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1-3 コスト
・高い『機能』
・高い『性能』
・低い『コスト』
を目指す。コスト無視では「売れない」「社内でも評価されない」「世の中に残らない」。
上流部門ほどコスト意識が低い。
コストは「技術そのものの優劣や完成度を示す欠かせないファクター」
2-1 伸びるエンジニア
生産工場のエンジニアの方がモチベーションが上がる。
?担当業務に関する責任が明確
?会社の目的や目標がシンプルで明確
?日々の活動が会社の業績に連動していることを実感しやすい。
?組織もシンプルで、関係する人も少ない。
?自分の仕事の役割や意味を会社全体の中で位置づけやすい。
2-3 エンジニアの失敗学
「良くて奢らず、悪くて挫けず」、「成功に溺れず、失敗に学べ」
「男は一度死なないと、本当の男にはなれない」
失敗を恐れず、これと思うことに果敢にチャレンジしする。
3-8 製品の「真の信頼性」
「最高の信頼性」がベストではない。
「製品の信頼性を確保するとは、その製品に対するお客さんの一方的な供給レベルを満たすことではない。
お客さんと一緒に妥当なレベルを考え、それを満たすことである」
「いつまでも切れない電球をつくるのではなく、一定の時間でできるだけバラツキが少なく切れる電球をつくることが重要である」
ユーザーが納得するレベルの信頼性を損なうことなく、メーカーとしては利益を上げるための取替需要を見込んで、電球の寿命を設計する。
3-9 質問の答え方
「分かりません」というのはプロとしては失格。
「私は…と考えます。ただしその裏づけデータがまだ十分ではありませんので、検討・実験を行った上で改めて報告させていただきます」
・質問者に余計な不安を与えない答えであること
・その道のプロとしての見識を持っていること
・真実に対し誠実に対応する、あるいは頼り甲斐がある答えであること
4-2 数学をやり直す
十分なデータや論理的な裏付けがない状況下で、何らかの技術的な決断を下したり、具体的行動を取らねばならないケースが多々ある。
エンジニアの立場から考えると、そのような状態に慣れてしまうと、本来持っていなければならない合理的な思考法が鈍ったり、
錆付いたりして、イザという時にうまく働かないケースがある。
日常業務の「現実的・複雑・個別的」と対照的な「理想的・シンプル・普遍的」を数学を通して頭のバランスを取る。
数学書を「物語的に読む」
4-7 「ピーターの法則」
「担当者→主任→課長→部長→事業部長→役員→社長」と昇進していくに連れて、能力や器量がそのポストに相応しくないレベルに落ち込んでいく。
エンジニアが昇進していく場合に求められるものとは、
?技術に明るい
?技術を市場性や戦略性を含めた、より広い視野や高い視点から捉えられる
?技術の「不易」の部分を身に付けている
?技術に関し、経験や洞察力に裏付けられた直感的な勘が働く
5-1 人脈はエンジニアを活かし、エンジニアを助ける
5-2 X-α=X
No Excuse (言い訳無用)
「マイナス要因があることは、目標が達成できないことの言い訳にはならない」
「当初の目標を立てる時点で、マイナス要因も同時に考え、対応を考えておかねばならない」
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タイトルにある勉強法についてはあまり言及されず。ホウレンソウなどが大事ですよ、といった、2,3年目のエンジニアが読むべき本かな、といったところ。
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◆本から得た気づき◆
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2割8割りの法則、仮説と検証など、マーケティング分野と同じ考え方が技術分野にも有効
基礎と実務のバランス、これも分野に関係なく不変の原理
技術者でも『人脈』は重要
エンジニアとしてパーソナルブランドをどのように築くか(スペシャリストVSゼネラリスト)
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◆目次◆
1章 エンジニアは駅伝の区間ランナー
1 エンジニアの仕事は「駅伝のリレー」に似ている
2 エンジニアになったら、まず考えるべきこと
3 コストの重みを知るエンジニア、知らないエンジニア
4 デジタル測定器の示すデータから「異常値」を見抜けるか?
2章 V字型エンジニアになって成功するために
1 天使のサイクルは「小さな成功」の積み重ねから
2 エンジニアの仕事は「条件付き方程式」の解を求めること
3 エンジニアのための失敗術
4 V字型エンジニアになれ
3章 難題を突破する「エンジニア思考
1 「プライオリティ思考」と「仮説思考」で挑戦する
2 「異次元空間」に立ち寄れ
3 「不易」を支えた輪読会
4 致命傷を与えるエンジニア同士の反
5 生産ラインに答えが落ちている
6 サムスン社長の質問力
7 No Science is in Intel
8 製品の「真の信頼性」をどう考えるか?
9 1年たったら1時間、「感動を与える話」ができるエンジニア
4章 できるエンジニアになるための勉強法
1 なぜ、「会計・財務の知識」まで必要なのか?
2 数学で日々の仕事とは異なるアタマを使
3 エンジニアにとっての「話し聞き英語」と「読み書き英語」
4 リストラに負けるな、エンジニア!
5 専門外の最新技術をどう習得するか?
6 生産部門のデータは他部門でも「宝の山」
7 エンジニアをダメにする「ピーターの法則
8 「不足の事態」への対応能力をつける
5章 考え抜けば「解」は必ず見つかる!
