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ばかになればいいんだよ。
ばかになるって、やってみれば分かると思うけど、そんなに簡単な
ことではないんだよ。
だけどさ、死ぬくらいなら、その前に一回はばかになってみたらいい。
おなじことを考えた先輩として、ひとつだけわかったことがある。
ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡りあうことができるんだよ。
人が行きて行く為に、経験や知識は欠かせない。何かをなすためには
経験や知識を積み重ねる必要がある。
だから経験や知識の無い人を、世の中ではバカと言う。
けれど人が真に新しい何かに挑むとき、最大の壁になるのはしばしばその経験や知識なのだ。
08年0731読了
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品種改良の末、農薬を使わなければ収穫なんか無理、というのがリンゴ農家の常識となっているところを、無農薬・無肥料でリンゴを実らせたい!と、がむしゃらにひとつの道を追求し、諦めなかった木村さんの物語。<すごい>という言葉では足りない感じです。<すさまじい>です。出来るだけたくさん、いろんな人に読んでもらえたらいいな、と思います。
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読み終わると、木村さんの作った林檎が、とてつもなく欲しくなる。1個1,000円でも買ってしまいそう。すんごい人だ・・・。
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◆木村さんが発見した「リンゴ本来の力」を引き出すノウハウは、私たちの生き方にもつながる。自然のことは自然に任せるのが一番良い。人間ができるのはそれをお手伝いすることだけ。ニュートンよりも、ライト兄弟よりも、偉大な奇跡を成し遂げた男の物語。奇跡は降って湧いてくるのもではなくて、それにふさわしい努力と人や自然に対する大きな愛情があって起こるもの
◇人が生きていくために、経験や知識は欠かせない。何かをなすためには、経験や知識を積み重ねる必要がある。だから経験や知識のない人を、世の中ではバカという。けれど人が真に新しい何かに挑むとき、最大の壁になるのはしばしばその経験や知識なのだ。木村は非違と津失敗をするたびに、ひとつの常識を捨てた。そうして無垢の心でリンゴの木を眺めることができるようになったのだ
◇ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う
◇リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。回りの自然の中で生かされている生き物なわけだ。人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって、自分独りで生きていると思っている
◇木村さんは、とにかくよく笑う人でした。自分で冗談を言っては笑い、誰かの言葉に笑い、そしてつらい思い出を話していても、最後はなぜか笑うのでした
◇「去年よりは葉の状態が良くなっている。今年こそ上手くいくから」木村は毎年のように、そういい続けた。良くなってなんかいないのだ。ただ、どうしても前の年の秋の悲惨な状況に比べてしまうから、新緑の葉が元気に見えるというだけのことだ
◇自分の力ではどうにもならないことを悟ったとき、彼は初めて本当の意味でリンゴの木に向かい合うことができたのだと思う。木村がリンゴの木に声をかけるのは、心からリンゴの木に感謝しているからだ。相手が聞いているかどうかは問題ではない
◇無農薬でリンゴを栽培する。それが自分の天命なのだ。歯を食いしばってそのことに打ち込んでいるときに、雷に打たれたようにはっきりとわかったことがある。ここで自分があきらめたら、もう誰もそれをやろうとはしないだろう。自分が諦めるということは、人類が諦めるということなのだと思った
◇自分は今まで、リンゴの気の見える部分だけ、地上のことだけを考えていた。目に見えないリンゴの木の地下のことを考えていなかった。堆肥を与え、養分を奪われないように雑草を刈ることしかしてこなかった。葉の状態ばかりが気になって、リンゴの根のことを忘れていたのだ
◇病気な虫のせいで、リンゴの木が弱ってしまったのだとばかり思っていた。それさえ排除できれば、リンゴの木は健康を取り戻すのだと。そうではない。虫や病気は、むしろ結果なのだ。リンゴの木が弱っていたから、虫や病気が大発生したのだ。どんぐりの気だって、害虫や病気の攻撃に晒されているはずなのだ。それでもこんない元気なのは、農薬などなくても、本来の植物は自分の身を守ることができるからだ。それが自然の姿だ。そういう自然の強さを失っていたから、リンゴの木はあれほどまでに虫や病気に苦しめられたの��
◇自分にはもう何もできることはないと思っていたのが、まるで嘘のようだった。何もできないと思っていたのは、何も見ていなかったからだ。目に見える部分ばかりに気をとられて、目に見えないものを見る努力を忘れていた。
◇リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。まわりの自然の中で、生かされている生き物なわけだ。人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって、自分独りで生きていると思っている。そしていつの間にか、自分が栽培している作物も、そういうもんだと思い込むようになったんだな。農薬を使うことの一番の問題は、本当はそこのところにあるんだよ
