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これはギャグ小説だったのか…。
と、気付いたのは「巷説ギャグ物語」を読んでからでした。
ギャグ小説って難しいのですねぇ。
「ぬらりひょんの褌」を除き、7つの話のタイトルは実存する小説や漫画のパロディで、無理やり感が凄いなぁと思ったのは「毒マッスル海胆ばーさん用米糠盗る」でしょうか。扉絵もすんごい。
タイトルはパロディなんですが、中身は元ネタとは関係の無い内容です(「ガスノート」だけ設定が同じくらいかなぁと…と言っても、他の原作は読んでないので分かりませんが)。
ま、元ネタ知らなくったってまったく支障はありません。
「どすこい(仮)」と同じくらい(それ以上かも)くだらんものですが、「どすこい(仮)」より楽しかったです。
デブよりハゲの方が楽しかったんですね、自分の場合は。
「どすこい(仮)」はひたすらに暑苦しくってしんどかったのかしら…と振り返ってみたり。
ひたすらに阿呆で馬鹿でくだらない物語ですが、そんな中でも真面目と言うかきっちりとした部分と言うか京極さんらしいなぁという解釈が随所にあったので、全力で馬鹿をやっていてもそれほどシンドイことにはなっておらず、調度良いバランスになっていたように思います。
爆笑はできませんでしたが(クスっくらいの笑い)、愉快な気分にはなれましたの満足です。
本文よりも扉絵裏の著者の言葉の方が楽しかったです。
あとは、他の作者さんの名前が楽しく愉快に弄られていたのも面白かったです。
誰がどの作者なのかが分かるとより楽しいです。自分が一番ウケたのは「Z1」でしょうか。ああ、愉快。
装丁は「どすこい(仮)」のノリに通じるものを感じました。
遊び心満載の装丁はお馴染み(と言っていいのか)の祖父江さん。
しおりの紐がなんで4本もにあるんだろう、分厚いからかな?と思いましたが、主人公の南極をイメージしたものなのかと気付きました(笑)。
1本だけ白ってのもリアルでいいです。
ページ数の書体も凝っています。ヘタレ具合が出てます。
もう、いろんなところが楽しいです。ブラボー。
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南極夏彦シリーズ再び。またしても抱腹絶倒です。でも一気にまとめて読むと、くどいかも(笑)。少量ずつ読むのがお薦めでしょうか。
今回も、タイトル見てるだけでも楽しいです。「毒マッスル海胆ばーさん米糠取る」なんて、よくぞまあ。このタイトル読んだだけで充分笑えた気がします。ちなみにこの話はちょいホラーっぽい味付けでしたが。それにしてもこのオチかいっ!
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かなり尖った小説ではないでしょうか。
全8編の連作短編集で、フォント、段組み、フィーマット、紙の質まで微妙に違う。
極めつけはひも状のしおりが計四つも付いている。
原価は相当高そう……
なんて読者がそこまで考えなくても良いでしょうってことで。
そんな本の作りだけ取っても『ギャグ小説』が成り立つのではと思いますが、
こち亀やバカボンとのコラボ作品あり、有名作家の名前をちょいと変形させたり、
知っている人には思わず笑いがこみあげてきます。
特にこち亀はキャラを熟知しているだけに、小説ではどうなるか期待して読んでました。
小説の真髄であったり、リアリティーがないから漫画的という表現はおかしいなんて議論も展開してくるので、ギャグの中にも勉強になるくだりもあります。
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絵で表現しないギャグ。
ユーモア小説っていうカテゴリーはあるのかもしれないけど、多分ギャグはないんじゃなかろうか…。
どすこい的な、ねぇ…(笑
最後の赤塚先生キャラが小説に出てくるというのに驚き!
