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【推薦コメント】
第2次世界大戦中のナチスドイツによるホロコーストを背景に書かれている小説です。ストーリーはとても分かりやすく、読みやすいです。映画にもなっています。この中の話は、決して目を背けてはいけない事実です。是非読んでみてください。
<国際学部 Eさん>
企画コーナー「企画本棚2015-後輩に贈る本」は(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2015/4/13〜】
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1671900
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驚きの最後。小学校高学年ぐらいからかな。アウシュビッツについての知識がないとちょっとわからないかもしれない。
私は最後を読みながら、ブルーノ少年の父親(ナチスの軍人で強制収容所の司令官)を罰するような気持ちになっていた。そらみたことかと。そんな自分にもぞっとした。
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主人公は9歳の少年。父親はナチの高官。ベルリンの大きな家に住んでいて、3人の親友がいて、夏休みには彼らと探検をするつもりだった。ところが父親の仕事の都合で引越しをすることになった。引っ越したところは田舎で、家も小さくて、部屋の窓からはフェンスに囲まれた広い土地が見えた。
フェンスの中の人たちはみんな同じような縞模様のパジャマを着ている。
9歳の子供が当時のユダヤ人迫害の様子を知らないとかありえないと思うし、読むのに引っ掛かりばかり覚えて読みづらかった。
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各国で翻訳されたり映画化もされて話題になった作品
縞模様のパジャマ……
アウシュビッツについて子供たちに知ってもらうのにいい作品だと思う
日本の子供たちにもたくさん読んでほしい
ラストは衝撃だった
現実はもっともっと過酷でフェンスのそばには絶対近寄れなかったと思うけれど
≪ 友情は フェンスを隔て 育つけど ≫
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ラストは予想できなかった。行進の時点で嫌な予感はしたけれど…。
アウシュビッツに関連した話ではあるけれど、フェンスを越えることのほうにテーマであるのかな、と。何て悲しい友情物語なんだろう。
最後まで2人の心は通じ合っていた。
ふたりの手をひきはなすことのできるものは、なにひとつなかった。
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駄作。岩波は一定の基準以上の本を出版するイメージがあったので、岩波が出したということが一番の衝撃。
読んですぐ、外国人がイメージだけで書いた(つまり、調査やインタビューを行っていない)作品だということはすぐわかる描写のうすっぺらさ。そして登場人物全員がステレオタイプで魅力がない。特に強制収容所の所長クラスの父や部下の絵にかいたような「悪者」ぶりは、下手な漫画のよう。そして何よりイラつくのは主人公の少年の頭の悪さ。いくら9歳でも学校に行って、新聞やラジオがある家庭に育って、これほど自国の事情を知らないということがあるとしたら、よほどのバカである。父親はナチスの幹部なのだし。ヒトラーが小男で、エヴァ・ブラウンの方が背が高いとか、それが事実かは調べりゃわかるでしょう。そういうごく簡単なことすらしていない。強制収容所に入った少年が毎日決まった時間に勝手な行動をする自由があったのか。毎日収容所の人を間近で見ながら、中で幸せな生活を送っていると真面目に想像できる人間がいるか。9歳男子と言えば体を使ったり道具を使ったりして遊んで友情を深めることはあっても、フェンス越しに会話しただけで友情は生まれない。そもそもこれだけ親がナチス幹部で、裕福で頭の悪いドイツの少年と真の友情を結べるユダヤ人がいるわけない。
最後のオチはユダヤ人の少年と親しくなった時点で予想がついたのでなんの驚きもない。
戦争や人種差別の悪を史実に基づいて訴えたいのなら、もっとちゃんと調べて書き込まないとね。作家の基本でしょ。まあ違う設定だったところで、この人物造形の下手さ加減ではろくな本は書けません。イースト・アングリア大学で創作を学んだということは、カズオ・イシグロやマキューアンの後輩であり、場合によってはゼーバルトの教えを受けたかもしれない人物。それががこれか。同じ教育を受けても皆が素晴らしい作家になれるわけではないといういい証明になるね。
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お祖母さんの作ってくれたお芝居の衣装は完ぺきだったとブルーノが回想する。
『役柄にぴったりの衣装を身につけてれば、その人の気持ちもよくわかるのよ』とお祖母さんの言葉。
