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いやな内容だなあ・・・と思いつつ途中で止められないのは筆の力。
インパクトありすぎて夢に出てきてしまった。
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身勝手な男だと思った晩鳥だったが、知子に翻弄されるようにのめり込み、身を滅ぼしてゆく。狂気を垣間見せるように、晩鳥に憑りつかれていたように思えた知子の方が実は冷静。したたかなわけではなく・・・切り替えられるということなのかなぁ。なんだかホラーを読んでいるような。
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家に雉猫がふらりとやってくるようになってから、大貫知子は晩鳥と出会った。
近所に住む同士の不倫。
夫は中学教師で子供が嫌い。妻はキャリアウーマンで仕事優先。
わたしは孤独で、何かに取りつかれたかのように晩鳥の体を欲していて、
俺は古本屋の仕事は今一つうまくいかず、時間と自分を持て余している。
近所にいる猫たちが、日に日に姿をくらましていってしまうようになり、
雉猫のヨベルも、まるで最初から存在しなかったかのように姿を消した。
異様なほどに互いの体に執着するようになった二人と、徐々に離れていく気持ち。
小副川のじいさんとか、親族らしい少年たちが怖いよ。
というかこの街全体がなんだか怖い雰囲気だったw
読むのに無駄に時間がかかった~)^o^(
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一匹の雉猫を結び目として出会った二人の不倫物語的な感じ。でも不倫感というか恋愛感全般あまり前面に出ていなくて、ただお互いをとりまく環境の不気味さ、それぞれの平凡に見えるけれど特異な点が寄り集まってできたみたな直線的な日常が目に付いた。
そのバランスが絶妙で、どこか恐ろしい。
最後男は狂ってしまうのだけど、愛のせいでとかそういうことではない。
続く日常の臨界点を垣間見た気がして、とても恐ろしい作品だった。
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中学校の教師をしている夫を持つ主婦の智子。
いつも、夫の気に触らないよう注意深く生活している。
そんな時、ふらっと家にやって来るようになった雉猫をきっかけに晩鳥と出会う。
彼もまた既婚者で、美しくキャリアウーマンである妻と妻に似た美しい娘がいる。
そんな二人が出会い、堕ちていく。
正直、みんな狂っていて怖かった。
智子夫婦も晩鳥夫婦も小副川もその一族も。
第一部では智子の言葉で、第二部晩鳥の言葉で書かれているのだけれど、それを読んでいると何が正しいのか、ただの妄想なのか、わからなくなってくる。智子と晩鳥を結びつけたのは、愛とか恋ではない。むしろお互い憎みあっているかのような印象さえうける。
この二人を結びつけたヨベルが本当に不吉に思えてならなかった。
正直気持ち悪い。
嫌なものを読んでしまったなぁという印象しかない。でも、これだけ嫌な内容なのに読ませてしまうのはすごいと思った。
こんな可愛い表紙にしたらダメだと思う。
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きじ猫をきっかけに不倫関係になり堕ちてゆく男女の話。
女性視点、男性視点とプロローグ、エピローグで構成。
流されるように関係を持ってしまったかのようなふたり。どうしてそうなったのか、過去を振り返りつつ自分を見つめながら物語がすすんでゆく。
冷静で傲慢に思えた男のほうがどんどん冷静さを失い、狂気にみちてきてとても恐い。
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ご近所内W不倫モノ。井上荒野さんが描くお話ってだいたいいつも暗くて救いがないんだな…晩鳥と知子にしても(不倫に前向きも後ろ向きもないけど)全然楽しそうじゃない。相手に惹かれる気持ちもなく、手近にあった身体を重ねるうちに所有欲と執着が生まれただけ。
知子の夫である数学担当教諭の性癖(いい年をした妻に学校指定のスクール水着を着せる)も、二部で晩鳥が覗きみた彼の日記(夫婦生活についての観察)も、実はたいして意味をなさない。
晩鳥がだんだん狂っていくように感じるが、そもそも彼の妻も知子もその夫も小副川も少年たちも皆最初からおかしい。
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これは好き嫌いがはっきり分かれると思います。
「心中」に成功したのは、再生を図った知子であって、
斜に構えていても一番まともに見えた晩鳥が、
「心中」に失敗し全てを失い奇行にはしる様は
とても哀れに感じました。
猫は登場するけど期待した「猫本」ではなく
かなりガッカリ・・
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イメージのなかの昼下がりの主婦ってかんじ。。。
こういうの久しぶりに読んだ。
登場人物がそんなに年とってるわけでもないのに、
イメージのなかではかなり中年なかんじが拭えませんでした。
ストーリーが古かったのかな。
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2014.4.24 読了
完全にタイトルと表紙に
ひかれて借りました。
こんな話だったとは。。。
あの男(晩鳥バンドリ)と女(わたし)との
出会いと別れの顛末。
女目線と男目線から
描かれてますが、
同じことも 全然 解釈が違ってて。
どんどん ズレていく。。。
破壊的なラスト。
救いようがない。。。
もっと 猫が活躍する話かと
思っていました。。。^_^;