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いろいろごちゃごちゃ考えているからいけないのだと思った。
書くことに対して前向きにさせてくれる。
…って別に小説を書きたいと思ってるわけじゃないのだけど…。
なぜかこういう系統の本を買ってしまう私。なぜ?
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現役小説家による小説入門。
なかなかスマートな内容だと思った。
How to で書けるものは小説では無いという主張は
よくわかる気がする。
2009年2月購入、読了。
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2009/1/25読了。
1作目に全力投入。テーマは決めない。筆の赴くままにまかせる。現在とのつながり。結末を決めない。ワープロより手書き。普段使いの言葉で書く。
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小説家の「小説の書き方」というのは舞台裏を見ているようで面白い。そして又私には小説は書けない。っていう事を実感する。自分が作り話を書く時、風景は意識的に排除している。私は頭の中の映像を見ながら書いているので、書こうと思えば風景は書けるが書かない。あくまで「作り話」だ。小説は書くより読むほうが楽しい。
書きあぐねている人は小説家なんかにならない方がいい、と単純に思った。
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小説よりも、こちらの方がぐっと来る所が多かった。
書きあぐねたことなど無い、
と言い張れたらよいのだけれど、
それはあまり声を大には言えない所。
しかし、
小説を書こうと思っていない今の私にとっては、
仕事を辞めること、
恋愛について、
ちょっとだけ触れている部分に、
なぜかとても頷いていた。
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小説を書くときに、小説のフレームや形式を知っていることは絶対必要だと思うけれど、この本を読んで、それらを超えた「ずれ」を描くのが小説だということが分かった。
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【以前のレビュー】
小説を書きたいという欲求がある人にとって助けになると思う。
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いままで読んだ小説の書き方の本で、
これが最も、ためになる本です。
実際のところ、小説をもう何十と書いている人
でないと、体感できない部分が多い。
タイトルから受ける印象よりは、
上級者向けです。
でも、食いついて読み切った人は、
書けるようになる確率は高いと思いました。
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「小説は人間に対する圧倒的な肯定」というフレーズに深く賛同の意を示したい。哲学的な考察も、気取るためのものではなく、難しさがあるとすればそれは必要なもの。小説を書きたい人のみならず、小説が好きだけど何故好きなのか、と一小説愛好者として楽しめる本だと思っています。
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P16,普段の生活の中ではマイナスになったり、他人から怪訝な顔をされたりするもののことだけれど、小説には絶対に欠かせない。つまり、小説とは人間に対する圧倒的な肯定なのだ。
P17,いい小説ならきっとそれぞれの教室にいたMさんやW君を思い出させる力があるはずだと思う。思い出させることは小説だけでなく、すべての表現の力だ。思い出すこと、忘れないこと、見えなかったものを見えるようにすることには、それだけで意味のあることだと私は思う。
※ 小説というものに対する考え方が、新鮮な息吹を感じさせてくれる。
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保坂和志風の小説、もしくは保坂好みの小説を書くための入門書、に近い。
だからといって、参考にならないわけでもないし、保坂さんの小説は結構好きだし好きな人も多いと思うので、決して読むに値しないわけではないと思います。
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『得てして「入門」書にはまったくの初心者への配慮に欠けていたり、わかりやすいだけの解説に陥っているものが多いがこの本は違う。
作者の小説に対する思いがダイレクトに伝わってくる。
もっとも、自分は小説をどうしても書きたい!と思いこの本を手に取ったわけではないので、真剣に小説の世界に入門したい人に有益なのかどうかは判断しかねるが、少なくとも、小説についての新たな視点を得ることはできると思う。
