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難しかったです。一般書としてはどうかなというくらい、でした。理解が出来る人にとっては、もっとたくさんの★がつく本だと思います。「自分の行為と他人の行為を鏡のように表現する神経システムが存在する」その発見のすごさは伝わってきました。
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人の学びは、まねること(模倣)から。やっぱり、学習行動を促しているのは、「ミラーニューロン」なんでしょうか。ブックフェアにて大量購入したもののひとつ。
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私達人間は、相手の気持ちや行為を推測したり、理解できる。本当に不思議で、脳ではどんな風に制御しているのだろうか・・・?生理学的な神経細胞が、どうしたら人の心を推測できるのか?そして赤ちゃんですら、生まれてすぐに母親の顔の動きを真似できる。自分の顔も見たこと無いのに・・・。そんな疑問をミラーニューロンは、解決策の糸口になりえる。ミラーニューロンの本来の役割とは、相手の意図を理解することであるとのこと。専門的で難読だったが、読み応えある内容だった。個人的には、ミラーセラピーは少しミラーニューロンとあまり関係ないのでは?と思う。最新の情報も多く、脳について深く知ることができる一冊です。
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近年注目されているミラーニューロンについて書かれている本。
読むのには労力が必要です。書かれている内容も難しく、ちょっと軽く読んでみるのには向かないです。
しかし、実験や論文といった根拠を示して論理的に書かれているので納得できた気がする。
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運動を想像するだけで脳内ネットワークが賦活され、しかも実際の運動を伴わない場合は運動前野の方がより賦活されるという知見は昔からあり、ミラーニューロンというのは最近になって分解能が上がってきて見えるようになってきただけなんじゃないかとずっと思っているのだが、ミラーニューロンの偉大さについては門外漢にはよく分からないまま。ダマジオのいう'as if回路'というのが一番適切に思うが、、、とはいえ、リゾラッティ自身によって書かれた本書は、厳密で漏れがなく、好感のもてる内容。訳もよい。前半部分はサルの電気生理の話が中心で、しかも一歩一歩論を進めていく書き方なのでやや退屈だが、後半のイメージング研究の話からは面白かった。・視覚に反応するニューロンは運動野にもある。視覚的アフォーダンスのサブセットで、他人の行為を見る時にこれが賦活される?より上位の前部頭頂間野(AIP)で行動の決定が行われ、この部位へシグナルが送られてくる?・LIP-FEF回路という、サッケード制御のための回路があり、これは遠位空間を対象に、中心窩からの距離に対応したマップ(網膜マップ)を持っている。一方、VIP-F4回路は近位空間を対象とした、身体の位置に対応したマップを持つ(右手周辺の空間、という位置は腕が動いても変わらない)。半側無視の患者なのに、ダーツ投げはうまくできるなど、遠位空間のマップは障害されていないケースも多い。・視覚の経路は背側のwhere経路、腹側のwhat経路と分けられているが、知覚が障害されているのに対象物をうまく扱えるケースなどが発見されており、腹側は知覚のための情報を伝達し、背側は行為を制御するための情報を伝達していると考えられている。・ミラーニューロンは単なる模倣のための回路ではなく、他者が実行した行為の意味を理解するためにある。■運動知識というモダリティを通した場合にだけ、「見る側」は観察している行為に対してあたかも自分が行っているかのような一人称的感覚を持ち、その結果、その行為の意味をただちに捉えることができる
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☆この本は熊本大学附属図書館中央館にあります。
請求記号 491.371 R,49
【熊本大学】ペンネーム:やっちゃん
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先に読んだイアコボーニの『ミラーニューロンの発見』は一般読者向けに書かれた平易な書物だったが、ミラーニューロンを発見したチームの一人、リゾラッティが書いた本書は、むしろ専門書である。したがって厳密な科学的データが記されていくので、素人にはよくわからない用語も出てくる。が、理解不可能ではない。
もともとミラーニューロンは1990年代に偶然発見されたもので、その前段階において、「認知」と「行動」それぞれの神経回路を結びつける脳の領野を探った記録が、本書の最初の4分の1を占める。
ミラーニューロンについても、イアコボーニの前掲書に比べずっと地味な科学的データを記述していく。私のようなド素人は『ミラーニューロンの発見』を読んでからこちらにかかるのが良いだろう。
イアコボーニは自在に推論を広げていったが、本書ではそうした逸脱は慎重に避け、緻密な科学の信憑性を重視している。
あらためて、ミラーニューロンは他者の動作の各側面を分析し脳内で模倣するのでなく、自己の運動知識に基づいて一挙に「他者の動作の意図」を取得するものだということを確認した。これはフッサールがくどくどと考えていた「感情移入」のプロセスが瞬時に、生物学的に実践されていることを示している。
今後のミラーニューロンの研究成果が楽しみだが、一般読書人がそれを知ることができるようになるためには、タイムラグが生じるのだろう。
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物まね細胞、ミラーニューロンを解りやすく知るなら『ミラーニューロンの発見』の方をお薦めします。こちらは専門書ぽく、難解。
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脳の仕組みから説明されていて、専門家向けの本やと思います。
ミラーニューロンを詳しく知ろうと思えば、この本はオススメです。
しかし、まずはミラーニューロンの発見を読むことをオススメします。
ミラーニューロン素敵。
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ミラーニューロン
人工知能考えるうえでも、ここしばらくのテーマである模倣について考えるうえでも、まずはここから
脳の運動系は、認知やらのエリアから指示された運動をただ実施する指令を出すところではなく、対象をアフォーダンスを喚起して理解もするし、そのための空間を近景、遠景と分離しながら把握する。
さらには、コミュニケーションや学習の根本となるミラーリングをも内包している。
もし他者を自己にミラーリングして体験しなければ、他者はあくまで観察の対象であり、共感や嫌悪の対象にはならないだろう
猿と人間では、そのミラーニューロンの発達レベルが全然違う
言語の獲得すら、ミラーニューロンが介在してるでしょう。
つまりは、サピエンス全史のいうような人類特有の共同幻想すら、ミラーニューロンのせいにしていいのではないかと思ったりする。
すべての類似には反復が原因にある、というタルドの模倣の法則や、ジラールの考える世の初めに隠されたこと、そういうのも全てミラーニューロンのせいにして良いのではないかと。
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ミラーニューロン系が、観察された行為をコードするだけでなく、どんな意図でその行為が行われたかもコードしている。
他者の行為を観察すると、それを文字通り追体験する。