1 人脈はエンジニアを活かし、エンジニアを助ける
2 「言い訳無用!」の算式?
3 「自分宛」の提案型エンジニアになる
4 へこんでしまった部下をどう励ます
5 中村修二氏の「青色LEDの反乱」
6 特許活動の意味
7 上司を活用し、部下をどう育てるか
8 データに埋もれるな、データを活かせ
6章 もう一歩、高いレベルの仕事をするために
1 エンジニアにも「ホウレンソウ」
2 「なぜ、なぜ……」と繰り返せば、深く理由が分かる
3 シーズ思考からニーズ思考、そしてウォンツ思考へ
4 「仕事の見える化」でエンジニアの仕事も変わる
5 イノベーションと「死の谷」
7章 エンジニアとして、どう生きるか
1 特別研究員「フェロー」として生きる
2 エンジニアの人事評価――過去の実績か将来の可能性か
3 こんなエンジニアになってはいけない!
4 ストレスで不調をきたすエンジニアたち
5 「こだわり」と「遊び心」こそ、エンジニア魂
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◆マインドマップ◆
http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/31e9d774af1ef5c8.png
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あたかも会社の先輩の話を聞いているような感覚の本。
文章のいたるところから著者の頭の切れ味の鋭さが伝わってくる。
経歴をみなくても現役のときには明晰なエンジニアだったことが容易にわかる。
前半かかれてあったのは、機能、信頼性、コスト、性能のバランスを意識しながら開発することエンジニアに求められること。同感。これは常々意識させられることだ。
「生産工場に配属された新人エンジニアのほうが、本社サイドに入ったエンジニアよりも、明るく仕事を楽しんでいる人の割合がはるかに高い。」これは、生産現場に近いほうが、
1.業務の責任が明確、
2、目標がシンプル・明快
3.日々の活動が業績に連動していることを意識できる
。。
という理由からモチベーションがあがりやすいとのことだ。
たしかに、やった仕事がダイレクトに収益に貢献していたり、多くの人から反響があったり、何のためにこの仕事をやっているかっていう組織の中での仕事の位置づけがクリアだったりするほうが、
モチベーションがあがりやすいのが人の性だろう。
一方で、研究などの上流工程における最先端を追いかける醍醐味からは相反するものだが。
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著者がNECの半導体事業出身の人なので、半導体関連プロセス技術に関する部分で例をあげて論じているのが特徴。
半導体プロセス技術と何らかの関係がある業務をしている人ならば、業務上の知識もあいまって、わかりやすかったり、モノを考える助けになる部分もあるかも。
エンジニアは公共の財産だ、というのが印象に残った。
エンジニアは公共の財産であるため、企業がそのエンジニアを採用したからといって、会社の都合で然るべき仕事をさせなかったり、浪費して能力を潰したり、経営上の都合で有能なエンジニアの職を奪うというのは許されない事である、という件は、個人・企業双方とも気にかけるべきではないかと感じた。
あとは可もなく不可もなく、「そうだよなー」という内容。
社会人になって2〜3年あたりで、成功体験、失敗体験ともにあるくらいの人が読むのに良いかも。
個人的には、入社3年目になりそうなこのタイミングで良かった、と思っている。
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本書では、エンジニアとしての姿勢や学習法について述べられている。私がすでに持っている知識とはほかに、新しく学ぶことも多少はあった。とても読みやすい本でした。
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ホシナシ$$途中で中止。$$内容がハードウェアエンジニアであったし、$$内容も抽象的に感じた為、中止した。
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特に目新しい話がなかった点が残念。
「勉強法」というタイトルですが、信頼できる専門家に聞きなさい!くらいのことしか印象に残らなかった…。
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半導体関係の入門書を多数著している作者のHowTo。理想的なエンジニア像について記述している。広い視野・広い人脈交流・コストの観点といったよく言われることが書いてある。よく言われていることが、単なる理想論ではなくて、事実そうなのだと思わされる気分になるので、たまに読み直して気分を入れ替えてもよいかも。
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転職の為のモチベーションアップに、と。
具体的な勉強方法には欠けますが、エンジニアという仕事への取り組み方や心の持ちようについて丁寧に書かれています。
よいタイミングで出会えた一冊。
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著者の経験に基づいた一般論
NECの半導体関係で働いていた著者の経験に基づいた一般論が展開されている。
根拠がなく、著者の勝手な意見でありあまり参考にならなかった。
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NECなどを経て、半導体関係の結構高い位置にいる筆者。エンジニア(とそれを雇う側)に向けての啓蒙書だが、技術系だけでなく組織に勤める者全てに対しても当てはまる内容だ。
部下の育て方、常に新しい知識を得るための努力、コミュニケーションの大切さ、など。
喫煙ルームでのコミュニケーションが貴重だったと言う意見は今の時代には新鮮に映った。もちろん、嫌煙家にもそれを勧めるという観点ではないが、「タバコを吸って心身がリラックスした状態での会話」から物事がスムーズに進むきっかけができるというのは一理あった。タバコという手段以外で、そうした「リラックスの中からのコミュニケーション」が図れれば良い。