軽いしかし深みのある文章で、エッセイとしても楽しめる。 』
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保坂さんの小説を読んでいないのでどのような話がないのでなんともいえないのですが、ストーリーありきの小説を書こうとしている私にはちょっとずれたとこもあったかな。しかし姿勢とかその辺はとても参考になりました。
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小説を書くとはどういうことかがよくわかる。実に合理的な指南書でありながら、ある程度読み手を突き放したスタンスであるために、大学の講義を聞いているような気持ちで読み進んでいく気がする。実際に、現在進行形で小説を書いている人にとっては、目から鱗、と感じることが多いのではないかと思う。
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この著者も小説の書き方否定論者。書き方がないというのなら、なんで書き方について出すのか非常に疑問に思う。著者は小説を10作くらいしか書いていない。たった10作しか書いてないのに、方法論がないとかのたまうなよと突っ込みたくなる。
サザンの桑田やスティーブン・キングみたいにヒット作なるものを何十作と作り出している人が「方法論」は無いというのなら説得力もあるのだけど。たった10作でそれほど売れてもいない。芥川賞を獲っただけ。芥川賞と言えば、小説家としての登竜門みたいなイメージがあるが、実際には芥川賞がその作家の頂点になってしまっている現実がある。いわゆる一発屋に近い。お笑いの一発屋が「笑わせるのに方法論はない」といったところでそれ自体が滑稽でしかない。
方法論をもたず、自分の身体をもぎ取るようにして書くからすぐに書くネタがなくなる。著者はストーリーの類型は聖書に於いて全部出たといっているが大きな勘違い。それは方法論をもたないから、そうかんじるだけ。人間の発想力なんてものは似通っており、考えなしに発想するものはすべて似てしまう。
この類似性から抜け出すには方法論(地図)を確立しないと無理なのだ。人は複雑な迷路に入り込むとたいてい同じところをぐるぐる巡るだけになる。無意識にそうなってしまう。その迷路から抜け出すには、地図を作らないといけない。地図で「自分(他人)が行った場所を明らかにする」ことで「自分の行っていない場所(創造)」が発見できる。
著者はこうも言う。「結末を決めてから書くことはしない」。なぜか。「小説は書くことで作者が成長するものだから、結末を決めると成長できなくなる」。単に、土壇場主義で書いているだけだから、作者が方向を見失ってるだけに過ぎない。で、「小説を書くことは、問題を解くこと」という極めて底の浅い小説論に収束してしまう。
小説家はプロサッカー選手と違い誰でもすぐになれるという。なぜなら、技術がいらないから。技術がいらないと思っているのは著者だけで、小説家は技術がいります。それは何の教える技術がないまま教えていて自分は教育免許(芥川賞)を持っているから教師だと錯覚するのに近い。
ただ、著者は技術論を否定しつつも、実はみんながあっと驚く技法を1つもっているという。それは物語の最後になって「登場人物が全員死んでた」オチにすることだという・・・。これも怪談話が下手な人が最後に「ワッ!」と大声を出して驚かせるのに似てる。技術を否定する人は、たいていろくな技術を持っていないし、進歩がない。小説を書くのも手書きにこだわっているという。理由はワープロで書くといくらでも推敲ができるのできりがないから。うん、うん、だんだん著者の正体が見えてきた。
著者は自分の作品を例に出すことがあるが、それがたった2作だけ。誰かに似てると思ったら、さきに書評した高橋源一郎だ。ちなみにこの著者の参考になった唯一の小説論は高橋源一郎の「一億三千万人の小説教室」らしいです。さもありなん。さもありなん。
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小説の書き方の本というよりも小説論に近い。小説とはなんだという根源的な問に答えをだそうとしてる。自分には非常にピンとくるところが多かった。
エンターテイメント方面の小説の書き方の本は本屋でよくみたりネットでも書き方は語られているが、この本は、小説とはなんだということ。小説たらしめるものは何か、そういうものを抜きにすればどうなるのかという現代小説ならではの小説を語っている。これらの問題提議は全然考えたことのない人にはまったく意味がわからないだろうと思う。かなり抽象的な言い方をしていて、近代思想などの予備知識があるともっと分かるだろう。
現代小説でよく見る、テーマがはっきりしていなくて、起承転結が不明であるにもかかわらず、読んでいて面白いものをよく見るのだが、その方法論や意図がちょっとはわかった。