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紙の本
反ユダヤ主義に寄せて。
2011/01/12 22:38
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原本が昭和4年に出た本なので、まだヒトラーの政権奪取まで間があるので、彼の名前は出てこない。
シベリア出兵の際に日本へ反ユダヤ主義が持ち込まれた、とあるが、当時の日本人にとってユダヤ人は遠い存在だったろう。反ユダヤ主義者達の観念の中で肥大化した「ユダヤ人」像が日本社会に毒された光景がよく分かる。
当時の反ユダヤ主義者達はユダヤ人とフリーメーソンが混同されている。
トロツキーがソ連から国外追放された頃なので、ボリシェヴィキを始め、ロシアの諸政党と「赤魔」といったイメージが色濃い。
エレミヤ書や哀歌からの引用があるが、当時の教会は欧米直輸入の反ユダヤ主義が強いだろう。
これだけ冷静に反ユダヤ主義批判をした著者は当時のアジア主義者なので、反ユダヤ主義はロシアからの借り物、といった見方をしているのだろう。白衛軍はロシア軍の軍人達をはじめとして、ボリシェヴィキ以外の色々な党派や民族の寄合所帯なので、必ずしも反ユダヤ主義で統一されていなかったし、ボリシェヴィキも伝統的なユダヤ人社会を「ブルジョワ」呼ばわりしていたので、単純なものではなかったが。
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