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内容が散漫。ところどころで本論に関係のない人間関係話に脱線する。ゲーテルやチューリングの話は別の本の方が分かりやすい。これで数学者の頭の中がわかれば、天才?
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もう少し数学を知らなくても読める本かと思いましたが、結構証明の説明が出てきて本格的でした。
しかし、真善美が最後は繋がるという昔からの伝統にあるように、哲学と数学と美学は一致した方向を示しているということを感じます。109ページの「素数が無限にあることの証明」の件では、実にシンプルに証明することの美しさを痛感しました!!
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数学者の思考経路・発想の仕方を論理的に追ったもの、のように思っていたのだが違った。著者はフランスの人で、いかにもそれらしく、数学のいろいろを題材にとった「エセー」のようなものだった。そういうものだとわかってであれば面白く読める。
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数学は美しい。それだけで意味がある。芸術と同じように。しかし、数学は、世の中の役に立つことがある。単に純粋な数学として研究されていたテーマが(たとえば素数)社会で役立っていることがある。(軍事面で利用された場合に、それが役立っていると言っていいのかどうかは定かではないが。)もちろん、物理学の研究に役立つこともある。物理の研究が数学に影響を及ぼすこともある。さて、数学の優れた問題の共通点として次のようなことがあげられる。問題は簡単、解くのは(証明するのは)大変。フェルマーの最終定理をみてみよう。問題の意味は中学生なら(もっとも、中学受験を目指す小学生は中学生よりこういった問題での理解力は高いけれど)なんなく理解できるはず。しかし、それを証明するとなると・・・これは、サイモン・シンの著書に任せた方がいいだろう。こういった点が数学の美しさの一つでもある。私自身、学生時代、好きで物理や数学を少しかじっていたけれど、本書の中に登場する数式を追いかけることなどとてもできない。それでも、著者が何とか数学の魅力を伝えようとしているのは分かるような気がする。偶然図書館の新刊棚で見つけ、借りて読みました。