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期待せずに読んだのだけど、加賀さんのまっすぐな生き方がおもしろかった。普通、大人になるといろいろ頭打ちになって、だんだん丸くなるもんだけど、ずーっと子供の頃のまっすぐさを失くさないできたんだなあ。そういうのって世間知らずといわれたり、生意気と言われたりしがちだけれど、嫌いじゃない。まあ、加賀さんの場合、かわいかったから、周囲に甘やかしてもらったりもしたんだろうとも思うけど。自分の美学や価値観をきっちり持っていて、そういうところは見習いたい。周囲にいたら、大変かもしれないけどね。意外と素直な気もするな。今までは、ただのうるさいおばさんという目で見てたけど、これからは違う目で見ることができそう。
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標本を眺めるように読んだ。彼女の価値観もまた一つの生き方。
自分とは、共通するところもあれば、まったく異なる部分もある。
彼女は彼女、自分は自分だから、少なくとも真似したい生き方ではない。
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加賀まりこさんといえば、美しくてシャキシャキしていて
頭が良くって、格好いい女優さんという認識
宮本輝原作映画『泥の川』での美しさは衝撃的だったし
この頃、年を重ねて「おばあさん」といわれる役でも
やっぱりきれいで素敵だなぁと思っていました
そして、このエッセイを読んで、ますます好きになりました
ご自分のこと、嘘偽りなく語られていますが、
印象深いのは女友達のこと
完璧な人間なんていないんだから、欠点も認めあって
自分の欠点も自覚して、許して、許してもらって、
居心地のいい関係を築いている様子が、ホント羨ましいくらい
たくさんの忘れたくない言葉が溢れていて
手元の文庫本は付箋だらけになりました
とても元気をもらって、前向きになる素敵なエッセイでした
きっと、これから何回も読んで、
その度に付箋が増えていくエッセイだと思います
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うじうじしたり、くよくよしていてるとき、
この本を手にとれば、まりこ様にパーンッと
気持ちよく、ぶたれたような爽快さがあるかも。
そんな読後感。
何かに向かっていくとき、何か納得できないことを
発言するとき、臆せず飛びこんでいく、発言する!
それは、自分の中で、こうだっ! という哲学が
確固たるものだからだろう。
恋するときも、相手のことを深く考えながらも
決めたら、ドーンと突き進んでいく。
格好いい女性だなぁ・・・と、憧れる。
決してこうはなれないけれど、なれないから、
その考え方は、とても刺激になった。
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こどもの頃より今の方がずっと、加賀まりこをいいな、好きだなと思う。その理由が解明されるようなエッセイ。
女優の顔こそ、履歴書なのだと思う。
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加賀まりこの自伝。気の強いお嬢様不良の西洋野菜カガ。相当、肝が据わっている。職場のK課長に勧めたところ、「未婚の母になったときの相手の名前はわかるの?やっぱり布施明?」と聞かれた。そうか、当時はやはりインパクトがあったのだな。
映画「月曜日のユカ」と写真集「私生活」が見たくなった。写真集は復刊ドットコムで既に交渉していたが、断られてしまったようだ。
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第一章、年上の女友達にハッパをかけられたかのように
励まされる。
……のだけれど、その後は……
一時代を風靡した女優さんってこんなにすごいんだ、経済力でも人脈でも、遊びでも、仕事でもと……
最初のうちは感心していたのだが、だんだん鼻白んでいってしまった。
穿った見方だけれど、やっぱり、お嬢さん育ちだったこと、美貌に恵まれたことは大きい。
もしも、それが何にもない小娘がこんなことをして、
このお年、純情ババァなんて言われても、誰が読む!?