そして、ブルーノは『縞模様のパジャマ』を着て、フェンスのそっち側の人間になりきろうとした。
なんという皮肉…
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ナチスの政権下、アウシュビッツ収容所の司令官一家の物語。ベルリンの広くてきれいな家から、フェンスに囲まれたおかしな場所のそばのちいさな家に引っ越してきた9歳のブルーノ。最初は、不満しかなかったものの、フェンスごしに縞模様のパジャマをきた少年と友だちになり、秘密の友情を育んでいく。
なにも知らない司令官の息子目線で描かれたホロコーストの物語。縞模様のパジャマ、ソートーさま、ハイル・ヒトラー、あるマークの入った腕章…本人はよくわかっていないのでのんびりした感じで話が進んでいくが、読む側には、それがなにを意味するかがわかってきて、ぞっとする。ラストにいくにつれて、いやな予感にどきどきして落ち着かなくなってくる。
重いく悲しいテーマを扱ったショッキングな物語ではあるものの、お気楽なブルーノ語りでとても読みやすくすぐ読み終えられる。読後に改めて考させられ、だれかと話し合いたい一冊。
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今まで読んだ中で1番複雑な気持ちになる本。決して交わることない、交わってはいけない2人が友達になって、あったかい気持ちになった直後にどん底に落とされる。
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児童書あっぱれ!史実を元に、凄惨な話にしかなり得ないものをブルーノとシュムエルという9歳の同じ誕生日に生まれた2人の男の子の友情物語を描いたこの本はすごい。最後は衝撃な終わり方をするが、知らなければ理解できないかも。それでもぜひ子ども達に読んでもらいたい。そして歴史を忘れずに考えてほしい。いつか物語の終わりと事実とが繋がることを願う。
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ブルーノとシュナムルの噛み合わない会話が、まさにマジョリティとマイノリティの会話そのものでつらい。
シュナムルがブルーノを収容所に誘うシーンでは、禁じられた遊びが頭をよぎった。あれは苦難からたまたま逃れられている隣人への怒りのような話だから、全然違うけど。
マイノリティを死に追いやるような社会は、マジョリティだってなにかの拍子に殺すのよ。
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軍人の息子・ブルーノは、父の仕事の都合でベルリンから引っ越してきた。家の裏手にあるフェンスに囲まれた土地、縦縞模様のおそろいの洋服を着た人々…。新しいくらしに馴染まないブルーノは、ある日フェンスの周りを探検に出かけ、縞模様のパジャマを着た少年と仲良くなるのだが…。胸を突かれるような衝撃のラスト。過ちに気づくのはいつだって、すべてを失った後なのです…。
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軍人の父を持つブルーノは、住み慣れたベルリンから父の仕事の都合で引っ越すことになる。新しい家は住み心地も悪く、窓の外にはフェンスに囲まれた場所に縞模様のパジャマを着たたくさんの人がいるのを見つけ、不可解かつ気味悪く感じる。
ある日ブルーノはフェンスの向こうにいる縞模様のパジャマを着た少年シュムエルに出会う。二人はフェンス越しに友情を深めていく。
何も知らないブルーノの無邪気さも、絶望の最中でもブルーノとの関わりに喜びを見出すシュムエルもどちらも哀しい。大人の始めた戦争に無垢な子供達が抗うこともできずに巻き込まれていくやるせなさ。キッチンで2人が遭遇するシーンは、ブルーノの弱さや保身を恥じる気持ちに胸が締め付けられるような感覚でした。
無知なブルーノは時として残酷だが、だからこそ二人の間に友情が芽生えたのだと思う。
物理的にはフェンス越しの二人だったけど、二人の間に「フェンス」などなかった。人と人との間に存在する「フェンス」は何なのか。なぜ生まれ、それを乗り越えるために何ができるのか。
そのことを問いかけるあとがきも、とてもよかった。
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児童書。
子供がはじめて読むのに、ふさわしい。
知らなければ分からないことばかり。
だから、ブルーノと共感できることが多いのではないか。
そうして、少しずつ知っていくのがいい。
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ナチス高官の父親がユダヤ人収容所で勤務することになり収容所近くに家族で引っ越して来たブルーノ。
何の偏見も予備知識もないブルーノが、使用人や友だちになった収容所内の少年と交流し、ナチスの傲慢さやそれに同調する姉に疑問を覚えていくことに共感した。児童書だけど先が気になりのめり込んだ。
全く想像しなかった結末に呆然。