◇自分がリンゴを作っていると思い込んでいたの。自分がリンゴの木を管理しているんだとな。私にできることは、リンゴの木の手伝いでしかないんだよ。失敗に失敗を積み重ねて、ようやくそのことがわかった。それがわかるまで、本当に長い時間がかかったな
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すごい。
農薬を使わないリンゴ。
はじめは、虫、害虫を排除することをひたすら続けていた。
数年がたち、答えは見つからず、自殺をしようと考えたときに、ふと、どんぐりの木を見て、土や周りの環境により生かされていることに気づく。
それからは、木を見るのではなく、森を見、周りの環境を、多様性ある世界に変えていく。
多様性の中で生かされるリンゴ、それは強く根を張るため、害虫に負けず、農薬はいらない。
人間も一緒。
いろんな人の中に、もまれているから、強く優しく根をはっていくことができる。
周りの人がいるから生きられる。
楽観的な考えからスタートし、ひたすら追いかけた、木村さんのその信念。
人間の可能性は無限。
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NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で話題だったというリンゴ農家の方の本。
放送は見なかったのだけれど、書店でさかんに並んでいるので読んでみた。
不可能といわれた「無農薬栽培」のリンゴ。
それを可能にするまでの壮絶なストーリー。
表紙の笑顔が素敵だと思った。
リンゴもひとつの命なのだとあらためて思った。
木村さんの作ったリンゴを食べてみたい。
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プレゼント用に購入なので、正確には売約ではないのですが、手元にないということで一応このカテゴリに。
足していくということも技術だけれど、「使わない」ということもまた技術の一つ。
農薬・肥料・大型農業はこれからの人口増加に伴う食糧増産に、絶対に欠かせない技術だろう。
ただ、それと対極するかのように、ビオトープや永田農法など、本来の生態系の中に農業や人間を位置づけていく技術というのもできている。
無農薬が無条件によいことだとは思わないが、農業が機械化され、農家が技術家と化していく中で、農業とは何なのだろうと思わせる本だった。
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青森県のリンゴ農家木村秋則さんの無農薬無肥料のりんご作りに成功するまでの物語。感動させようと頑張ったノンフィクションじゃないところに好感が持てる。読んでも損はないけど、あえてお勧めはしない。
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これは素晴らしい本。無農薬のリンゴ作りを成功させた木村さんの記録。と言えばそれまでだが、この人は自然と人間のエゴをリンゴ作りを通じ調和させたのではないかと思う。まさにひとつの奇跡。この無農薬リンゴが当たり前のように食卓に並ぶ日が来るのはいつの日か…。
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(P194)どんなに科学が進んでも、人間は自然から離れて生きていくことは出来ないだよ。だって人間そのものが、自然の産物なんだからな。自分は自然の手伝いなんだって、人間が思えるかどうか。人間の未来はそこにかかっていると私は思う。
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購入者:櫻井
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で放送されたリンゴ農家木村秋則さんの本です。不可能といわれた無農薬栽培のリンゴを可能にするまでの壮絶な話しです。超おすすめ!心のバイブルです。先に放送を観てほしい*DVDあります*
貸出:田中亮(2009.1.23)返却(2009.3.30)
不可能を可能にする・・・そんな成功例が書かれている本ではないです。木村さんの人生と、そこにいたるまでに経験した「失敗と向き合う」という姿勢を学びました。
貸出:山本資(2009.5.7)返却(2009.6.6)
とても頑張ったとは一言ではまとめきれない話ではないかと思います。ただ一つの事にここまで集中し、諦めず、そしてそこに家族のフォローがしっかりと入るのは本当に難しいと思います。自分にそこまでの信念があるのか、もしくはぶれずにまっすぐ目標を見続ける事が出来るか、、、支えてくれる人、理解してくれる人。
ともかく読んで非常に感動しました。
貸出:丸橋(2009.11.30)返却(2009.12.20)
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」を見て、この著書を知りました。
番組では語り尽くせなかった木村さんの人生・仕事を作品を通じて垣間見ることができます。
一途に、実直に。そんな大切な姿勢を改めて考えました。
貸出:藤本(2010.1.24)返却(2010.2.15)
木村さんの強烈な思い、壮絶な生き様、それを支える家族の愛、ロンドン行きの飛行機の中で一気に読みました。感動しました。
貸出:裕志 返却:(2010.2.16)
ロンドンツアー中に社長に借りて読みました。本当にすごい人です。是非読んでみましょう!
