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とっても魅力的なミステリでした。ミステリ好きの兄弟が探偵役だけど、彼らのキャラもすごく魅力的。そして一年前に何があったのかが非常に気になるのですが。これは「本格ミステリ館焼失」の話なのかな? 読まなきゃ。
意外な犯人、驚愕のトリック、というのはあまりありませんでした。そもそも犯人が誰かというのは最初からほぼ限定されているような……だけどそんなの問題じゃない。一番の問題は「動機」でしたね。現代における毒殺の方は分かりやすかったですが。過去の事件の「殺意の三段論法」はあまりに怖すぎます。そしてこのラストも怖い!
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完全に名前買いしたものなのですが、普通にアパートで起こった事件を解いていくだけのお話。かなり淡々と事件の内容が明かされ、淡々と推理してって、終わりも「おお!」っていう盛り上がりもなく、最初から疑わしかった人が犯人だったという、何だかな・・・。3時間くらいあれば読めてしまうお話でした。
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本格っぽいタイトルにつられて手に取った。
「青薔薇荘」という二階建てアパートでの事件。
よく知らずに読んでしまったものの、これは三部作の2作目だったようだ。本文中にも「あれから1年がたった」とか、主人公たちが戸籍がないとか、一作目を匂わせる文章がちょいちょい出てきたけど、それらは今回の事件とは関係がないので、これだけでも読むことはできた。
話の流れは、
・主人公たちが過去の事件を知る
・主人公たちが過去事件を謎解きしようとする
・新たな事件が起きる
・推理
という感じ。
過去の事件について主人公たちが謎解きしようとして様々な仮説をたてたり、妄想したりするものの、それがなんともいまいち感があった。
アパートの一室で大学院生が殺害され、その少し後に、同じ部屋で女性の死体が発見されたという事件。
確かに、自分自身がそのアパートに関わっていたら気になる事件だな~とは思うけど、ミステリ小説として、この事件が「5年前に起こった事件」と考えたら、あえて探偵の出る幕ではない事件だと感じてしまった。
この事件の肝は「犯人は誰か」「動機」「アリバイ」であり、主人公の一人はすぐに犯人はこいつだ!と決めてしまうのだけど、その決め打ちの理由もあまり説得力がない(親族の中にそんなに何人も殺人犯がいるはずない、その人の性格からしたら必ずそうする、など)。
最後はあっという間に解決されて、推理にしりすぼみ感もあり。
そして最後の火災よ。
主人公たちに犯人だとバレた上で、まだやるかね。
登場人物たちの描写は個性的で良かったし(こういう人なんだろうな~と想像しながら読むのは楽しい)、文章も楽しく読めたんだけどな。
余談だけど、「ウィニー」って懐かしいな~!
当時はウィニー流出とかセンセーショナルだったけど、私はウイルスがこわかったし、他人のが流出するってことは自分のも流出するかもしれないと不安に思い、恐ろしてく使えなかったな。
今の若い子には、ウィニーってなんだ?って感じだろう。
この本読むまで、私もそういう存在を忘れていたよ。