ただ、著者の聡明さはよくわかった。
すごい人だなと改めて見直している。
文章もご立派。
読書家とおっしゃるのもうなずける。
ただし、「……なわけで。」の乱発は、個人的に好きではない。
気になったらたまらなく気になってしまった。
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「キャンティ物語」を読んで興味をもちました。今の生意気な若手女優(少し古いが沢尻エリカとか?)とは桁違いの非現実的な小悪魔美少女だったんだなあ、加賀さんは。川端康成がぎりぎり寸止めのセクハラ要求をするあたりも、加賀さんは「川端先生から清潔なエロチシズム、というものを学んだ。」とまとめているが、実際にはかなりヒヒジジイだなあと思う。面白かったです。
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少し、勇気をもらえる。
生まれながらに恵まれている部分もすごくあって、自分とはちがうよな〜とか思いつつ、でもやっぱり加賀まりこ自身が切り開いて来たところも大きくて、憧れる。
オンナの潔さを学べて、頑張ろ、と思える本だった。
いろいろあっても、純情ババァになれれば結果オーライだな。
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純情!一途に女優人生を生きてきた、ちょっと恰好いいお姉さんの自伝・自信のほどを嫌味なく語っている本。嫌いな人もいるでしょうが、私は好きです。
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ちょっと怖そうな女優さん、というイメージを何故か持っていた
加賀まりこさん。
憧れの女性であった安井かずみさんの
親友でいらして、ということはずっと知っていましたが、
TVドラマのお役の印象が強くて、あまり良く知らないまま。
だから、安井さんについての本を久々に読んで、その後
この本を手にしました。
表紙のまりこさんの表情、惹かれて。無垢な野生。
という印象。別に意地悪でもひねてる感じでもなく。
純情という言葉が似合う方なんだなってことは
ご本を拝見したらよく感じ取れました。
恋のお話をされてたり、お友達とのお話をされてたり。
でも、それはよくある暴露話ではなくって。
お相手に傷がつかないよう。迷惑がかからないよう。
ご自分が共に過ごした、加賀さんが責任を取れる範囲
での期間や内容の、潔い、大切な思い出話。
ああ、大事にして、してもらったんだな。
真っ白な気持ちで寄り添ったんだね、と。
単なる一読者の私にも思える語り口。
潔癖なほどの純粋さ。でした。
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「純情ババァになりました」っていうタイトルはちょっと自虐的かも。だって加賀さんはオイラ的にはババァではない。人は年齢を重ねたからといって性格が丸くなったり人格者になったりしないと思う。そうあるべき、そうなりたいと思う人だけがそうなるだけだ。19歳の加賀さんは『私は、自分のしたいことをしてるだけ。ほんとうに生きるってことは、自分以外にアルジを持たないことじゃない?』と言う。加賀さんはこのスピリットのまま、大人になったんだろう。カッコいいに決まってる。世間体で大人になったのではない、自分としてのあるべき姿に磨きをかけていまに至ったんだと思う。自分で人生を選んでいる!誰のせいにもしない生き方だ。よき先輩や同志に恵まれたのは偶然ではなく、加賀さんが人生をポジティブに、真剣に捉えているからじゃないかな。そんな風な若くて可愛らしい女性がいたら応援せずにはいられないだろう。もちろん不埒なことなんてできるわけがない。
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加賀まりこ大好き。魅力的な人だと思う。
気持ちのいい人。
とっぽいのに不思議と品があって、カッコよくてチャーミングな人。大人の女で、女の子。
自分にはそう映る。
『変だと感じることに対し、「それは変です」と声をあげることは大事だと思う。
そういう時、私は常にチンピラでありたい。』
それは誰にでも出来る生き方じゃない。
し、世の中そんな人ばっかだったらチョーめんどくせえw
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加賀まりこというと、自分のなかでは小学生の頃に見た「ジェニーがやって来た」というNHKドラマで、東京都下の武蔵五日市あたりに住んでいる一家の主婦役が原点なので、その後のいろいろな活躍を見ても、世評のとんがってる女優って感じはあまりしないんだけど、この本を読むとほんとカッコいいな。そしてかしこそう。かしこい人がカッコいいことを本気でやってる。だからカッコついているってカンジだし、人生が濃い感じがするね。
「純情ババァになりました」というタイトルも、原題の「とんがって本気」もいいタイトルだよね。センスあると思う。文章もピリッとしてるし動きが感じられる。もっといろいろ書いてもらいたいな。
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四章 人生の風は自分で起こす
死産のエピソード
失くしたハイヒール
の辺りが興味ひかれました
「わかり合うのが無理でも、分かち合う。もっと励ましあおう」
のやりとりに感動しました