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著者がこの本を書いた理由も明確だが、メンタル的に弱っている人は多いんだなぁと改めて思った。
何よりも「鬱」などメンタル的に落ちた状態からの回復の方法やそういった人への対処の方法が記載されていたので収穫あり。
これまでもなんとなく行っていたが改めて他人の言葉によりインプットされたので自信にはなった。
つまりこれまでの考え方は悪くなかったということ。
そもそも人は弱い生き物だ、という事は、常に心にとどめておかなければならない。そうすることで周りを助けられることもできれば、自分自身が困った時でさえもノーマルに戻る時間を短縮できると思う。
『失敗学』も自身の向上についての内容だった。人間のメンタルのノーマルの状態を0という数値とするならば、0から何を生み出すかといった本だった。
一方でこの『回復力』はマイナスから0に戻す事を重視した内容である。
どの本でも似たようなことを言ってるが、失敗など自分に対して好ましくないときはまずそれを受け入れることが本当に重要だし、その負の要素を解決しなければ、また同じ過ちを繰り返す。根本的な原因の改善はメンタルのベクトルは上に向かせる。つまりマイナス要素を受け入れること行為そのものはプラス要素なのだ。
対戦スポーツの世界でもこの考えは通じるものがある。
勝手ながらサッカーにあてはめさせてもらうが、一般的に守備はNegative、攻撃はPositiveな印象がある。プロの世界でさえ攻撃の強い相手には守備を固めるといったことを平気で行う。
相手の攻撃が強い事自体は受け入れるまでは良いのだが、なぜ守備にはいるのだろうか、常に不思議に思う。自分たちが攻撃に出ることで相手の攻撃の割合も減る。つまり失点の確率は減るのだ。
また、相手から積極的にボールを奪おうとすれば(詳しい方法はあえて書かないけど)、相手に対して脅威を与えられるため、相手の意識は攻撃よりボールを奪われないようにという守備の意識が強くなる。つまり自分たちの攻撃の確率が増えるのである。
サッカーの事を書いたら永遠に終わらなそうなのでそろそろ締めるけど、要はActionを改善することでMentalさえも改善されるのだ。このまま書き続けたら本当に数値で証明できそうなり。
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何か大きな失敗した時、そのプレッシャーに潰れてしまわないように、
回復する力が湧き出てくるまで、無理をしなくて良いということに何となく心休まる気がした。
一時的な避難策や、周囲の人たちの接し方など
参考になるものもあった。
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失敗をした人を以下にして救いだすか。そのひとの回復力をどのように生み出すを考えさせられる本である。
日本人は失敗した人についてひじょうに厳しい。その状況のなか失敗した人を回復させる意義をとく。
回復力の方法として、ユニークなのは、従来はしてはいけないことである「逃げる」や「他人のせいにする。」
また「人命優先のインチキはゆるされる」などの方法を使うことである。これは失敗をした人がその時点ではエネルギーが
かなり失われているためである。
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「失敗学」で有名な著者による、失敗学の見地から得られるノウハウをまとめた本。
「人にただ話を聞いてもらうだけでその人と苦しみを分かち合う効果がある」などは印象的。カウンセリングマインド的な話も載っている。
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「個人も社会も失敗をもっと積極的に取り扱う」ために、失敗にどう対処して回復いしていけばいいかを述べたもの。失敗して落ち込むことは当たり前のことであるので、まずはエネルギーが自然に回復するのを待ち、その後失敗の原因を考えれば十分である。また、失敗して落ち込まないためにも、自分の中での絶対軸を持ち、小さな失敗を気にせず着実に物事を進めていくぐらい鈍感になることが必要であると感じた。
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失敗学がベースになっているが、序盤はうつ状態になる原因と簡単な対策が、実体験を通じて述べられている。現在、自分も同じような状態にいるので、うつから脱するための手がかりになりそうだと期待している。
その後は、自分が失敗したとき、どうすればいいのかが書かれているが、
失敗とうつを絡めて読んでみると、うつ脱出やうつになりにくいメンタルの作り方の手がかりが少し見えてきた。
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○エネルギーが戻ってくると人は必ず自発的に行動したくなります。(p40)
○失敗によって自分が失ったエネルギーを、まず回復する方向にいかに向かわせるか、それが失敗にうまく対処するための、はじめの重要なポイントになるのです。(p51)
○なぜほとんどの人は、失敗直後に「しまった」と感じるのでしょうか。それ
はこうした事態になるということを考えて行動していればよかったのに、自分は何もしなかったからこんなことが起こってしまったということを瞬間的に感じるのです。(p54-55)
○一般的には、柔軟さがなく、社会をきちんと観察していない人ほど正論を好みます。(p61-62)
○失敗を見るときの「絶対基準」は、お天道様に向かって堂々と話ができるかどうか。(p76-77)
○あらかじめ失敗が起こらないように考えていたり、きちんとした策を講じていたのがわかると、人々は以前ほど過剰な反応を見せないようになってきた。(p82)
○キリギリスの時代は終わった(p158)
こうした時代に必要なのは、仮説を立てたり自分の経験を通じて考えを作っていく能力だと私は考えています。(p160)
○辛い時必要なのは「励ましの言葉」ではありません。本当に必要なのは、そのものと正対していくエネルギーを作り出すための考え方。(p188)
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★失敗と上手く付き合っていく
