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2009.01.03. 分厚いけどぐんぐん読んじゃう、さすが恩田さん。登場人物がたくさんいるんだけど、書き分けも鮮やかで風景も色を持って浮かび上がってくる。ホラーかな、ホラーかな、と思いながら読んでたら落しどころはそっちかー!という感じです。怖いのは、怖いんだけど。今日の朝刊読んでたら、直木賞候補になってた。
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この人ひさしぶり。と思ったけど、そうでもなかった。直木賞候補作。
読了。最近の気分にはファンタジーっぽいのはあわないなあ。
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ある町で起こった殺人事件、その背景にあるものに興味を抱き、その町を訪れた主人公の視点を中心に話が展開される。途中で生存時の被害者視点も加わるために読みにくさを感じることもあったが、町に秘められた謎などミステリーっぽさは随所に溢れている。
まあ、読み終わって感じるのはいつもの恩田陸小説だなと。結末もややボカす感じで全ての謎が語られることもないために読者の頭の中には「?」が浮かぶこと間違いなし。直木賞候補らしいのでこの小説で初めて恩田陸作品を読むという人も多いかと思うが、恩田陸小説を読んだことがない人には薦められる作品ではないと思う。
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全てのものを記憶して忘れることができないという特殊な能力の持ち主の突然の失踪。M町の秘密・・。
主人公はM町そのものだ。この本を読んでいてしきりと辻井喬著の「萱刈」を思い出していた。
町という集合体、その中では噂は即広まり共有化し、そして都合の悪いことは共犯関係が無言のうちに成り立って風化したようにみえるけれど、低層には脈々と伝えられていく。
久しぶりに先を知りたくて読み進んだ小説だった。
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M駅のを出ると黒い塔が一本見える。「ようこそ 塔と水路の町へ」ロータリーには、歓迎の文句が踊っていた。駅前から、真っ直ぐに続く道は、歴史の散歩道といい、水路が多く残る昔の面影が残る町だった。塔は、駅からは一本に見えていたが道の横にずれるともう一本あった。
あなたは、町をさらに奥に歩く。この町に来た理由は、水無月橋で死んでいた一人の男の事件を調べるために来たのだが・・・。
一年前死んだ男は、東京で働いていたのだが突然行方が解らなくなりそして死体として発見されたのだ。一年の空白の間に彼がしたこととは?町の人々の語る話は・・・?そしてこの町には・・・。
「これは私の集大成です」と言うほどの恩田陸らしい作品です。物語は、静かに静かに進みます。ん〜感じとしては、「ユージニア」「球形の季節」に近い感じがしますね。これは、正直難しいです。長編なので恩田陸読み始めの人にはお勧めできませんね。雰囲気は、恩田陸の独特の空間が充満してます。しかし、登場人物が昔のように影があれば・・・。ちょっと綺麗過ぎる感じがします。
ん〜ちょっと辛口ですかね?では
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塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。一年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか?
「悼む人」と共に直木賞候補にあがった作品。
独特の恩田ワールドは好き嫌いがきっぱり分かれそうだが
私は意外と楽しんで読めた。
ただ、章ごとに視点が代わっていくのはよいのだが
最初「あなた」だったのが
途中で特定の人に変わるのは???
どちらかに統一して欲しかった。
【図書館・初読・1/14読了】
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久々に大きな単行本を買ったけど残念…
もともと恩田さんのものは得意じゃないのですが、
これはなんとなく騒がれていたし、
読み応えがありそうだったので購入。
が、しかし。
最後がやたら放棄されている感がして、
途中まででよかったのではないかと、がっかりしました。
ただ、四分の三までは、まぁおもしろかったのかな。
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SFというか神話色もあり、寸前まで最終的な謎解きにわくわくしていたけれど、最後のストーリーが馴染めなかった。読解力不足?もう一回読み直さないとだめかな。
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第140回(2008年度・下半期)直木賞候補作品。
2009年3月8日(日)読了。
2009−25。
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会社で会社を辞める上司のための送別会の後、平凡な男市川吾郎は失踪します。身内も無く音信が途絶えたまま一年後、彼は、遠く離れた田舎町で刺殺体で発見されます。
彼はなぜ失踪したのか、そしてなぜ殺されたのか?「あなた」は彼の軌跡を追って行きます。
前回読んだ「球形の季節」と同じ手法で、各章は話に関わってくる人々それぞれの視点で話がつづられていき、謎に隠された町が浮き彫りになっていきます。殺人事件のミステリーかと思ったら、(ちゃんと殺人事件の答も解かれていますが)町の人の群集心理や、町の謎がテーマです。似たようなのを立て続けに読んじゃったので評価が低くなったけど、恩田陸ワールド満載の本です。
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残念ながら直木賞は取り逃がしました…いや、多分選考委員に嫌われてて取れないだろうなと思ってたから全然構わないんですけど。。ボリュームがなかなかあり、久々に読み終えるのに何日か要しました。読み応えあったー。
読み終えた直後だと、上手く言葉が出てこないなぁ。
最近、伊坂といい恩田さんといい、何だかとっても世界情勢にタイムリーなトピックをモチーフに使っているように思う。その手法に、私は自分と物語世界の距離が縮まったように感じて、非常に落ち着かない気分になるの。フィクションはあくまでもフィクションであって欲しいんだろうか?
言わんとしていることも似ているかもしれない。世界の中には大きな歯車があって、それは決して止められるようなものではないのだ。
…とりあえず、この作品の内容に関しては何も言えない!下手に喋ったらネタバレになりそうで!長編を読むのが苦でないならば、是非読んでみてほしい。
若干の破天荒さなんかはいつもの恩田さんらしく、安心というのも変なんだけど何だか安らいだ。
(2009.01.22)
文庫化されているのを見かけて、懐かしくなって再読。
この人は水が好きだよなと思う。『月の裏側』とか、『不連続の世界』もそうじゃなかったっけ?そういう連想をしてたら、今度は『月の裏側』が読みたくなってくるのです。。
以前のレビュー見ると「世界情勢にタイムリー」とか書いてあるけど、何かあったっけ…?
町の秘密が巧妙に隠されてるあたりが、巧みですごく面白い。
最近新作ないなぁ、恩田さんの新作出る時が楽しみだな♪
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すごいことが起きてるんだが、起きてないんだか分らない感じが恩田陸!!
表紙から外国っぽいかと思ってましたが、かなり「日本」。
読後感は「幸福」。
そう締めてしまうのがすごい。
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塔のある町をめぐるミステリー。
恩田陸のすごいところは、登場人物が
「こういう人身近にいそうだけど実はいない」
と感じさせるところだと思う。
いそうでいない。
ありそうでない。
そんな世界を描ける類稀なる作家。
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塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。一年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか?誰も予想できない結末が待っている!!恩田陸が紡ぐ、静かで驚きに満ちた世界。《・・・「BOOK」データベースより》
《2009年2月10日 読了》
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09.1読了。いゃぁ〜長編でしたね。読み進める事は出来たし内容もよくわかる、でも娯楽作品とはいえないなぁ。3.5