時に会社を辞めて博多に戻ってきた藤川啓吾。
父親が亡くなり、元米屋を改装して「ブランケット」のバーを営んでいる。
今年で49歳になった彼の元に突然一人の女性が訪れた。
かつての会社の同僚の妻・美奈が「藤川さんの子供が生みたいのです。」と言って東京から藤川の住む博多に来たのだった。
藤川は、東京を離れる時に美奈に思いを打ち明けられていた。
しかしその時は、にべもなく断ったのだが・・。
かつての会社の同僚は、不正経理問題で警察に身柄を置く事に・・・。
その夫を置いて、美奈は福岡に来た。
再開した二人は、やがて確かに心を通わせて行く。
制約のない「大人の恋愛」を描いた作品です。
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大人の恋愛。若くても、年をとっても変わらないものもある。
福岡は大名2丁目が舞台になってるので、親近感もわいておもしろかった。
「女は心と身体で生きる。男は目と頭で生きようとする」
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「もしも、私があなただったら」
私はこの本を好きにも嫌いにもなれなかった。
嫌いになることは、
他人や自分から目を背けていることになる気がして、
だから私は受け入れる方を選んでみた。
内容は40代の恋愛。
お子ちゃまの私には正直重い。
徹頭徹尾人間の生々しさを見せ付けられたって感じ。
知っているくせに、案外知らん振りな醜い部分。
それは、歳をとるってこと、大人になるってことは、
必ずしも成長するってことじゃないって事実。
一体「分別」ってなんだろうね。
40年生きてりゃ色々ありますよ、思うようにはいかないの!
と一蹴されちゃいそうだけど。
題名なんて「もしも、私があなただったら」。
人間関係を築く上での基礎中の基礎。
私が中学校三年生の頃に詠んだ人権をテーマにした俳句は
「立場交換 きっと分かるよ相手の気持ち」
佳作いただきました。
チョリース。
五・七・五じゃねーけど、
チョリース。
とりあえず、
恋心、性愛、嫉妬とかそんなんは人間の本能だ。
生き抜き子孫を残すサバイバルゲームの一環である。
白石一文は必然的な人間の営みを決して美化しない。
厳しい人だと感じた。
この本は特にロマンチックさの微塵もない。
ただ、生々しいだけ。
エロいってわけではないですけど。
石田衣良が描くちょい2次元世界とは違う。
登場人物の誰にも憧れることがなかった。
大体どんな本でも憧れちゃうキャラクターっているもんだけど、
残念ながらこの度は・・・ご縁がなかったということで。
じめじめした内容。
この季節にぴったり。
今日だって雨。
そんな朝、手にとってみた一冊がこの本。
デステニー。
白石さんはどうやらとっても人生経験豊富だと思われる。
そして人間に対して非常に寛容なのである。
人間の醜さを実は肯定も否定もしない。
「それが人間ってもんですから」
私は勝手に彼の発言を創造する。
そんなの私には無理だな・・・
私は純粋であり続けることに固執してるところがありますから、
生々しい人間の心情とかを深いところまで知ってしまうのが怖いし、
知ってしまっても、
そうじゃない人はいる!
って祈りに似た期待があって、
諦めという解放をいつまでたっても味わうことができずにいます。
結末は一応ハッピーなんだけど、
霧の中をずっと歩き続けてる気分になった。
好きで本を読んでいるのに、一喜一憂させられて、
それでも次なるものを求めて、
この営みのメカニズムを私は知りたい。
ほな。
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いつもながら濃密。
この人の小説は,痒い所に手が届くというか,うまく言葉に出来ないような気持ちを,ほんと,上手に掬って,言語化してくれている。
やっぱり,今回の小説も性描写は結構すごいけど,それはそれでこの人の持ち味なんだろうな。
あと,今回の小説では,ちょっとした超自然的な力をほのめかすような登場人物が出てきたけど,そういえば,前の小説にもそんな感じの人がいたなぁ。
それはそれで面白いんだけど,この人のリアルでかなり濃密な文体と,超自然的な力を持った登場人物とのギャップ(というかミスマッチ)が,ちょこっとしっくりこないようにも感じるのである。
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う~~~む。
正直なんだか微妙な感じ。
男性の作家さんで、男性の目線から書いたラブストーリーなのだから
あたりまえなのだろうけれども、やっぱり「男の書いた恋愛小説」
という感覚がすごく前に出ている作品のような気がする。
(決してそれが悪いんじゃないけど、なんとなく合わなかった)
露骨なセックス描写も果たして
この作品に必要だったのだろうかと思ってしまうところなのだけれども、
「私という運命について」が良かったので、
此方にも手を出してみたのだけれども、どうも最後までしっくりこず。