誰でも失敗はする。偉大な学者も名だたる経営者も失敗をしてきた。もちろん誰も最初から失敗することを望んで行動する人はいないし、多くの人は自分のできることをちゃんとやっている。しかしそれでも失敗は起こってしまう。失敗は生きていくうえでの1つの宿命のようなものである。決して逃れることはできないし、何度経験しても慣れるものではない。失敗とどう付き合っていくか?これはすべての人にとって大きな課題である。
私は今までの人生で何回か失敗を経験してきた。その中で1つ、失敗というか後悔したことがある。それは高校卒業後の進路である。当時私はカーレースをやりたいという夢があり卒業後はそのための学校に入学しようと思っていた。そのため大学に進学する気は全くなかった。そして高3の11月下旬ごろに具体的な話を両親にした。私は両親を説得できると思っていたが、実際はそう甘くはなかった。父親は「説得するには納得できるだけの材料が必要だ」と言った。私には説得できるだけの要素が何もなかった。それから数日間は何もする気にならなかったし、自分への苛立ちがつのったのを今でも覚えている。進路を決めるにも、自分はこれから何がしたいのかよく分からなかったし、周りがちゃくちゃくと自分の進路に向けて動いているのを見るととても焦った。筆者は本の中で「失敗直後はダメージを受けてエネルギーが失われているため上手くいかないどころか、自分からどんどん泥沼にはまり込んでしまう人が多い」と述べている。エネルギーは人間の行動の源で不可欠なものであり、失敗から早く立ち直るにはエネルギーをいかに早く溜めるかが重要なのである。私の場合は、時間と次にやりたい事が見つかったことでエネルギーを回復することができたと思う。
失敗とか後悔なんて絶対にしたくはないが、長い人生のうちには何度か経験することになるだろう。そんな時にいかに上手く失敗と付き合い、また乗り越えられるかが重要である。失敗した時はこの本を手にとってみたいと思う。失敗して混乱した状態から立ち直る手助けをしてくれるだろう。もしあなたやあなたの周りで誰か落ち込んでいる人や辛い状況にいる人がいるのならぜひこの本を読んでみてほしい。そういった状況を上手く乗り越えるヒントをこの本が与えてくれるだろう。
(オススメ人:作前雄也)
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人間、大小問わず誰しも失敗はするもの。ただ、日本人には失敗が許されにくい風潮があり、どうしても失敗してはいけないという心理が働いてしまいがちになるようだ。
この本は失敗についての実例を取り上げるとともに、失敗における向き合い方や失敗したときの対処法、周りが失敗した時のフォローの仕方などが書かれている。
失敗をどう捉えるかによって、この先が明るいものにも暗いものにもなる。もし、何らかの失敗をしてしまったら、それを生かして前にどう進むかを考えられるようになりたいものだ。
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失敗しても良いんだ、やる気が出ないときがあってもいいんだ、と励まされた。工学部出身の先生だが、やはり研究者は病んでる人もおおいのか・・・とかあらためて思ってしまった。でも、この教授、人格的にすごい人だと思う。教授が学生のことを親身に受け止めるってここまでないんじゃないか。素晴らしい。
失敗学については、また考察を。
全体的に抽象概念が多くなってしまっている印象が。守秘義務などあって具体的に書けなかったんだろうけども。
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失敗の(社会)心理学
★刑事訴追と懲罰人事(171頁以下)
「大切なのは生き続けること」(106頁)
失敗などで死んではいけない。
人の命を優先するためになら、ときにはインチキも許される。
失敗学のベースには「失敗者に温かい」視点がある。
失敗したらまずエネルギーの回復を待つ。
そのための一時避難策(心理的逃げ道)…
①逃げる
②他人のせいにする
③美味いものを食べる
④酒を飲む
⑤眠る
⑥気晴らしをする
⑦愚痴を聞いてもらう
否定的な思考の悪循環から意識を外す
失敗を回避するためには「敏感」さが必要だが、一旦失敗すると今度はその敏感さがリカバリーの障害になる。鈍感な人間の方が再起が早い。失敗後には「鈍感力」を発揮せよ。
「自分独りでなんとかする」という発想をまず捨てと、周りの人の力を借りよ。
そして、自分ができることを淡々とやり続ける。
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癒される。
失敗から立ち直るには、人が生まれながらに持つ回復力を信じよう。ゆっくりだけど必ずその時が来る。
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薦められて読んだ一冊。
人間は誰でもミスをするもの。それにどうやって対処していくかが解説されている。
人間には「回復力」というものが備わっているから、失敗したらエネルギーが回復するまで待つ、というのが印象的だった。そのあとで自分のやれることをやる。大切なのは失敗しても生き続けること。
私も今まで多くの失敗をしてきたし、これからもすると思う。それをどう切りぬけていくか。失敗した自分をいかに認めてあげられるかが重要だと感じた。
これからも何かあったら読み返そうと思います。
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人間は弱い。それを認めるのは、意外に難しい。でも、失敗は人間にはつきもの。失敗した時に、保身だけでなく、そこからたくさんのことを学んで行けば良いと思う。著者と同じく、うつ体験をしたことがあったから、すんなり読めたかな。
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畑村氏は天才だと思う.
「失敗学のすすめ」を読んだので,この本に手をつけたが,正直おもしろくなかった.
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[ 内容 ]
「しまった」という気持ちが人を成長させる。
苦境に潰されないちょっとしたコツを、失敗学の権威が伝授。
[ 目次 ]
第1章 人は誰でもうつになる
第2章 失敗で自分が潰れないために大切なこと
第3章 失敗したら誰の身にも起こること
第4章 失敗後の対処
第5章 失敗に負けない人になる
第6章 失敗の準備をしよう
第7章 失敗も時代とともに変わる
第8章 周りが失敗したとき
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]