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知人にお薦めしてもらって、まんがで読破シリーズを初めて読んでみました。「君主論」の内容自体は数ページのみで、マキャヴェリが「君主論」を書くに至った背景に8割程度割いていますが、その方が読者にはよりよく記憶されると思います。「君主論」が長いこと日の目を浴びていなかったというのは意外でした。文章(台詞)には引っかかるところが多いですが、分かりやすく良い本だと思います。
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今日ではマキャベリズムという言葉はあまり良い意味では使われていないと思われる。
しかし、本書を読んで当時の時代背景・マキアヴェッリの立場等を理解すると、戦乱の時代を生き抜く為の知恵であったことが良く分かる。
「政治家がことなかれ現状維持根性で向上心も忘れ自分の地位を確保することに腐心してばかり!」という台詞があるが、時代と国が違っても悩みどころは同じ・・・。
イタリアを中心にヨーロッパの大国の動向が掴めるので、世界史の知識を得るのにも手軽で良い本。
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君主論自体ではなく、マキャベリが君主論を執筆するに至った経緯が描かれている。
オリジナルの君主論を読んで見たくなる。
まんがで読破シリーズの中で、特にお気に入り。
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リーダーとはいかにあるべきかをマンガで解説。君主論が出来るまでの間にチェザーレがマキャベリに影響を与えていたというのを知りました。
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当時のマキャベリの時代背景が良く分かる。
君主論そのものの内容より、こちらのほうが私にとっては興味深かった。
大国にはさまれて立場をはっきりできず顔色をうかがうだけの小国。
どっかで聞いたような国ですな。
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著者マキアヴェッリが君主論を著すに至る経緯と時代背景が主な内容で、著書の内容については最後に簡単に纏めてある文庫漫画。フィレンツェの未来を思い、時代の流れのなかでリーダーとはどうあるべきかを悩み考え、チェーザレを君主の模範とし、後に冷酷主義マキャベリズムと言われる考えを書き著したことが漫画で簡潔かつ分かりやすい。リーダーとして敵味方から軽蔑されず、恐れられる人物になり、国の為に努力を怠らず、時に手段を選ばない冷酷さも必要等と、君主論の内容を深く知りたい。自分はリーダーには向かないかもしれないなあ。
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マッキャンベリ作。
リーダーのあり方がよくわかる。部下を持つ立場になった際は是非原書を読みたい。
リーダーは人から恐れられ且つ、恨まれてはならない。そのため人のものを奪わないこと。恐れられても人の道から大きく外れないこと。
恐れ=力。部下は自分を守ってくれる力のないものについて行かない。
人から軽蔑をさけること。=判断力に欠ける姿を見せないこと。
人の行けんに振り回されすぎてはいけない。
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マンガで読む君主論。
長いイタリアの歴史をマンガにしても、まだまだ分かりづらいのが正直な感想。
マキャベリの書いた君主論の骨子が最期の20ページくらいでわかるので、そこを読めば要旨が分かるので助かります。
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この本は君主論そのもののマンガ化ではなくマキャベリが君主論を書くに至った状況をマンガ化したものです。
マキャベリが活躍した15世紀末から16世紀初頭にかけてのイタリアは群雄割拠の戦乱の時代です。
チェーザレ・ボルジアがイタリア半島統一に向けて破竹の勢いで動くも
熱病に冒されたときに判断ミスを犯し32歳で生涯を閉じたり、
フランスやスペインなどの列強の干渉をうけたりします。
その中で優れた君主、暗愚な君主を目の当たりし、
また共和制(マキャベリが仕えるフィレンツェ)での体制を変えることの難しさを経験するということがわかります。
→過去の歴史を学ぶことほど人に多く恩恵を与えるものはない
人間はいつの世にも同じことを考え、同じことを望む
時代がどんなに移り変わろうとも、誰が支配しだらが支配されるのかという仕組や、体制に逆らった者が結局は元の鞘に戻るということも繰り返されている
未来へのすべての対処法は過去にある
賢人は歴史に多くのものを学ぶ
→リーダーは過去の歴史を踏まえ、今という時流を見定め、その時流を上手く掴み、大きく空を羽ばたく者になり、さらなる高みを目指すために、己に大きな目標を掲げ、部下たちに夢を与え、希望ある未来へ人々を導く者でなくてはならない
日々粉骨砕身努力を惜しまないリーダーにこそ良運は運ばれてくると私は言いたい
自分の計画に対して果敢に猛進する者にこそ運命の女神は微笑むからである
運命の女神はあらわらしい若人のような人物を好む傾向がある
リーダーは己の運命に対して果敢に攻めていけばいい
運命の女神はきっとあちらから幸運を届けてくれる
→ときに君主は手段を選べないこともある
人からの振り階で孤独にもなる
だが、君主が日々努力し結実した成果に人は必ずついてくる
そして人々は知る、自分たちの君主の下で報われる日が必ず来るのだと!
