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時代考証家の作者が書いた江戸の街の面白雑学。
質問に答える形式で書かれており、一つ一つが短くわかりやすく読みやすい。どこからでも読めるし、読み進めやすい。
ちょんまげの話や衣装の話や生活のことが中心。
でも自分は「なぜ時間に正確だったのか」の方が好き。
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結論から思いっきり書いちゃうと、「していた」そうです(笑)。
江戸の「仕事事情」を通して庶民生活がどんなだったかを紹介する本なので、以前読んだ「江戸のリサイクル」本とかぶる部分はけっこうあります。意外にゴミや廃材を川などに棄てるヤカラがいた、という前の本と様子が異なる指摘もあって戸惑うのですが(笑)。
もちろん、その辺は実際に行ってみなけりゃわからんことであって、一冊本を読んで書いてあることを鵜呑みにしちゃいかんというところでしょう。
ちなみに、そういう廃材を探して回収する湯屋のかまたきのような職業があったということもちゃんと書いてあります。
さて最初の話に戻ると、その「傘張り」も、新品を作っていたというよりは古骨を再利用した張り直しが多かったということで、やっぱりリサイクルの一環だったようですね。意外に熟練を要する仕事で、甲賀(もと忍者ですな)屋敷などに上手な(手先が器用な)人が多かったとか。
このほか江戸の人気就職先は湯屋だったとか、ふんどしのクリーニングが意外といい商売だったとか(裏技も含めて)、「100円ショップ」や「コンビニ」(に類する商売)もちゃんとあったとか、なかなか楽しい本でありました。
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時代考証家による江戸時代のお仕事事情雑学本。50種を紹介。
第一章 江戸時代でも公務員は憧れの職業?
第二章 粋で、いなせな生活が見える!?庶民のお仕事
第三章 時代劇では描けない、その職業の裏の裏
第四章 一攫千金を狙って! 知恵を絞ったアイデア系お仕事
第五章 周囲から尊敬を集める「先生」と呼ばれる職業
第六章 江戸百万人の腹を満たす、フード産業
第七章 江戸の庶民を魅了した、ファッションリーダー的職業
江戸の地図(慶応1年)、金貨・銀貨・銭の交換比率表、
円への換算表、参考文献有り。
時代考証家であり、放送作家である著者ならではの、
江戸時代のお仕事事情本。時代劇ではお馴染みの仕事が多数紹介。
また、公人朝夕人、扇屋、献残屋等の不可思議な仕事も載ってます。
江戸版百円ショップや歌舞伎のタレントショップの話は面白い。
さりげなく時代劇等の番組制作裏話があるのが、お得。
易しい文章でわかりやすい内容なのですが、推測的な表現も
あるので、雑学や豆知識として読むとよいかも。