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装丁に惹かれて読みました。
雰囲気の良い作品ですが、若干古臭い。で、共感しにくいなぁという印象。罪を背負った主人公と、彼の出す珈琲には惹かれるものがあったけど。
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服役を経験した行介が営む珈琲屋。
幼なじみの冬子を始め、ここを訪れる人々との交流を描いた連作短編。シリーズ化しそうだ。
『田村はまだか』なども店主の視点で訪れる人々が語られていくが、この物語はオーナーの特異な経歴を知ったうえで、引き寄せられる人々を描いているところに独自性がある。
行き着く先は見えているようにも思うが、冬子との関係が遅々として進まないところなど、不器用な感じに好感を持つ読者は多いだろう。
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とある商店街の珈琲屋にフラリと立ち寄る人たち。訳ありの店主に、昔その恋人で出戻ってきた同級生など、手の届く範囲の世界で起こる、さまざまな愛憎劇。穏やかなんだけど、起こっていることは穏やかじゃない。お店のイメージは『マンハッタン・ラブストーリー』って感じだなぁ。
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装丁がカフェじゃなくて喫茶店なのがお気に入りです。
お話は珈琲のように、スッキリという感じではないけれど。
ちょっと読んでみるには、いいかも??
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さびれた商店街で、一人喫茶店を経営する主人公。彼は過去、悪徳地上げ屋を殺してしまった罪で服役したことがあった。そんな彼のことを知ってか、知らずか喫茶店に訪ねてくる人々を描いた連作短編集。
読んでいて、リアルさを感じられなかった。殺人を犯したマスターがいるからという理由で喫茶店に訪ねてくる人がほとんどだったからだ。喫茶店とは一杯のコーヒーを求めるためにあってほしいと思う。
とはいえ、主人公の淹れる珈琲は飲みたくなる。
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つの連作短編集。
とあるちっぽけな商店街の喫茶店「珈琲屋」のマスターが
キーパーソンとなり 心に傷を持った人々が
様々なドラマを覗かせてくれる。
必ずしもハッピーエンドではなかったり、予想していた
終わり方ではなかったりする所が良い味を出していました。
初恋
主人公のマスター行介の人物紹介などを含め、結末にはハッと驚きました。
シャツのぬくもり
物語に登場する夫婦間だけではなく、エゴイズムに関して考えさせられる作品でした。
今後の人生において私は胸に刻もうと思いました。
心を忘れた少女
省子ちゃんが本当の自分を知るまでのプロセスが面白い。
行介だからこそ説得力のある言葉が印象的でした。
すきま風
登場人物のほとんどがお年寄りや年配の方という背景が、
よりいっそうと切なさや苦境に味わい深い色をつけている。
この人間ドラマはある意味、泣けてきました。
九年前のけじめ
ややすると暗くて重いテーマですが、青春のような爽やかな風が吹きました。
手切れ金
この作品集の中でいちばんユニーク。プッと笑えました。
再恋
最後はどーなるの?という感じがジワジワ広がり楽しめました。
この本も凄く良かったです
作者の池永陽さんに感謝したいです。
この本を読むと珈琲が飲みたくなりますよ。
とびきり熱い珈琲が。。。
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下町の喫茶店ということで、ほのぼの系かと思いきや、結構重い
人を殺した店主に会うために、悩みや苦悩を抱えた普通の人々がやってくる。
情感豊かに描かれた人間模様が繰り広げられ、すらすらと読むことはできる面白さはあるが、地味
面白かったけど、後で内容忘れそう・・みたいな・・
そして、主人公がなんだか古臭い人間なので、昭和の頃の時代を読んでいるよう。
しかし、重い話ばかりでも悲痛な感じの終わり方ではないです。
30代後半〜の人向けですね。
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悪質な地上げ屋を殺してしまった男が
出所してから父の跡を継いで珈琲屋を再開する。
そこにそれぞれ心に傷を負った者達がやってくる。
珈琲屋が舞台なだけあって
ほろ苦だけどほんわかあったかいショートストーリーばかり。
最終章でそこまでの登場人物たちのその後を描けば更によかったと思うのだが
ちょっと苦味のきつい後味だったのが残念。
是非続編を。
【図書館・初読・8/22読了】
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もっと『珈琲』に関わる物語かと思ったのですが、殆ど作中に出て来なくてちょっとがっかり。一応、特製ブレンドを気に入っている人は色々出てきますが、常連としてのもので、あまり読み手に伝わってくるものはないですし。ヒロインである冬子も、あまり魅力的には思えないので、ラストの登場シーンはむしろ空気の読めない女…という気がしました;
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連作短編集好きが高じて、初めて読みました池永さん。
面白かったです!
思いのほか、背景はどろっとしていました。
珈琲屋のご主人の背負っているモノが重すぎる…。
それだけに、ご主人の人との関わり方が胸をつきました。
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しがない商店街で珈琲屋を営む四十前の行介。以前、商店街で悪どい地上げ屋や暴れまわっていた頃、あまりに卑劣なやくざの1人を殺してしまう。刑期を終え、再び商店街に戻った行介の周りには、様々な男女の悩みを抱えた商店街の人々が珈琲屋を訪ねてくる。
池永陽は結構面白くて読むけど、いかんせん性描写が多いのが辛い。結構ドロリなので、たまに読んでて気持ちが潰れる。
それとして、この本は読み易くて、一気に読めた。
最後、「え?結局冬子と結婚しないんかいっ!?」て思った。
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喫茶店を舞台にしたお話と知って、読んでみようと思いました。
『珈琲屋』に足を運ぶ人々の様々な人間模様と、過去を背負いながらも静かに、しかし暖かくお客に接する行介の様子を興味深く読みました。
私もでしゃばらず、でも人間味のある接客ができるようになればと思いました。
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街の珈琲屋にやってくる人々を描いたもの。
珈琲屋の主人がこの設定でなくてもいいような気もするが、人と違うから人々が集うのか?
商店街の中の小さなカフェ。
地域の人の憩いの場。
うーん、そんな場所が近所にあったらなぁ。
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2010/04/21 人情ものだけど、わざと黒い雰囲気にしてるのか?おいしい珈琲が出る店の日常話を想像していた。
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珈琲屋を中心に展開されていく物語。
熱いコーヒーが飲みたくなった。
少々話が暗いが読みにくいというほどではない。