→リーダーは信頼ある部下のために人々が安心してしっかり働ける環境づくりをしなければいけない
そしきのために力になる者は優遇し褒め称え、小出し小出しに恩賞を与え、それぞれの人間に適材適所の仕事を与え働かせるのがリーダーの勤め
→リーダーは自分が雇う人間の本質を見抜く力量が求められる
本質が有能か否か
リーダーは自分を支えてくれる人間の選定には重々気を付けてあたらねばならない
→人の軽蔑を避けるためにリーダーは日々己の力を磨くことが望まれる
更に、リーダーが優秀な部下を手に入れることである
→リーダーが組織を守るための方法は、リーダー本人が人から恐れられる存在になり、また、人から恨まれないこと
人のものを奪わない
人の名誉や財産を奪うことや手柄を奪うことは絶対に避ける
→乱世のリーダーは優しいだけでは成り立たない
ときに人に対して冷酷になることも必要になってくる
→人の上に立つリーダーたる者は、人に慕われるより、恐れられることを選ぶべきなのだ!
リーダーは配下の人間に目��光らせ、皆が勤勉に働く環境を作り出さなければならない
頑張って働いたら国が豊かになった、自分たちの給料も上がった、人は必ず結果についてくる
恐れられることも成功のための人心掌握術なのだ!
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乱世の中でリーダーはどうあるべきか?歴史的背景が生み出した現実的な主張。乱世ほどリーダーが必要なのだと感じた。
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おすすめ度:85点
15世紀イタリア。イタリア内での5つの強国と新興国間での戦い。フランス、ドイツ、スペインといった列強国による領土侵攻。さらに、各諸国内での内乱。
各国の政権が目まぐるしく変わり、よって、この時代の諸国家間での覇権争いの情勢の変化は、複雑極まる。本著はマンガで見事に、この複雑な各諸国の立場と変化を描ききっている。
フィレンツェのマキャベリの苦悩ぶりが理解できるし、君主論に書かれている、チェーザレが乱世の時代のリーダーシップの理想像であったことも、理解することができる。
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だいぶ前に挑戦、挫折して、ずっと積読状態の『君主論』を、ついに読まねばならないことになりました。
導入編としてご紹介頂いたのがコチラ。『君主論』自体の内容はサラッとですが、どういう時代背景で書かれたものなのかが理解できます。
『君主論』はまさにそうした時代背景を理解せずに読まれてしまい、長年、悪徳の書として扱われてきたとか…
ところで、この「まんがで読破」シリーズ、他にもたくさんあるので、難しそうで手が出なかった古典の外観を得るには今後も使えそうです。
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苦手な哲学系の本をマンガで読める、
ということで思わず買ってみた本。
うーん…
マンガだから何とか読破できたけど…
普通に本で読むとなると、たぶん自分は読みきれんやろうなぁ。
とりあえず…
マキアヴェリはともかく、チェーザレって人はすごいと思った。
単純だけど、
読んだだけでちょっと教養が身についた気がする、
そんな微妙にお得な本。
20090509
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リーダーの条件、読んで衝撃を受けた。
今すぐ、態度を変えようと思った。
なめられちゃいけない、えばっちゃいけない。
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薄い文庫本サイズで、有名な「名作・怪作・問題作」をまんが化しようという「まんがで読破」シリーズの、マキャベリの『君主論』。「目的は手段を正当化する」とか、「リーダーは慕われるより恐れられろ」で有名な「権謀術数家」マキャベリは、どのような経験をし、そして『君主論』を書くに至ったのか、当時の世界史、イタリア史の様子とともに分かりやすく描かれている。巻末にヘーゲルの言葉が載っていて、「マキアヴェリの伊北数百年前の時代背景を考えて読むことによってはじめて『君主論』の価値がわかる」とあり、まさにそういう時代背景を念頭に置くことで、無駄な誤解を避けることができる本、ということになるかもしれない。
原作を読んだことがないので、肝心の原作と比較することはできないが、まず当時のヨーロッパ、イタリアの情勢をマンガで理解できたことが良かった。おれはマンガはあんまり読んだことないので、始めは読みにくいんじゃないかとか思ったが、たぶん文で読むより頭に入ってくる感じだった。「まんが日本の歴史」とか小学生の時にやたら読んでいた人が日本史得意だったというのがよく分かる。その歴史的背景だけでなく、マキャベリの生涯を追いながら『君主論』のエッセンスが書いてあるのが良い。チェーザレ・ボルジアという人が主要なモデル(?)になっている、というのを知った。
「頼られるリーダー」とはどういう存在か、ということが端的に述べられていて分かりやすいので、組織の経営者的視点での読み直しが盛んに行われているのもよく分かる。「人はかならず結果についてくるからだ!」とか、「君主が日々努力し結実した成果に人は必ずついてくる」といった力強い言葉に胸を打たれる。(16/05/04)