紙の本
雨後のタケノコ
2011/08/18 11:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔から、新書は雑学のネタ元として重宝してきた。
が、少し前、新書ブームといったものが起きて、猫も杓子も新書を出版、という感じになってしまった。
(幸い今は、それほどでもなくなってきた感じがするが)
タレント本まで、新書のフリをして出てくるのは、個人的には「紛らわしい」としか思わなかったが、ブームの証拠だったと取るべきだったのか。
以前、読んだ新聞記事の中で、新書が息の長い本を目指すより、その時、旬なものを扱うような雑誌化している、というのを目にした事がある。
たしかにその通り。タイトルも目を引くようなタイトルが多くなった。
そいった新書も読んだが、「タイトル負け」している感じがするので、最近は、その手のものは避けるようになってしまった。
ところで、この本のタイトルにもなっている「エア新書」というのは「勝手に新書を作ってしまおう」というもの。
サイトもある。
ルールは、以下のものを揃えること。
「タイトル」
「サブタイトル」(ただし省略可)
「著者名」
「帯の文句」
「見出し」(5本)
ただし、根底にダシにする人(または物)への「愛」がなければならない。
というのも風刺マンガでも、相手を貶めようとする意図があると、読んでも後味が悪いものが多いからだ。
「批判」や「風刺」「皮肉」は、とりあえず置いておいて、笑えるネタを作ってしまおう、ということだ。
本書のサブタイトルに「発想力と企画力が見につく”爆笑脳トレ”」とあるのは「仕事にも役立ちますよ」というフリをしているだけとしか思えない。
著者は「批判」「風刺」などは考えていない、と言っているが、その内容を見ると、やはりどこかに「批判」「風刺」は見え隠れする。
「架空の新書で遊ぶ」という本を新書で出す、ということ自体が風刺になっていると思う。
ただ「笑える」ということが前面に出ているため、オブラートに包まれていて、時には風刺の「味」さえほとんど感じられない。
この本に収録されているエア新書は、100冊。
あまりに多くのエア新書を挙げたので、巻末についている他の新書が紹介されているページには、わざわざ「この新書のラインナップは本物です」という注意書きがあるほど。
読み終わってみると、自分もマネしたくなる。
近年の新書のベストセラーのタイトルと、最近、いろいろなものに「力」がつけられているのを考慮して、こんなものを考えてみた。
「力の品格の壁 ~99.9%は強引な造語~」
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いやぁ よくこれだけ思いつくなぁっと
思いました
一つ一つの発想は 素人的
とくに鋭くもなく 思いつき感が前にでていますが
量が 自分よりもずっと多かった
アイデアを商売にするっというのは
こういう事なのかもと思える一冊でした。
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本屋でどうしても目に付いてしまう新書
いかにも目を引きそうなタイトルは、怪しいと思いつつも読んでしまう。
日ごろの生活の中でエア新書のタイトルをぶつぶつと考えることは、
見聞きしたことをすべてネタにして遊ぼうとすれば、事前とものごとのポイントを考えるクセが付く
面白かったエア新書タイトルを10コほど、、、
タバコは吸っていい -禁煙全盛時代にあえて提言 (加護亜依)
共生力 -マイナーなのぼり目とメジャーな落ち目 (はるな愛、松浦亜弥)
白い恋人はどこへ消えた -生キャラメルが地場産業を駆逐する (田中義剛)
漬物屋はなぜ潰れないのか? -辰っちゃんの太腕繁盛記 (梅宮辰夫)
エロい人は思いつきでものを言う -エコの時代は終わったね、これからはエロ (高田純次)
名前は読めないぐらいがちょうどいい -もう普通じゃ覚えてもらえない (一青よう)
先を読む人はなぜ寝癖がつくのか? -3六飛車の髪質! (羽生善治)
バカのふり -ダマして油断させる勝利の方程式 (小倉優子)
なぜ黙っている人ほど上に立てるのか? -スーパーことなかれ主義の恐るべきパワー (福田康夫)
それでも新書は儲かる! -考えるな、出し続けろ (出版社連合)
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もしも、あの人が新書を出すとしたら・・・という毒どっさりの本。
ページをめくってもめくっても、ひたすら新書の表紙のデザイン。
そりゃーないよ、とちょっと責めすぎな面もありますが、
ここは、笑って流すのが大人ってものです(^^;
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思わずクスッと笑ってしまうタイトルの連続で、“売れそうな新書タイトル”に導くための手法を垣間見ることができます。みんながよく知っている人をネタにしているため、視点を捉えてうまくアウトプットに導いていく企画力が素晴らしいことに気付かされます。そのプロセスは単なる思いつきやひらめきではなく、著者自身が考案した「新書の傾向と対策」のフローチャートに則ったりとメソッドが明確であり、クリエイティブ開発の勉強になること間違いなし、でしょう。
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[ 内容 ]
あなたの頭は固くなっていないか?
笑いが足りなくなっていないか?
遊び心なきところに豊かな発想ナシ!
ここに登場する架空の100冊の新書の内容をクククッと半笑いしながら読めば、その考え方のノウハウが自然に頭に入ってくる。
さらにあなた自身も、有名人・友だち・家族が出す架空の新書企画を考えることで、知識だけの脳を超えた、応用力ある柔らかな脳に。
[ 目次 ]
1 マトリクスで把握する“各社新書レーベル”のイメージ
2 ツリーチャートで見る“新書タイトル”の構造パターン分類
3 フローチャートで理解する“石黒式ネタ作り”の発想法
レーダーチャートで比較する“各エア新書”の傾向
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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”爆笑脳トレ”なんていう副題はないほうがいいですね、「エア新書」のタイトルでこの本はもうほぼキマリ。
「エア」という単語には、「想像力」にはない”まあほとんどないんだろうな”という諦観と軽さがあります。そこがいいです。
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新書の独特の雰囲気は、いかにも新書っぽいあのタイトルなんですね。
この「エア新書」は、あの有名人が著者だったらという架空の企画で作られた100の新書の、タイトル・帯コピー・見出し集。
そしてあなたも作ってみよう!という脳トレ指南の本でもあります。
「私的髪型論~徹子のヘア アフリカでもまったく変わらないカタチの ふしぎ発見!」とか、
「ビジネスはすべて テイスティングが教えてくれた 田崎真也 ~ 人は彼をワインシュタインと呼ぶ」みたいな(笑)
私も笑える、頷けるの作ってみたいです、身近な人とかで(*^^*)
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あえてしょぼく見せる=孫子の兵法
人を惹きつけるには外見は一切不要、歴史を彩った背が低い人々、中身がすごいから湧いてくる畏怖の念。
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読了。今年33冊目。架空の新書のタイトルとサブタイトル、帯を考える、というもの。
エグゼクティブはみんなホトトギスを飼っている
ーー男たちのサクセスを鳥が支えていた
徳川家康・豊臣秀吉・織田信長
はなかなか秀逸だと思う。ただ結構風化しちゃったネタも多い気がする。