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(収録作品)海で乾いていろ!―消極的彦/宍道湖鮫―京極メキシコ/夜尿中―ナッチー京極/秋本治×京極夏彦 ぬらりひょんの褌/ガスノート/探偵がリレーを…/毒マッスル海胆ばーさん用米糠盗る/赤塚不二夫÷京極夏彦 巷説ギャグ物語
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読書する場所の7割くらいは移動中の電車や新幹線の中なので、普段は文庫を愛読しています。この本も文庫になるまで我慢しようと思っていたのですが、『大極宮』を読んで我慢が切れ、とうとう購入してしまいました。
重いので自宅で読みましたが、文庫と違って片手では持てなくてちょっと辛かった。けどお腹が筋肉痛になるほど笑いました。
登場人物の「椎塚有美子」は大極宮に「C塚さん(実在する架空の人物)」としてたびたび現れる方と同一人物なのでしょうね。ひょっとすると私には分からない楽屋ネタが沢山あるのかもしれません。
大沢オフィスの方が本の重さを測っていらっしゃいましたので(http://ura-taikyokugoo.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/ipad-8376.html)、私もマネしてみたら、630グラムありました。iPadより少しだけ軽いんですね。つまりこの本で腱鞘炎になりそう(大げさ)な私にはiPadは無用の長物ということですね。
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図書館よりレンタル。2010.06.22.読了。
長い長い道程(読程)は、万里の長城かいぃぃぃぃぃって程にこのギャグ小説はブ厚く、手に取ってしまった事を後悔しようかなぁと思い掛けたが、ついつい頁を捲る手が止まらずぅぅぅぅぅ・・・京極氏に脱帽です。
南極夏彦_通称 簾禿げ。
下品で嘘吐きで小心者で不細工で不器用で間抜けで卑怯で不潔で、中年のチビの禿げ親父の人気最低の五流ミステリ作家~云々。
もう嫌、なんなのよぉ~これ!!!って言いつつも、読み進めてしまうのは、これぞ京極極意なりぃ~!!!≪流石≫
椎塚有美子、赤垣廉太郎、中大岡百太郎、北極星ヒカル、他 登場人物の面々 「お疲れさん!!!」
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有名な小説や漫画をモジったパロディギャグ集。
いや、モジったというか、もはや影も形もないというか(笑)
こち亀や、赤塚不二夫とのコラボまである。
チョロリと、例の京極堂まで登場する(何故か年寄りになってたけど)という
サービス精神満点な短編集
かなーーりくだらなさに拘りぬいた・・・って感じ(笑)
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あの「どすこい」で世間を(別の意味で)微かに震撼させた南極夏彦と愉快な仲間たちが帰ってきた――あらゆる名作ミステリーを大胆にパロディ化し、こち亀や赤塚不二夫とコラボレーションなんかもしちゃってる実験作&問題作が、どーんと分厚く単行本になりました。
とこんな感じであらすじを書きましたが正直……あんまり面白くなかったです\(^o^)/ 京極夏彦は大好き、ほんとーに大好きで尊敬しているのだけど、どうしてかギャグは寒いというか、彼の文章に先行しているイメージのせいでどうしても不自然に読めてしまうというのか。面白い人には面白いだろうし、漫画と比較してるメタな部分とかも面白いんだろうけど……私には砂を噛むような面白さしか感じられなかった……すごくのろのろ読み進めてしまった。
相手が京極ファンでもないとお勧めしにくい作品。よほど時間に余裕のある人じゃないと… でもこち亀とのコラボレーション作品「ぬらりひょんの褌」はまあまあ面白かったです。老人になった中禅寺も登場!
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なっちによるネームバリューの悪用。
私は笑ったけど、ひどいよね、内容無さすぎて(笑)
これが出版出来ちゃうのってどうなの?って、真面目に書いてる売れない新人が可哀想じゃない?って、そんな感じまで含めて、なっち(笑)
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うーん・・・作者の著書の中では一番微妙だったかな・・・
どすこいの方がまだ良かった気がする
今回はちょっと・・・ねぇ
まぁ本当小説でギャグって難しいんだろうなぁとは思うんだけどさ
でも『ぬらりひょんの褌』は良かったです
これ読めただけでも買ってよかったと私は思っちゃうな
京極堂!
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読者に対する嫌がらせのごとき500ページ。
しかし、この世の中で唯一無二のくだらない下劣で無意味なギャグ小説。
読んで笑えばそれで由哉。
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こんな分厚いナンセンス・ギャグ小説は初めて読みました。京極先生なら中身が何でも京極流になるということか。
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各タイトルの付け方がどすこいより酷くなっている。「マッスル海胆ばーさん〜」なんかよく出てきたなぁ。と感嘆せざるをえない。
どすこいに比べてタイトルの元ネタ読んでないのが多かったが、内容は大きく異なっていたんだろうなぁ。
相変わらず薄禿じじいが詰られるのを見るのは楽しいw
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ごめんなさい。独特の世界観というかノリというかバカバカしさについていけずに最後まで読めませんでした…
ただ読む前はタイトルの意味がまったく分からなかったのですが、読めば「なるほど〜」と思わされました。(人)ってところが面白いですね。
短編集なのですが、唯一楽しめたのが『こち亀』とのコラボ作品である「ぬらりひょんの褌」でした。中野の某古本屋さんがゲスト出演(?)していて、言動から彼の友人たちのその後が窺えるので、思わずニヤついてしまいました(笑)
「この世には不思議なことなど何もない」とはいいますが、両さんの超人間的な体力はやっぱり不思議なんじゃないかと思ったり…
まあ作品として面白くないわけではないので、いつか気分が沈んでるときにでも再び手に取ってみようかと思います。