紙の本
親子関係
2023/12/06 13:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
親子関係について、いろいろな角度から解説されていて、よかったです。古くて新しい問題で、興味深く読むことができました。
投稿元:
レビューを見る
読みやすい。
なかなかの名著です。
「病」という表現が強烈なので
びっくりするが、
内容は、精神科医からみた実例がたくさん。
説得力がある。
投稿元:
レビューを見る
親は子どもを愛してやまないもの、子どもはその愛に応えたくてたまらないもの、家族愛は最高至福なのだという通念は幻想ではなかろうか・・と問いかける。そして家族という病はもはや解決不可能なものだとの香山先生の臨床での体験論を繰りひろげる。近年、理解不可能な親殺し・子殺しがあまりにも多い時代だ。
香山先生は親子の問題はパターンはいろいろあるにもせよ「あらゆる親子はビューキである」との立ち位置から、苦しみに佇み出口なしの状況で煮詰まってしまうのではなく、親も子も内から外へ・家庭から社会へ・家族から他人への視点が大事だとするのだ。
投稿元:
レビューを見る
日本において家族という存在はなんと尊いものとされてきたんだろう。知らず知らずのうちに環境や社会通念の中で親子の意義を定義づけられていることを痛感させられる1冊。生きづらいなーなんて思っている方に一度読んでいただきたいかな
投稿元:
レビューを見る
はっきり言って、時事に詳しい+子育てしたひとなら、かけそうな内容・・・
とは言っても、こう有名なひとが本にするということの社会的インパクトはあるのだろう。と思った。
そして、社会学+教育学。専門外。
勉強したいことは山のようにあるとわかりますねー。
☆読んで思ったこととか、個人的なメモ☆
*G・Pマードック『社会構造』p140
核家族の4機能を定義
この定義が今は満たされていない。
*p156キム・ミョンガン:
日本の男は「成人した幼児」と「幼児」しかいない
→たぶんそもそも「子供」「大人」って社会的区分だから精神的なことをいってるんだろうけど、ナンセンス感ぷんぷん。女だって、幼児か成人した幼児だよな。
ここから教育とかそういうもんにつながるのか?
社会学とか教育学不勉強だもんで、ようわからん。
*確かに「母の愛は無償神話」はあるよね。でも、母も父も人間だから、「子供は何人でも平等にかわいいー(はあと)」って、根拠ないよな。そもそも、シニカルな子供(わたし?)とか、元気な子供とか、好みだってあるに決まってるさ。
というわけで、4章「母の愛は無償なのか」については納得。
そして、この神話はややジェンダーがかるけど、男女両方それぞれにあるものだな。あと、国民性うんぬんにもかかわるよなー。
ぶっちゃけ、立ち読みでいい気がしますが、ジェンダーとか、そういうの興味ある人にはよいような気がするような。
*みんなACだと思う。名称を作るということの弊害を感じた(だれでも病名をつけられることに似ている)
投稿元:
レビューを見る
家族や母性愛を全肯定しようとする
現代の風潮に違和感を抱いている人には、
おすすめの一冊です。
親子である以前に、
他人であることを認識したほうが
心地よいと思います。
やっさんさん 29歳男性 団体職員
投稿元:
レビューを見る
新書、題名に惹かれた中二病患者。
恐らく此の名の病にもかかっているのだろうと言う予想から。
アダルトチルドレン、気になっていて知りたい話題だったので嬉々。
スピリチュアルや音楽、経済仕舞には社会に対するメッセージを発していて高一が読んでみても興味深いお話でした
精神科医の方ですが、スピリチュアルについても余り否定的ではなく江原さんが紹介されていたり。
親と言う、一番身近で一番理解し合える筈の、一番小さな家族と言う社会を共生する人間。
依存だとか拘束だとか、
自分の現状と将来について考えてしまう、
多分結婚なんてしない、そんな自分が親とどう付き合っていくのか。
そんな難しくメンドクサイことまで考えてしまったりします、
文中にゴスロリ文化まで紹介、分析されていたのには驚いたな、
サブカルチャーにも精通している方らしく。
他の著書も読んでみたいと思った次第。
投稿元:
レビューを見る
最後まで一気読みしてしまったのは、内容の面白さではなく軽さのせいであろう。
何でも世の右傾化に結び付けようとする論調はちょっとなぁ。
投稿元:
レビューを見る
親子関係に悩んでるときにとにかく読んでみた。
そういうのに悩んでる人には、結構オススメの本です。
自分もこれを読んで今の親子関係に考えさせられたし、
救われたとも思う。
少しでも肩の荷が軽くなった。
あと、家族関係への疑問と、イエ制度について個人的に興味がある。
とても読みやすい本。
投稿元:
レビューを見る
あらゆる親子はビョーキである、というのは、私のように『生まれる家族』も『生む家族』もまともでない者にとってはかなり救いである、ということである
投稿元:
レビューを見る
病…という言葉がひっかかりましたが、
親子という密接な関係性の大きくしがらんだ状態を
病と言っていると、脳内変換して読みました
まぁでも、私にとっては親子というよりは家族かなと
香山先生にもご兄弟がいるようなのですが、あくまで親子…
そこがちょっぴり謎でした
投稿元:
レビューを見る
読み進めていくと、「あらゆる親子関係は病的なのだ。」という文句も。
なんか、思い切ったなぁ・・・。やるなぁ・・・。
「病的」というと、なんだか不健康な感じ。
でも、親子間のあの独特の距離感って、確かに不思議で不可解なことも多い。
なんなんだろうなぁ・・・。
息子と娘では、親との関係の築き方が違うらしい。特に母親との関係。
息子は、母に愛されて当然だと確信していて、疑うことをしない。
娘は、母と距離をとりながらも、母に支配されることに甘んじる。
まぁ、一概にその通りだともいえないんだろうけど、こうやって比べてみるとなんだか興味深い。
6年振りに、1年間だけという期限で親元で暮らすようになって、半年が過ぎた。
親子の関係を改めて考えてたとこだったから、この本が余計にひっかかる。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
親が子の幸せを願う思いは無償なのか!?