貸出:村田(2010.3.11)返却:(2010.4.26)
木村さんの信念にも驚きましたが、支えられたご家族の方に感動しました。
貸出:渡辺 返却(2010.8.9)
農家で頑張って育てられて作られたおいしいリンゴもあるでしょう。木村さんの不可能を実現する信念が生んだ超自然の奇跡のリンゴは、均質化・同質化が進む現在の消費に訴えるものがあると思います。木村さんにも感動しましたが、奇跡の価値というものを考えさせられました。
貸出:守山(2010.12.8)
依然テレビで放送された農家のの木村さんはやっぱり凄かった!
歯は抜け落ちてもりんごの葉は見事に生やしめっちゃおいしいリンゴを骨身惜しまず作る姿が目に浮かぶ。人間あきらめず追求しつづけたら何でも不可能を可能に変える力があるんですなー
貸出:鈴木(2010.5.10)返却(2010.514)
テレビではほんの一部の放送でしたが、本だととても感動しました。
是非読んで欲しいと思います。サロンさんのMTGなどでも使えます。
貸出:(2011.11.7)返却(2011.12.5)
ビデオでよくサロンさんのミーティングで使わせてもらってましたが、本だと泣けますね。良かったです。
梅村(2012.10.16)
以前、テレビでも見たことがありました。続けていればいつか叶うとは簡単に口に出せますが、実際に行動に表すことはどんなに困難か。ぎりぎり紙一重の選択だったと思いますが、それほどまでの覚悟が奇跡のリンゴを生んだのだと思いました。
古野:2012/12
一言では
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「今年もいいリンゴが採れました」的な、人の良さそうな笑みを浮かべる初老の男性の人生の楽園のような話。そう勝手に推測して読み始めたのですが、完全にしてやられました。この本は涙なくしては読めない、魂の物語です。しかも、これ、今年の直木賞受賞作だよ、と言われて読んでも違和感がないくらいの完璧な物語です。まったくもって脱帽です。
リンゴを通して自分の理想を追い求める男が、得意の理論・理屈を捨てて、大地の熱を感じようとしたその時、彼は求めていたものをようやく見つけます。そこに至るまでの苦悩、苦労はもはや自分の美学を追い求める芸術家のようです。そして、ほぼ村八分になっている彼を支える家族の姿が神々しい。
こうして時折出会うことがあります。これほど完成された真実の物語があるのなら、小説が存在する意義はなんだろうかと、真剣に考えさせられる作品に。読書体験の歓びとはそんな所にあるのかも知れません。これだから、活字中毒になってしまう。これだから、本を読むのをやめられないのです。
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経験、体験に感じ入る いうのはまさにこういう書を読んでのことだろうと思う。
みなさんのコメントの通り、一気に読める本でありひさびさにいいものを読んだと思う。
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ものすごおおく感動&感激。。。とにかくスゴイ話で、この木村さんというヒトの人生が描かれています。
とにかく一度リンゴを食べてみたいものです。ホントにホントに美味しいんだろうなあ…木村さんに会ってみたいです。面白い話をたくさん聞きたい。
こんなにもヒトは頑張れるものなのか、自分に問いたくなる本です。オススメです!!!
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テレビの方は見ていません。プロジェクトXなどの過度な演出ははっきりいって興ざめしてしまうのですが、この話に関してはそんなことを意識すらしなかったです。ぜひ読んでみてください。