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2008/9/14 Amazonにて購入。
2014/10/10〜10/16
1年ぶりの伊坂作品。いつもながらの「会話」を読ませる作風だが、これまでの作品となちょっと違う感じ。「モダンタイムス」が続編ということなので楽しみにしていよう。
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やっぱりリズムの良い書きっぷり。伊坂作品はいつも読みやすく読後感がとても良い。
ファシズムの怖さと超能力といつもの生活。続編もあるみたいなので早く読みたい。
魔王といってもドラマの魔王とは違います。
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文庫本発売を待ちわびていました。伊坂作品!
「魔王」はいつも通りの伊坂テイストという気がした。理屈っぽい主人公。不思議にマイペースな周囲。ただ、「呼吸」の方は途中からだんだん読んでいて怖くなってきた。恐らく、「魔王」の頃の天真爛漫といった雰囲気だった潤也の変化を、詩織同様怖れていたから。その点、詩織は強いな。
そして何よりも、この作品が明確に現代の今をピンポイントで批判しているような気がしてドキドキしてしまった。タイミングが良すぎる。いや、世の中が、フィクションの最悪の状況に近づいてきている?あてにならない政治家、揺るがないものに扇動される群衆、異物混入、アメリカ批判。自分が今まで安易にしてきたアメリカを含めた外国批判を思って、少しぞっとした。諸外国に比べて、日本がなんぼのもんだっつーの。
流れの中で、立ち尽くす一本の木に、私もなれることができたら。そうは思うが、きっと難しい。でも、なるべくなら心がけたい。この作品で描かれた群集像は、本当に怖い。
そういえば、千葉が出てきて驚いたよ。千葉の持つ含み、「呼吸」の方との関連。どう考えても、この2作だけで終わらせる気無かったよね、伊坂さん。
今までの伊坂作品の軽快さに、何か厚みのようなものが加えられた気がした。いつもの、作品のテンポ、小気味よい語り口、キャラクターへの好感だけでない、何かが感想の底にある。でも、具体的に言葉には示せない。示すには難しく、多分儚い。酷いなー、この終わり方じゃあ、続編『モダンタイムス』は出た瞬間に欲しくなっちゃうじゃあないの。。。
考えろ考えろ、マクガイバー。
(2008.09.15)
久しぶりに読んでみて気づいたのは、『モダンタイムス』への伏線。実は途中に、『モダンタイムス』のストーリーの部分が含まれている。。
そして以前のレビューで、千葉の存在を思い出す…(苦笑)読んでてちょっと引っかかったのに、読了後までに忘れてた…。そして「誰だっけかな…誰だっけかな…」と思ってしまった!死神じゃん!うおー、なかなか思い出せなかったことが一番ショック。。
やっぱり、この作品は群衆が怖いんだよなぁ…怠惰に流れに流される様子が、相変わらずぞっとさせる。
でもやっぱりこの作品はこの一言に尽きるよね。。
「考えろ考えろ、マクガイバー。」!!
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じわじわ怖い上に消化不良・・・!ここで終わるの?という感じ。本当にこういう犬養みたいな人間が現れたとき、自分は流れの中留まっていられるのだろうか?考えさせられます。
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安藤兄弟が世界を変えようとする物語。
兄は腹話術で。弟は賭け運で。
個人的には、謎が多い。そして謎が多い。
今までの伊坂さんと違って物語が地に足付いていると思ったのは僕だけでしょうか?
喋る案山子も殺し屋も、遺伝子に悩む兄弟もギャングも広辞苑が欲しい外国人も出てこない。
・・・死神は出てきたか(笑)
これこそ、何気ない現実さの中でおこる現実味ある物語だと感じました。
夏目漱石を読もうとか思った♪
'08.9.15読始
'08.9.17読了
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政界に現れた犬養にいつの間にか人々は動かされていく。
理屈家の安藤は犬養の動きに不安を持つ。
腹話術という不思議な力でその大きなうねりに立ち向かう。
考えろ、考えろ。
考えることがただのサラリーマンである安藤の武器。
安藤は犬養の、人々の動きを止めることができるのか。
「魔王」の5年後を描いた「呼吸」は安藤の弟・潤也が主人公。
じゃんけんに勝ち続ける力を持った潤也の話。
マンガ版を先に読んでいたから、登場人物が全体的に年齢が上でちょっと驚いた。
結末としては少し切ない。
でもリアリティがあって怖い。
紙を折ると〜の計算は実際にしてみたくなった。
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伊坂幸太郎だって期待して読んだんだけど…
私にはちょっと難しかったです。
ただ、千葉さんが出てきたときには
さすがだな〜って思いました!
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自分を中心に日本が周りが動いてると感じる時がたまにあるでしょ。
それにばっちりはまった一冊、伊坂幸太郎「魔王」。
村上龍のエッセイを読んで政治のことを考え始めた時に、政治(特に外交)が背景の小説。
その政治の内容は総裁について。現実には自民党総裁選が行われている。
今クールで唯一はまったドラマの名前が「魔王」。
国がどうするべきとかデカイ意見を持つのではなく、自分はそれについてどういう考えを持つのか。どういう行動を取るのか。
自分なりの意見を持ちたいな。自分はどうしようか。何ができるか。
ちと村上龍でも読んで考えを広げてみようかね。
というのが村上龍を読み始めた理由。
「馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも、水に流されないで、立ち尽くす一本の木になりたいんだよ」
大状況に対して個人として何ができるのか。
デカいことはいいから、まず「自分」から考え始めることですかね。
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兄が言っていた言葉『自分を信じて行動すれば変わる!』
ってのがキーワード。
周りに振り回されずに信念を貫いて生きた兄。
また、兄を思う弟の気持ちが良く伝わってきました。
最後に弟が何をしようとしていたのかが解らなかったのが残念。
もう少し続きを書いてほしかったかな。
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面白いと思うし
流石だとも思う
けど
オーデュボンの祈りより面白いと思えないのは
慣れだろうか
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魔王と言えば
「とぉさ〜ん とぉさ〜ん きこぉ〜えなぁいのぉ〜〜」
を思い出す人も多いかと思いますが
その魔王です.
続きがかなり気になります….
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凄く面白かったです・・・!最初から最後まで気になって仕方が無く、一気に読みきりました。
続編(?)が10月に出るらしいので、絶対に買います!
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考える兄と直感ながらも何かにあがなうことを決めた弟、魔王とは何か?皆が気づかぬ何かに気づいた二人の物語。伊坂幸太郎のまた違った一面を知ることができた作品かもしれない。
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割に謎が残ったまま終わってしまうので、
謎解きが好きな人はもやもやします。注意。
それにしても時代描写がうまいなあ。
今の日本人は、今の日本の若者は、とひとくくりに語る人は多いけれど、
この作品における日本人の描き方は、その中でもかなり現実を反映していると感じました。
読んでいるうちに、「ああ、こういう政治家がいたらいいのに」と思ってしまい、
自分がムードに流される側だと痛感させられました。
村上龍の『希望の国のエクソダス』に似た感じ。
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でたらめでもいいから自分の考えを信じて対決していけば世界が変わる。兄は腹話術(念じると自分の思ったことを他人にしゃべさせることができる)
弟は直観力(競馬など単勝があたる)で世界を変えようとする。弟はどうなっていくのか・?
ムッソリーニの恋人クラレッタが銃殺後逆さはり付けにされた時にスカートを直した人になりたい。