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最後に涙を流した良介の気持ちが痛いほど伝わってきた。切なさが漂う作品。道を、一生懸命選択したのに、思ったようにいかなくて、どうにもならない運命ってあるよね。
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鈴鹿サーキットが舞台のこの物語。
優柔不断な麻子にイライラしつつも、
透・麻子・遙子のそれぞれの気持ちや生き方に引き込まれていく。
なぜに1年に1度なのかも不思議に思ったが、まるで七夕伝説のようでピュア。
人生には、いろんな選択がある。
私の同年齢の友達には、もう既に3人の子供の母になった子もいたりして、
今の、仕事ばかり・子供なしの自分と比べることもある。
地元の友達の話に、東京へ出てきた自分を考えることもある。
過去の思い出に浸り、もしあの時別の決断をしていたら・・・とか。
でも、その時その時で人は最善の策を「選択」しているのだ。
後悔をしたとしても、それは後から考えたこと。
その時その状態で選択した結果こそが、正しい道だと思うのだ◎
大好きなあゆも、前にブログに
「生きるってのは常に自分の手で選択をし続ける事 yeah~」って書いてたっけ☆
ラストシーン、きれいに終わったようにも思ったけど、
それでも私は、麻子がまた来年も鈴鹿に行きそうな、そんな気がする。
というか、それもアリだよって、思った。
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あまり今までに読んだことの無い色合いの作品だったのですが、あまりピンと来なかったですね。
所々、物語の人物に共感出来ませんでしたし、『浅の川暮色』に関してはフリだけで終わっているように思いました。
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間違っているかもしれないけど、一緒に暮らしていく人と一生愛する人は違うと思う。純粋に愛する人とは暮らしていけない・・・・という文章にグっときました。せつない青春小説でした。
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出会いと別れ、あの時もしも~してたら…というどことなく儚さが漂う二編の恋愛短編小説。
それぞれの人生において、いろんな場面において迫られる選択、そして自分の選択が正しかったのかどうかという正解のない問いを抱えながら歩んでいく。。
そんなもんだよなぁとジンワリ。。
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20年ぶりに読んだ。
久しぶりに読んだ恋愛小説だった。
一気に、ほぼ一日で読んでしまった。
人を傷つける恋愛はいけない、と強く思った。
鈴鹿のレースシーンの描写は良かった。
鈴鹿に行ってみたくなった。
以上。
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なぜか 心がときめくような本を読みたいと思って
五木寛之の本を読み始める。
いまごろ 青春してどうする と言う感じなのだ。
4人の登場人物が 類型化された キャラクターデザインで
物語を紡ぐには 予想された 展開かな と思った。
だから こころが ときめきようがなかった。
遠野麻子が 主人公で ひそやかで 芯のある女性である。
森谷透はみかけは何となく気障っぽいくせに、中身は妙に古風で純情という。
そんな二人が であったのが 16歳と20歳。
鈴鹿サーキットであった。
それをひきづりながら 生きている二人が
決着をつけざるをえなかった。
読んでいる最中に なぜか 物語の中に 隙間が存在していて
その隙間が どうも気になることが 多かった。
あらすじを 追っていくというか
ストーリーの展開だけが興味があるような
つくられ方をしている。
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三人の登場人物が過去を振り返りつつ現在を生きる話。 山科辺りが舞台で阿弥陀堂や鈴鹿サーキットが印象的に描かれている。臨場感ある記憶を絡めた風景描写を上手く書く作家さん。風景と言っても、季節感と建物が中心なのが新鮮…この人の持ち味のような気がした(中学生で『青春の門』読んだきり久々だから忘れてた)。何かを失ったら風景も一緒に辛い記憶になると思ってたけど、(神聖と言われる場所では特に)変わらない姿に救われることも、移り変わりに救われることもあるんだな、記憶が薄れていったりふと思い出したりの匙加減がリアル。雨降りの阿弥陀堂の描写が良かった。
中学生の頃に五木寛之さんの講演を聴いたのを思い出していた。
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五木寛之「冬のひまわり」、2008.12発行。鈴鹿サーキットを舞台にした遠野麻子と森谷透の年に一度の20年にわたる逢瀬「冬のひまわり」、古都金沢を舞台にした「浅の川暮色」、ずっと思い続ける恋愛もの2作が収録されています。私は「浅の川暮色」のテイストが好きです。