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フィンランドの国造りの物語から、税金や奴隷制、殺し合ったり自殺したり、女を求めたり、こけももを食べて妊娠したり、という収集された叙事詩。こういった物語が存在することがスオミのナショナリズムを高揚したらしい。
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フィンランドの神話。フィンランドはムーミンとノキアばかりではないということだ
呪術の歌でものを歌い出し、山や海や炎を自在に駈ける男たち
固有名詞を見ていると、たしかにフィンランド語ってウラル語系なんだなーとわかる気がする
(「北欧神話」というのはデンマーク・アイスランド・スウェーデン・ノルウェーに伝わっていたものをいい、フィンランドのものは含まないんだって)
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「カレワラ」はフィンランド国民にとって国民的勇者(or 神話・伝承的な人物)の波乱万丈の冒険譚で、「偉大なるワイナミョイネンと愉快な仲間たち」の物語であって、それがフィンランド人のアイデンティティの拠り所ともなっている・・・・・ということを知ったのは KiKi が大学生の頃。 物語としての完成度・・・・みたいな部分ではさほど KiKi の興味を惹かなかったんだけど、この本の訳者あとがきにもあるように、このカレワラに出てくる詩はすべて八音節で強弱の韻を踏んでいる(カレワラ韻律と呼ぶらしい)ということを知った時には、びっくり仰天したものでした。
(全文はブログにて)
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カレワラあらすじ編。
もとは叙事詩なので量も多くて読みづらいが、これは散文で読みやすい。
エピソードだけ知りたければこれでOK。
シベリウスを聞く人、フィンランド・メタルを聞く人には特にお勧め。
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子供向けかと思いきや、何、このシュールな神話。
ワイナミョイネンっていう地味目のおじいちゃんが主人公の神話。しかしおじいちゃんのくせに性格は、はっちゃけ気味です。
フィンランド、あなどるなかれ。
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フィンランドの神話。
話がぶっ飛んでいることが多くて、行間を創造するのが大変。
主人公が、老人、おっさん、DQNの三人なのって、いかがなものだろう。
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美女と巨乳とやけに力強いオッサンたちと、悪魔が少し。抄訳じゃないやつも読んでみたいが、在庫切れで古本はちと高い。
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カレワラはこの本で初めて触れましたが、興味深く読むことができました。
この世界の登場人物は自然の擬人化であったり、大きな力を持っていても人間的な弱さを持っていたり、人間社会の善悪というものとは少し距離感のある存在という点で、東西問わず多くの神話とも通じており、すんなり読み進めることができました。
鍛造を司るイルマリネンの創世にも関わる重要な位置づけは、欧州文化圏における鍛冶神の特徴なのかもしれませんね。
最高神のウッコが雷神であるという点など、キリスト教以前の神々との共通点もみられ面白く感じました。
全体としてどことなくひんやりとした空気は同じフィンランドの作品のムーミンや、メランコリックメタルといった音楽と通じる世界観かもしれませんね。
フィンランドのメタルバンドAmorphisのこのジャケがカレワラの大カマスということが分かったのも収穫でした。
http://www.amazon.co.jp/dp/B003XF1062/ref=cm_sw_r_tw_dp_h7Jjsb15326Q1
このバンドはカレワラをモチーフにした作品をいくつか出しており、それらのモチーフがこの本で知ることができました。
児童向けながら読み応えがあり、挿絵も雰囲気があってよかったですね。
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神話によくある突飛な話だけれど、終わりまで読むとそれなりに面白かった。クッレルボというギリシャ悲劇にも似た話やら、最終章はマリヤッタの息子というキリスト教を彷彿させる者にワイミョイネンが追いやられたり…寂しい最後だ。ポポヨラの陰険オババとの対立というのが大まかな筋かな(^_^;)至高の神ウッコよりも偉そうな登場人物たち、終始むら気のレンミンカイネン表記されてw
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福永武彦「死の島」を読むにあたり、作中にカレワラとシベリウスのことが言及されていたので参考のために読みました。
ばらばらな話なので結局はよく分かりませんでしたが、大気の乙女と、ワイナミョイネンが楽器を弾くところが印象に残りました。
あらすじは分かったもののさすがに浅かったので、興味のあるところだけ完訳のもので読んでみたい。
あとはイラストが可愛かったです。
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フィンランドに行くにあたって勉強のために読んでおこうと思って手にとった、フィンランドの神話というか伝承。
生まれながらにおじいちゃんで高度な魔法を使いこなすワイナミョイネンはじめ、個性的なキャラが割りと好き勝手に行動する。
「歌い出す」という表現が特徴的・・・足りないものを歌って生み出したりする。
あとラストでキリスト出てきてすげえなこれ。
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フィンランドの民族的叙事詩を読みやすいように物語として構成された作品。
神話とも、ファンタジーとも読める不思議な読み応えを感じた。また北欧独特の澄んだ空気のような表現は、理屈抜きに美しく味わえました。
今度、文庫から出版されている「カレリア」にも挑戦したい。
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カレワラ物語―フィンランドの神々 ってどんなのかしら?
