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明治の帝都を舞台に、雑誌編集者と美形絵師が謎を解く探偵譚。面白かったし、短編なので読みやすかったです。押しの強いワトソンと、弱腰なホームズという関係は新鮮な感じがしました。悪い意味ではなく、少女向けライトノベルのような読後感。主役2人の関係なんかは、男性読者よりは女性読者にオススメかな、と思います。
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高価な真珠の消失、表題作の観覧車からの人間消失など、扱う謎が明治時代のノスタルジックな雰囲気にぴったり。探偵役をはじめ、登場人物の個性がよく出ている。物語の展開にうまくその個性を生かしているのが、作品の魅力か。帝都と聞くとどうしてもおどろおどろしいイメージになってしまうが、読後にやさしい余韻を残す気持ちのいい短編集。
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キャラはそれなりに魅力的。主人公2人がホームズとワトソンになぞらえられているが、どちらがホームズでどちらがワトソンなのかということに関しては、読者が受けるイメージと、作中人物が想定しているものとが正反対になっているところが面白い。
と、工夫の跡はいろいろ見て取れるのだが、不思議なことになぜか全く読み進めようという気が起きない。ストーリーが魅力的じゃないというか、文体が魅力的じゃないというか・・・ 他に読む本がなかったから読み終えられたものの、他の本があったらあっさりとこの本を放り出していただろう。図書館でシリーズ3冊をまとめて借りてしまったが、3冊とも読むかどうかは微妙。
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大好きな明治という時代設定と帝都一の美形の絵師とほんわかキャラの記者のコンビが謎を解決していくというのもキャラ萌えの私にぴったりか?と思い久しぶりに新刊に手をだしてみました(笑)心優しいミステリの短編集で ちょぴり実在の人物をまじえながら進んでいくお話はなかなかおもしろかったです。ホームズとワトソンのキャラを逆転したようなコンビも楽しかった〜 少し残念だったのは 明治という時代が読んでいてあまり感じられなかったことですが、短編のデビュー作のようなので仕方ないかしらん・・もっと二人のお話を読んでみたいな!と思えたし、素敵な新刊に出逢てよかったです♪
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私は基本的に明治〜昭和初期を時代背景にして、ミステリー、ホラーものが目の前にぶらさがっていると読んでしまう習性があります。
…だったらこの本の帯『ふたりの青年が贈る帝都探偵物語』とかみたら読むわけです。
感想としては探偵物としては拍子抜けした感じはありましたが明治を舞台にした物語としては大変楽しめました。
この本は表題の人魚は空に還るを含む四つの短編集という形を取っています、どれも謎解きと言うよりも人情話に近い形で解決されるので割りと万人向けかと。
死体や凄惨な事件の小説ばかりに浸らず息抜きがてらこのシリーズ読んでいきたいなぁ。
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美貌の絵師、雑誌編集者が登場するレトロな探偵物のような感じかな。さらりと気楽に楽しめました。続編も読んでみよっと☆
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最初に出た時表紙を見て、ちょっとちがうかなぁ、と思い読んでいなかったのだが、シリーズで三冊出たということは面白いのかも、ということで手に取った。
明治という時代、現代から見るとなんだか魅力的な雰囲気があるのかなぁ。
蛍光灯ではなく、ガス灯の灯りというのか。
心優しき雑誌記者里見高弘と超絶美形の天才絵師有村礼、二人の青年が贈る帝都探偵物語ということだが、殺人事件というわけではない。
私はタイトルにもなっている第三話が良かったな。
ぐいぐい引き込まれるというわけではないけれど、次も読んでみようかなという気にはなった。
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すごく雰囲気が好みだった。
文章も読みやすくてかなりいい感じでした。
一話目から礼と高広の友情の確認シーンが、なんというか、読んでる側が照れた。
このシリーズに心を掴まれた瞬間だったかと。
探偵だなんて滅相もない、なスタンスのホームズと、ホームズ! 事件だよ! 解決しようよ! ていうかしろよ! なワトソンの関係性がいい。