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自分が結婚してみて初めて、血がつながってない「家族」の不思議を体感した。その気持ちを思い出した。
パートナーとは、血がつながっていない。けど、人生を豊かに送るために必要とする存在だ。
実質不倫のお話だけど、円熟期を迎え酸いも甘いもわかっている「大人」のラブストーリー。どろどろしたかけあいがなくて、むしろ、家族とはいえ結婚は他人同士がするもので、自分たちがイチバンしっくりくる形におさまるのが結局いいんじゃないかっていう・・・
主人公の新しいパートナーになる女性は、主人公の元同期の妻なんだけど(その同期はまた他に女性がいるんだけど)、今は自分のところにいるということをしっかり話に行ったり、逆上しないで淡々と話しあいに応じる感じがまたおっとなー。
安っぽいメロドラマみたいにどろどろしてないのが良かった。
大人の本だよこりゃ~~
美奈が、これからの女の子のキーワードとしてあげたのが印象的。
「自信」「行動力」「笑顔」「美しい言葉」「雄々しさ」
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この作家さんは毅然としてる。
汚い部分をクローズアップしてちゃーんと書くところが好きだな。
あーでもセックスシーンはいらないや。(それが汚いってわけじゃないよ)
他の作品とあわせてもエリートの不倫話が多い。
オトナの恋愛に不倫はつきものですが。別の作品で
"不倫を悪いコトとしてるのは人間だけで、動物ではあたりまえ"
みたいなこと書いてたなあ。不倫への思いはひとしおなのかな。
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もう一冊別の短編集に同時期に書かれた作品だっていうんで慌てて買ったやつ。
この小説自体はなんだかなぁーという感じを持たせてあるような感じになった。
女の内面が描かれてないから、どのくらい心が通じ合ったのかわからなくしてるし。
いとこの気持ちもほったらかしたままだし。
セックスしないから腰が悪くなったという因果しか頭に残らんかったぜ!!
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療養時に読んだ。今回は2度目の読了。
この著者の著書の特徴は①文体の美しさ ②経済ネタが盛り込まれていること ③的を得た表現をすること の3点にある。
まず、文体の美しさは、読んでいて非常に心が和む。
次に、経済ネタ。恋愛情事ばかり書かれるとうんざりするところに、スパイスをふりかけてくれる。時間の流れもつかみやすい。
最後。的を得た表現についてだが。これは才能だと感じる。ぐっと人を惹きつける表現ができる作家は数少ないと思う。
偉そうに書きましたが、私は白石一文さんのファンです^^
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もしも、私があなただったら、と考えた時にわたしのしてほしいことがあなたのしてほしいことと一致する人とずっと一緒にいたいと思った。難しいけど。
あと、強い女性がでてくるのが印象的。5つのキーワードと。
大人な小説。
オチがちょっと軽すぎるかな。
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この作者の他の作品に比べると、すんなりと気軽に楽しく読めた。
ただ、他作品のような重さというかプラスαがない気がした。
単なる恋愛?不倫だけではなく時代背景とか経済状況が盛り込まれていて読みやすかった。
引き続き同作家の作品を読んでみたい。
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舞台が、福岡だったのであーあそこかぁとか、想像しやすかったですが、もし、これが私の知らない土地の話だったら、最後まで読めたかなぁ
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読み終えてしばらくして、ページをぱらぱらとめくってみて、「そうか、これは恋愛小説なんだ」ということに、気が付きました。大人の恋愛ということですね。不倫という見方もありますが、それぞれわけありの男女が、最後は結ばれていく。その過程での主人公:藤川啓吾の考えが綴られています。男性なら、こんな積極的な女性が現れたら、参ってしまうと思います。ただ、主人公の考えと行動がどこまでも冷静で、相手の女性のことだけでなく、自分自身も客観的に分析しているように、思えます。ここら当たりが、いわゆる”恋愛小説”とは異なる部分だと思います。主人公が、”大人”であるということなのかもしれませんが。白石一文さんの小説は2冊しか読んだことがないのですが、登場する男女ともに、かなり”ハイソ”な人たちですね、服装、持ち物、会社等、、、お金に困ってるような人が出てこない世界での男と女の話ということですね。憧れたりはしませんが、主人公のような自制心は、自分には十分備わっていない。こういいた自制の効いた男が出てくるのも特徴のように感じました。