子が親を慕う気持ちに偽りはないのか!?
すべての親子は、気持ちワルイ。
[ 目次 ]
第1章 親を殺す子どもたち
第2章 「なぜ生まれたのか」と問い続ける子どもたち
第3章 母に依存する娘、娘を支配する母親
第4章 母の愛は無償なのか
第5章 母性が加害性を持つとき
第6章 理想の家族にひそむワナ
第7章 「親子という致命的な病」への処方箋
第8章 親子という病のために「まだできること」
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
親子という関係を改めて考えさせられる本です。よく考えると親子って不思議な関係なんだというのが分かります。
目次
第1章 親を殺す子どもたち
第2章「なぜ生まれたのか」と問い続ける子どもたち
第3章 母に依存する娘、娘を支配する母親
第4章 母の愛は無償なのか
第5章 母性が加害性を持つとき
第6章 理想の家族にひそむワナ
第7章 「親子という致命的な病」への処方箋
第8章 親子という病のために「まだできること」
親から子へ、子から親へ、それぞれの思いは様々である。誰でも、親子関係で悩むことはあるはずです。著者もあとがきで、親の期待に答えられなかった自分に対して、自責の念をずっと抱いていたようです。
親子って、関係が近過ぎて、ギクシャクしてしまいがちです。友人のような、もう少し距離が離れていると、他人だからって割り切れるが、親子だとそうはいきません。自分の血が流れているということもあり、過剰に関わろうとして、それが相手にとってはしんどい時もあります。
それが、極端な例では、子供が親を殺害したりという悲劇を生んでしまうと著者は指摘しています。親としては、良かれと思って、子供に塾に行かせたり、いい学校に入学させたりしているのに、子供が応えきれずに、ストレスを溜めて、ついには爆発してしまうというのは、まさに悲劇的です。どちらが被害者なのか分かりません。
著者は、「親子という病」の処方せんは無いと断言しています。それくらい親子関係は奥が深く、著者も「親子という病」に苦しんでいる状況なので、克服するのが難しいと感じているのだと思います。
ただし、一歩踏み出すとして、まずは、親子関係から外に目を向けて、互いに独立した関係を構築するというアドバイスをしています。内に内に目を向けると、どうしても空気が濃くなりしんどくなります。
成人した親子の場合、それぞれが独立した世界を持ち、そこで経済的にも生活的にも自立した環境を持っていれば、お互い干渉する必要もなくなってきます。親しき仲にも礼儀ありというように、親子でもある程度の「距離」が必要な気がします。親子という前に、それぞれが、一人の独立した人間という意識を持って、親子関係を築いていければと思います。
思えば自分も家族に関してはいろいろとありました。なので、著書の内容が深く心に響きました。誰でも家族関係に悩みはあると思います。親子というのは、切っても切れない関係です。だからこそ、時にはしんどい存在になってしまいます。自分の場合は、親戚のおじおばの存在に救われました。
ちょうど大学生の時、下宿先としておじおば家族の家で生活をしていました。おじとおばは、1年に1回たまに会うぐらいの関係でしたが、小さい頃からとても可愛がってもらっていました。おじは面白い人で、サラリーマンでありながら別の顔として小説を書いていました。歴史上の人物や政治家等の話をおじから聞くのが楽しみでした。照れくさくて自分の父親とは話せないような内容をなぜかおじには素直に話ができて、時には数時間お酒を交わしながら議論して��ました。おじとおばは非常に仲が良くて、とても温かい雰囲気の漂う家庭でした。おじとおばは我が子のように扱ってくれて、居心地はとても良かったです。
おじとおばと生活するようになって、これまで主観的にしか見れなかった自分の家族を客観的に見ることができるようになり、自分に余裕ができました。今の家族はそれはそれとして、将来自分は新しく自分自身の家族を築いていけばいいのだと。ある意味、この時期に家族からの精神的な自立が果たせた気がします。
悲しいことにおじは大学4回生の時にこの世を去りました。研究室生活が忙しくなり、その頃は大学近くで一人暮らしを始めていましたが、一報を聞いた時は頭が真っ白になりました。おじの家に駆けつけて抑えきれず涙したのを思い出します。
おじがこの世を去って10年近くになります。先月に大阪出張のついでにおばの家に寄り、久しぶりにおばに会いました。今年生まれた第2子の写真を見せると、とても喜んでいました。帰りの新幹線の中で、おじとの生活を思い出し、なぜか感傷的になり涙が出てしまいました。あの時過ごした温かい家庭が、自分の家庭像の理想なのかもしれません。
今、一人ブログを書きながらおじとおばとの生活を思い出しました。自分は高校生から一人暮らしをしていたので、おばとスーパーに買い物に行ったり、毎日夕食を家で一家団らんで食べるという日常生活が新鮮でした。そんな何でもない日常生活が、実はかけがえの無い大事なものと気付かせてくれたおじとおばには、感謝してもしきれないです。これからもっと恩返しができるよう、がんばろうと思います。
投稿元:
レビューを見る
自分の性格は家庭環境に影響されたところが大きいと感じたので読んでみた。また親子について考えたり、これから親になる方にお勧めしたい。自己分析の参考にもできると思います。薄いのでサラっとよめますよ。