4月のN響定期コンサートで、ヤルヴィ指揮のシベリウスの2番を聞きました。
⇒ URLはこちら http://sea.ap.teacup.com/pasobo/1756.html 『2014/4/19 「4月N響定期、ヤルヴィ得意の北欧音楽」』 : 〜 Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」
シベリウスが、多くの素晴らしい曲を創作したフィンランドの英雄伝説。
フィンランドの民族的叙事詩「カレワラ」を読んでみたい!
ギリシャ・ローマの神話や日本の神話とは全く違った話に、驚くことばかり。
『民族的叙事詩』ですから 本来はすべてが詩で綴られていたわけです。
この本は、こども用書かれていて、読みやすいし 挿絵も内容がよく分かるすてきなものです。
馴染みのない異文化の話を最初に読むには、よい本です。
2014/04/30 予約 5/6 借りる。5/7 読み始める。5/11 読み終わる。
内容と著者は
内容 :
詩を歌って事物を自由に変形させる呪術が信じられていた、遠い昔の時代。
英雄たちが、魔法を使い、美女を求めて活躍する。
フィンランドの民族的叙事詩「カレワラ」をもとにした物語。
歌をうたい事物を自由に変形させる呪術(じゅじゅつ)の力で、永遠の賢人ワイナミョイネンら多くの英雄たちが活躍する神話の世界-。
フィンランドの民族的叙事詩「カレワラ」の筋書きを、美しい原詩をところどころに挿入しながら、読みやすい物語風に書き下ろしたもの。
著者 : 小泉/保
1926年静岡県生まれ。東京大学文学部言語学科卒業。文学博士。
国際フィン・ウゴル学者会議理事。日本言語学会顧問、日本音声学会顧問。
著書に「カレワラ神話と日本神話」など。
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シベリウスの交響詩には「レンミンカイネン」「タピオラ」「クッレルヴォ」などフィンランドの神話を題材にしたものが多いです、それらが登場するのが、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」です。
フィンランドは西暦1000年頃からスウェーデンに占領され、1809年からはロシアの支配下になっていました。そんな中、医師のエリアス・リョンロートが、フィンランドの東にあるカレリア地方の農村を訪ね歩いて、優れた伝承詩人から叙事詩を直接聞き取り、まとめたのが「カレワラ」です。「カレワラ」とは「カレワという部族の勇士たちの国」という意味だそうです。この「カレワラ」の出版がフィンランド人の間に自分たちの国の文化遺産への意識を高め、独立の機運が高まり、ついに1917年にロシアからの自主独立を勝ち取ったのだそうです。
フィンランド語はスラブ系のロシア語ともゲルマン系のスウェーデン語とも全然異なるウラル語系の言葉だそうです。カレワラ、ポポヨラ、ヨーカハイネン、イルマリネン、ワイナミョイネン、ウッコ、レンミンカイネン…など、柔らかな響きの(カタカナで見るのとは違うかもしれませんが)固有名詞がでてきます。
一番中心的に活躍するのは永遠の賢人で呪術の大家で歌の名手で水の主と考えられるワイナミョイネンでしょうか。彼はあらゆる事物を「歌い出し」、呪術によって変形させることが出来るのです。海で仕留めた魚の“かます”の骨で“カンテレ”という楽器を作り、それで音楽を奏でると自分の命を狙う敵までうっとりと酔わせて眠らせてしまいました。
もう一人の重要人物はイルマリネンという鍛冶の名人で、天空を鍛造した宇宙神として尊敬されています。彼はポポヨラの乙女と結婚させてもらうために、“サンポ”という富の源泉となる凄い装置を作ってポポヨラの女主人に捧げます。実際にはそれだけでは結婚させてもらえず、ワイナミョイネンとイルマリネンが争奪戦をしてイルマリネンが勝って、ポポヨラの乙女を妻にします。(後に妻はクッレルヴォの殺されます
)
ポポヨラという国の名前はきれいですが、暗黒の国です。後に、ワイナミョイネンとイルマリネンは協力してポポヨラから“サンポ”取り返したのでポポヨラは貧乏になりました。けれどポポヨラの兵士に追いかけられ、結局サンポを海に落とし、破片が海に砕け散ったので、アハトラ(海の主のすみか)の人の宝となりました。
森と海と太陽の出ない冬と白夜の夏とオーロラの国で出来た国らしい神話だと思いました。
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北欧神話やギリシア神話、日本神話と違い、神が「至高の神ウッコ」一人だけというところが面白い。
その代わり、詩歌の神として崇められている呪術師のワイナミョウエンや、宇宙を創った鍛冶屋のイルマリネンなどが登場した。
話の主体は、ワイナミョウエンやイルマリネン、レンミンカイネンなどの冒険という感じだった。