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家族が買ったのをちょっとの間だけ(食事中とか…)失敬して拾い読み。軽く読めるのでいいのでは?と思う。ちょっと通俗的かなあ。
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肖像画にスポットを当ててハプスブルク家の物語が12章にわたって書かれていますが、なかなか面白いものです。1枚の肖像画、それ自体は何も変哲がないものと思いがちですが、作者の解説(お話し)にかかると、実にいろいろな要素が描かれていて、将来を暗示するものまであると言うと、まさに絵の力と言えます。
ハプスブルク家と言うのは名前を知っていても、詳しいことは何も知らないものですけど(世界史を選ばなかったから?)、今回、いくつかの人物に関してこのような背景を知ることができたのは、大変有意義でした。
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いきなり変更になった教授に私の本を2冊買いなさいと言われ、
ムカついて読んでみたけど意外に面白かった!笑
美術館いくのが楽しくなりそう^^
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現在京都国立博物館で開催されている
“Theハプスブルグ”展の参考になる一冊。
オーストリアの片田舎の小さな領主に過ぎなかった
ハプスブルグ家が、欧州全般に権力を持つ、
偉大なハプスブルグ家に発展し、その後、
衰退していく歴史が、美しい絵画とともに
語られています。
知らなかった、ということがいっぱいで、
興味深く読みました。
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小さいけれどちゃんとカラーで絵が載ってるのがよい。
説明も、下世話になりすぎない程度の、素人にもわかる目線というか。
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絵がカラーで綺麗。
歴史上はさほど重要な皇帝でもなかった人物にもスポットを当てていてそれがこの本の良いところでもあり、悪いところでもあり、という感じか。
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ハプスブルク家って....エグい一族だねぇ.
もうほとんどホラー. 栄華を誇った一族の美しい絵画にまつわる暗黒面の物語.. ときどき栄光の物語.
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もしかしたらその辺の小説よりもずっと、面白いかもしれない。
ハプスブルグ家の人々が生きてきた事実のみが書かれているだけだが、彼らの感情が文章になっていなくても、生身の人間である分、リアルでドラマチックな話で、おどろおどろしくもあり、また感慨深くもあった。
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心弾むハプスブルク家の名画との出会い【赤松正雄の読書録ブログ】
出会いはやはり本屋の店頭で、だった。NHKの教養講座のテキストがおいてあるコーナーで発見した。中野京子『「怖い絵」で人間を読む』である。2月から3月まで放映ということなので早速テキストを購入、同時にテレビでもご本人の語りを聴いてみた。これまで知らなかったがドイツ文学者の中野さんは、『怖い絵』シリーズ三冊を出しており、同時にオペラや映画にも造詣が深い(「怖い絵」は本当に怖いものと、あまり怖くないものとに分かれるが・・・)。絵を通じて中世から近代にかけてのヨーロッパ史のさわりに触れることができる仕掛けになっている。絵の怖さたるや想像を絶するが、王家伝説の血の濃さを保とうとするあまり数多の悲劇が起こったこともわかる。このあたりは、親が子を殺し、骨肉相はむ事例に事欠かない日本史も同様だ。人類共通の宿命といったところか。中野さんには『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』という著作があり、これも合わせ読んだ。これまた実に興味深い。テレビと本と、どちらかといえば文章の方が深い。語りはいささか軽いタッチがすぎるのではないか。たまたまハプスブルク家に関わる絵画展は、京都や神戸で開催中であったり、これから開催されるとあって、絶好の誘いの書である。マリア・テレジアやマリー・アントワネットについて色々とわかる。こんないい手引き書はない。
時あたかも21日付けの神戸新聞に池田大作創価学会名誉会長の「神戸から生命の輝きを」と題する一文が寄稿されていた。偶然は幾重にも重なる。神戸新聞社が後援して開かれる「華麗なるオーストリア大宮殿展」の開催にちなんで書かれたもの。「民族の違いを超えて芸術家や工芸家などを大いに擁護し、宣揚してきた」同家を称えておられる。
