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『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を読んではまってしまった
桜庭一樹。名前は男っぽいけど女性作家だよ。
男たちなど滅びてしまえ
吹け、滅びの風ー。
物語の展開の仕方とか不思議系な文体とか独特で
それ自体が世界を作っている感じ。
七竈と雪風。赤と白。染まってしまいそうで
でも染まってしまっては悲劇になる、二人。
離れなきゃ。さよなら、雪風。なんとまた時代劇風な別れ、
その潔さ。
次は『推定少女』を読みたい。
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Y君のお勧め。耽美的なところ、高校生くらいの年代はハマるな。旭川が舞台、鉄道好き、そっくりな美男美女、名前だって雪風に七竈とアイテム満載
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なるほど少女七竃と七人の可愛そうな大人。舞台が旭川だからってことはないけど佐々木丸美さんを思い出した。文体も何かリリカルなのかな?装丁と、ところどころにある印象的なフレーズが好き。
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文章が綺麗で読みやすく、現代の話のはずなのに妖艶でふしぎな雰囲気を醸し出した話でした。
桜庭一樹さんの物語をしっかり読んだのは初めてですが、また桜庭さんの本を読みたいと思いました。
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面白かったなぁ、という印象はあるのですが
具体的な感想が出てきません。
もう一・二回読むといいかも。
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すらすら読めます。
GOSICK以外の桜庭さんの作品初めて読みましたが、
このブラックな感じがたまりません。
後ろ向きな感じとか・・・。
色が鮮やかに見えてくる
綺麗な絵が浮かぶ
そんな物語です。
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美しいかんばせ、いんらんの母のしがらみ、片割れのような少年。
青春の残骸を旭川に残して、少女は新しい扉を開ける。
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静かだけどゆっくりだけど怒りとか憎しみが伝わってくる。母親に苦しむ女の子が可愛くてすき。幸せになるってどういうことだろうって、何が不幸なんだろうって感じです。
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「もう、いかなくちゃ」
深々と考えさせられる文のひとつですね。
舞台が北海道なのに桜庭さん独特の文体のせいか、あたたかく感じます。
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「大変遺憾ながら美しく生まれてしまった」少女、七竃とそのまわりの人間たちのおはなし。
七竃は自分の世界の中だけで生きてるように見えて、
実は相当周りに振り回されながら生きてる。可愛い。
たったひとりの友人・これまた異形の美少年の雪風と、
「七竃。」
「雪風。」
「七竃。」
「雪風。」
って、名前を呼び合うところが好い。
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特定の誰かのことなど、けして考えるな。
目を閉じるな。考えるな。からっぽだ。
愛しい気持ちなど。けして。
寝ろ、寝ろ、寝ろ。
ここはやわらかい行き止まり。
わたしはため息をまたひとつ。あぁ。
「これからさきのながいながーい人生をですね、先輩。
ちっともとくべつじゃない自分とむきあいながら、
わたし、どうやって生きてくの?」
桜庭一樹さんの物語は、あまくてけだるい香りがする。
少女が手にもつアメ玉か。女性が身にまとう香水か。
巧みな感情描写に、どこか人間味のない人間たち。
空虚な気持に支配されて、センチメンタルになり、
いっそこの季節に死ねたならとふと思う。
しかし自分がこのまま生きつづけるであろうことも
なんとなく予感している。
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桜庭氏の若さを感じられる一冊。
文体も未熟で、よくあるアプローチだが、七竃のいんらんの母が何故いんらんに走ったのかという理由が描かれている章では、結構ぶわっと鳥肌が来た。
あと雪風と七竃のどうしようもない袋小路なストーリー展開には、ひび割れて渇きつつあった乙女心が刺激され、女子中学生くらいのときめきが戻って興奮した。(おい)
かといって、ライトノベルや腐女子小説まではライン変更しておらず、ギリギリだが文学のレベルで楽しめる作品だとは思う。
桜庭さんが以前に出されたご本は、どれもが後に発表される『私の男』へ続く足場作りの奮闘の過程を物語っていて、『私の〜』好きなおれにはそのマニアな楽しみっぷりがたまらない。
たまらない、といえば、雪風と七竃、この2人の現実逃避の世界に”鉄”を選ぶ桜庭さんが好きだ!
しかし、異形というほどの美しきかんばせ……一度くらい体験してみたいものだぜ。
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男たちなど滅びてしまえ
吹け、滅びの風―。
教科書に載りそう。
ひとつ、波を起こせるような、気がする人。
登場人物の名前がいいよね。
するする読めるのに、
途中でちゃんと驚いたり揺れたりできる。
上手だなあ。
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うおーーーー
って感じです!
桜庭一樹さんのは初めて読んだのですが、
後悔してるっすww
今まで読んでなかったことを(´・ω・`)w
いんらんな母から、「たいへん遺憾ながら美しく生まれてしまった」
少女七竈と、彼女と同じくらい恐ろしく美しいかんばせ(顔)を持つ
少年雪風の物語です。
文章が綺麗で、それでいて軽くて、
さらさら読めます。
いんらんとかつめたいといった言葉をひらがなにしたり、
擬音語を強調したり
あー素敵だなーって思います。
誰もが見つめずにはいられないほど美しい七竈が、
自分が美しいことをひとつも幸せと思っていないこと、
美しい=素晴らしいとはみなされない
狭い狭い世界に住んでいること。
雪風と鉄道に対してしか心を開かず、
いつまでもふらふらと出て行く母の背中を
態度では責めつつも、心の中で追い続けていること。
幸せってなんだろうと思います。
雪風、七竈、雪風、七竈と
二人の名前を何回も何回も呼び合う場面が
切ないです。
言葉にできない、うまく言えない、でも何か言わなきゃ、
相手に言わなきゃ伝えなきゃって切迫した思いが
じんじん伝わってきます。
個人的にはビショップ目線で書かれているところが
可愛くって優しくてすき。
七竈のことをむくむくって言ったり。可愛い。
あと雪風が結婚式場で写真を撮っているときの、
雪風の心の声。
「どきゅううん」でほんとに心が痛くなる。
結局、同じところで丸く一生を終える者もいれば
丸まっていられなくなって、その丸を突き破って
出て行く者もいて、
出て行ったけど帰ってくる者もいて、
丸の中にいるか外にいるか、
自由に行き来できるけれど、
行って帰ってきたときそこはもう元の丸じゃない、
違うせかいになってしまっていて
それが当たり前で仕方のないことなのです
という風に勝手に受け取りました。
「ゴージャス」の章では綿矢りささんの『夢を与える』
えお思い出しました。
あれも好きやったけど、言っていることが似ていて
「アイドルは早く老ける。」
れなは「おまえは目が卑しい」と言われて救われたり、
老けたい、老けたらやっと本当の自分に
出会えると信じてやまなかったり、
ここでも少し「美しいって?」と
考えさせられます
あー素敵だった。すごく素敵です。
桜庭さんの本、あと何冊か買ってみよう~。
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いんらんな母親から生まれた、遺憾だという美貌を持つ少女、七竈。
旭川という小さな町で、同じ鉄である幼馴染の少年と過ごす青春時代を描く。
孤高の少女を中心に据えることで、周囲の大人たちのより人間的な生臭さやドラマが浮かび上がる。
それともその逆なのだろうか。
大人になった彼女はいつかそういう大人たちの中に染むのだろうか。
少女の古めかしい言葉遣いや、リズムのある文体がどこか心地良い。