そして探偵に怪盗はつきものですよね。
ロータスかっこいい。
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「しずくは観覧車に乗りたい」富豪の夫人に売られてゆくことが決まり、最後の願いを口にした見世物小屋の人魚は、観覧車の客車から泡となって消えた。水神の怒りに触れて浅草は水中に沈んだのか。いや、地上という水底から人魚がその身を縛るもののない空へと還っていったのか――。心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、ふたりの青年が贈る帝都探偵物語。明治の世に生きるふたりの青年の交流をあたたかに描いた、新鋭の人情味あふれるデビュー作品集。
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図書館でリクエストして借りたらなんか耽美な表紙の小説でちょっとびっくりしました。中身は昔ふくやまさんが描いてらした東京物語みたいだなあと思いました。(あの作品はファンタジーも入ってたけど)
何となくホッとするようなお話が多いです。懐古的と言ったら言いすぎかな、とは思いますが。機会があれば続きを読もうかなあと思います。
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twitterのフォロワーさんにすすめていただいた一冊。
素敵な一冊でした。
シリーズがあるようなので読みたい。
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シリーズ二作目を読んで、懐かしくなってつい再読。
概ね覚えていたが、なぜかラストの「怪盗ロータス」だけ記憶があいまいだった。現在、三作目を読んでいるのだが、そこにもロータスが絡んでいるらしいので再読しておいてよかった。
ちなみに、これを最初に読んだとき、小川未明は読まないとなぁと思ったのだがすっかり忘れていた。ということを思いだした。
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ラノベと紙一重な雰囲気のミステリ・フロンティアですが、表紙が下村さんだったので気にはなっていたものの、やっぱり当たり外れが激しいかしらと躊躇していた。が、結局発注までして購入。
以下見返しあらすじより
「心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、ふたりの青年が贈る帝都探偵物語。明治の世に生きるふたりの青年の交流をあたたかに描いた、新鋭の人情味あふれるデビュー作品集」
短編4本。ざっとつかみだけ書くと、
『第一話・点灯人』
広告図案募集で一等になった兄が失踪したので、探し人の広告を載せてほしいと、小学生の少女がやってきた…。
『第二話・真珠生成』
宝石店から3粒の真珠『プリンセスグレイス』が盗まれた。後日1粒が金魚鉢の白石に混ざって出てきたことから、さながら金魚鉢ラッシュになるが…。
『第三話・人魚は空に還る』
「しずくは観覧車に乗りたい」富豪の夫人に売られてゆくことが決まり、最後の願いを口にした見世物小屋の人魚は、観覧車の客車から泡となって消えた。※見返しあらすじより
『第四話・怪盗ロータス』
陸は塀に囲まれ、入口は川に面した大黒御殿に、怪盗ロータスからの予告状が届いた。
…というような感じでしょうか。帝都・記者・美形天才絵師とかなりベタですが、惹かれるからこそのベタなネタなわけで。ベタ設定にもかかわらず、
一ヶ所だけ面白いのが、普通この設定だとどうやっても美形天才絵師が探偵役・記者が助手役なんですが、これは逆です。おかげで表紙は絵師のが大きいのに、中では案外影が薄いです。出てくるたびにツンデレ風味の可愛いやつみたいな風情で美しい描写されてるだけです(苦笑)。その分記者君は周りにいじられてはいるものの、特にヘタレという感じもない。なので現時点だと絵師の必要性に若干疑問も生じかねないので(酷)、続刊で存在意義を示してくれるのかしらと、変な気になり方で次作に手を出しそうです。
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美しい絵を描く絵師が無骨な男だったらギャップがあって面白かったのに。で、世間のイメージを壊さないために蔵に引きこもって素性をさらさないようにしており、主人公の話を聞いて推理するというパターンはどうかな?
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出版社の記者と画家のコンビが謎を解きあかす、明治を舞台にした日常の謎系ミステリー
明治を舞台だともっと武骨か幻想的かと思ったけどそんなことなく 日常に暮らす人達が出て来て 次も読みたいと思いました