「すべての生活者は芸術家である」とのたつの市が生んだ哲学者・三木清の言葉を引用され、「大震災から15年。神戸という文化の大宮殿から生命の輝きがはつらつと広がりゆく春が来た」と結ばれている。ひとつの展覧会にこれほどまでに期待する気持ちが高ぶることはかつてなかった。
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この著者の本は、本当に読ませるし面白い。
この人のわかりやすい通史本があったら、絶対に西洋史が好きになれますね。
[09.10.1]
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カラーというところがまずいい。
最末期の同族婚の下りは血なまぐささを通り越して腐敗臭すら漂ってきてぞっとした。
ルドルフ二世観に行きたかったなぁ…
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人間の物語、弱み、裏事情をユニークな切り口で
http://silentsheep.net/book/habsbrug.html
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[図書館]
読了:2010/6/3
「怖い絵」が面白かったので借りてみた。こちらも劣らず面白い。
・「フアナ・ラ・ロカ(狂女フアナ)」
一番惹かれた絵画。本物を見てみたいものだ。絵に対する作者の描写が的確かつ想像力を喚起させるもので、素晴らしい。
・「ライヒシュタット伯」
ナポレオンといえば妻はジョゼフィーヌだけと思っていたので、こんな眉目秀麗で優秀な息子がいたとは。実母のマリー・ルイーズは自己愛性人格障害としか思えない…
・エリーザベト皇后
誰もが認める美女。でも、ヴィンターハルターのあの有名な肖像画にそこはかとなく感じる暗澹さを、この本の解説が見事に描写してくれていた。マリー・ルイーズみたいに、この人も人間的にはあまり魅力を感じない…子どもをほとんど見捨ててるからかな。
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名画で有名な人物を追っていくので、わかりやすい。
画家はデューラー、ティツィアーノ、エル・グレコ、ベラスケス、マネなど。
ハプスブルグ家って何?
神聖ローマ帝国って…??とわからなくなってきたために読んでみました。
かいつまんで整理されているので、助かりました。
そもそもはスイスの小豪族。伯爵と名乗っていたのが、13世紀にルドルフが神聖ローマ帝国皇帝に。
合議制で決まる物なので、大物が牽制しあったために、御しやすいと思われたのか、称号が転がり込んでくる。
古代ローマ帝国の再興を目指して、ロ-マ教皇の公認を得る名誉職。
帝国領土がついて来るという地位ではなく、そちらは年代によってかなり違うというか、実力次第。
ドイツ神聖ローマ帝国と名乗った時期があるように、ドイツと北イタリアが主だったんですね。
スペインのフェリペ2世もハプスブルグ家。これはスペインの継承権を持つ祖母のフアナがハプスブルグ家のフィリップ美公と結婚したから。
フアナの息子でフェリペの父カール5世がスペイン王カルロス1世でもある。これは覚えがありますよね。このあたりで世界史が嫌いになった人もいるのではというのがおかしい。
カルロス1世は敬虔な人で、狂女王として幽閉されたままだった母のフアナに思いがあったのか母が75歳で死んだ翌年に自分が引退、後の始末もキッチリつけるのです。ここでオーストリアとスペインがまた分かれるのですね。
スペインは広大な植民地を要していた時代。
フェリペは美男美女の孫だったのね。しかし、この家系は近親婚を繰り返しすぎて、滅んでしまいます。伯父姪婚はちょっとなあ‥
王妃マリー・アントワネットも実家のオーストリアがハプスブルグ家、そう考えると‥
皇妃エリザベートは嫁ぎ先がハプスブルグ家。
19世紀ドイツのフリードリヒ王の変わりものっぷりも凄い。
ナポレオンの正妃となったマリー・ルイーズもハプスブルグ家出身。マリー・アントワネットが大叔母に当たるのね。
マリー・ルイーズも数奇な人生。
エリザベートの姑ゾフィがマリー・ルイーズの生んだナポレオンの息子ローマ王と親しく、次男の出生が疑われていたとは。
その次男マクシミリアンはメキシコ皇帝に担ぎ出されて悲運を見るわけですが、ナポレオン3世に利用されたんですね。奇しき因縁‥
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「ハプスブルグ家展」をきっかけに購入してみました。
絵画のモデルとなっている人物の人と成り、取り巻く環境や国々との関係、そして作者についての物語的紹介。ハプスブルグ家という一族が栄枯盛衰していく様が流れるように書かれており、とても読みやすかったです。
絵画芸術への入り口として、丁度良い本ではないかと思います。