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リーマンショックがなぜ起きたかとか、金融市場の肥大化とか、そこらへんはよく書けている。
が、それ以外は結構ひどい。ちょっとアメリカが嫌いなのか要人を恨んでるからかはわからないが感情に任せて書きすぎ。
特に国際政治とかパワーバランスとか度外視した書きぶり、善か悪かといった二者択一でしか物事を判断しない様子はひどい。
ロスチャイルドが云々とか、アメリカ要人のルーツとか、知りたかったらいいかも。
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リーマンショックがなぜ起こったのかが分かった。裏ではこんなにもたくさんの会社が関わっていたのだなと思った。
ただ、アメリカの金融機関とか政治家とかが大量に出てきたが、途中から誰が誰かさっぱり分からなくなってしまい、読み飛ばす所が多かったw
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金融に関する基本的な知識が無ければ、読むのに少々手間取ってしまうかもしれません(かくいう自分もそうでした)。
リーマンショックとそれに関わる大まかなお金の流れについての筆者の考えは非常によく理解できました、しかし、その他の部分に関しては人名が豊富に出てくる為、金融業界や歴史によっぽど詳しくない限りは何が何のことかさっぱりだと思います。
全体としては、「ああ、この著者はアメリカ金融が大嫌いなのだな」ということがひしひしと伝わってくる論調でした。皆様も書いていらっしゃるとおり、かなり偏った内容の本であることは間違いないです。
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ノストラダムス予言関連の本を数十年前に読んでいた頃に、「まずソ連共産主義が滅びる、ただしその後、資本主義も滅びなければならない」という内容の本を読んだことがありました。当時はソ連も絶好調で資本主義が滅びるわけもないと、理解が出来なかった覚えがありますが、昨年夏以降の状態を思うと何が起きてもおかしくない状況になっていると思います。
21世紀を迎えて、インターネットが普及し始めてから、この本にもデータを用いて解説されているように一部の人だけが裕福になって多くの普通の人々が不幸せになり始めているような気がします。
一度世直しが必要な時期にきているのかもしれません、この本では触れられていませんが、上海万博が終わる来年(2010年)以降に、一区切りの事件が起きるのでしょうか。
以下は気になったポイントです。
・私たちは今、1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊してソ連で共産主義が崩壊したときと同じように、歴史的な日に立ち会っている、それからちょうど20年後に今度はアメリカで資本主義が崩壊した、事実多くの会社が国有化した(p14)
・2002年で金融犯罪で当局に指摘された大銀行の名前は、6年後の2008年に金融崩壊で当局に助けを求めた大銀行と同じ、ウォール街には反省の色なし(p32)
・原油価格の上昇が始まったのは2007年後半からであるが、サブプライムローンでニューヨーク株価が暴落して、投機マネーが原油先物市場に流れたため、そのころの株式市場は7200兆円で、原油先物市場の規模は15兆円程度であった(p47)
・2007年の穀物収穫量は史上最高の21.3億トン、人間の食料として10億トン、1億トンがバイオ燃料、7.6億トンが家畜飼料、かなり余っているはずなのに価格上昇していて異常である(p49)
・投機屋が原油市場と穀物市場からお金を引き上げたので、穀物も原油も価格が下がった(p53)
・シカゴには2つの巨大な取引所がある、1つはシカゴ商品取引所(CBOT),もう1つは、シカゴマーカンタイル取引所(CME)では、為替レート、金利、不動産デリバテイブ、天候まで取引されている(p55)
・ニューヨークには2つの先物取引所があり、1つはニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)、もう1つはニューヨーク商品取引所(COMEX)である(p57)
・2004年時点でGMの金融子会社GMACは、GM全体の利益の64%を稼いでいて、自動車メーカといえる状態ではなかった。2006年4月にはGMAC株の51%をハゲタカファンド(サーベラス)が買収した(p73)
・2007年8月にはサーベラスは、クライスラーを買収完了した、借り入れはシティ、ゴールドマンサックス、JPモルガン等である(p74)
・GEは現在でも天然ガス発電機メーカとして世界一の技術を保有しているが、GEキャピタルは2007年の利益の半分を稼いでいる、フォードも金融子会社であるフォードモーター・クレディットが稼いでいる(p76)
・アメリカで貧富の差が激しくなったのは、クリントン時代からである、2000年の時���で富裕層1%が半分の資産を保有している(p105)
・破綻したリーマン・ブラザーズは2007年の「最も賞賛されるべき証券会社」で1位(フォーチュン)、AIGは2007年の「優良保険会社」で1位(フォーブス)であった(p136)
・2008年のアメリカ大統領選挙は、絶対投票数でみると、オバマ;53.7%、マケイン:46.3%であり、圧勝と言うわけではない(p160)
・全世界を流通する通貨は2005年時点で5400億ドルであるが、帳簿上を流通するドルはその500倍の300兆ドル、なので人類の生存と生活を続ける実体経済に必要なのは300兆ドルの2.5%(p165)
・日本のマスメディアでは、2007年には、「日本がアメリカやイギリスのように振るわないのは、モノづくりばかりやっているから、金融などのサービスにシフトすべき」と言っていたが、 今はその声が聞こえない、アメリカでは製造業のGDPシェアは13.6%(p195)
・アメリカ財政が生き延びる手段は、米国債を中央銀行のFRBが買い取って、FRBがドル札を印刷するというイカサマ(p218)
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怪しいユダヤ陰謀論と思いきや、しっかりと歴史、政治、経済を押さえている。それでも陰謀論的な臭いがしてしまうのはやむなしか。
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■金融危機の真相に迫りたくて、この本を手に取った。
■アメリカの新聞に掲載されたカリカチュアを交え、金融業界を皮肉った内容は面白い。アメリカの金融業界の強欲で傲慢な実態も理解できた。
■また、政治家や金融業界の人脈、閨閥が多く記載されており、筆者がこのことについて詳しく調べたことには敬服する。
■しかし、一方でユダヤの陰謀論をにおわすような文章や、「ヘッジファンドがすべてを知っていた」的な根拠の弱い断定的文章が散見される。
■結局、筆者はこの本の中で何を言いたいのかわからなかった。「第3章日本がとるべき新しい進路」とあるが、その進路がわからない。データを駆使して事実が展開されているが、「日本人は騙されてはならない」という結論になるだけだった。いよいよ最後に「解決策はとこにあるのか」で何か述べられているのかと思いきや、子供たちを助けるために私たちはどうあっても腐敗に立ち向かってゆかなければならないのです。と締めくくっている。終わり方としては残念。
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アメリカの経済に関する凄い人と漠然と思っていた人間たちが、私利私欲のため取った行動が世界をガタガタにしていたとは、大変驚いた。国際金融マフィアという表現が凄くしっくり来た。
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ロスチャイルドネタだった。ロスチャイルドと原発ネタの広瀬は饒舌だ。とはいえ20年以上これでやっているのだから立派です。
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経済の基礎がないと、ちょっと難しい本であるが、国際金融や資本主義といったものが、一部の強欲な人間達によって牛耳られ、搾取されていることが分かった。
グローバリズムや、新自由主義などの甘美な言葉の裏にある性質を学ぶことができた。
「日本人には金融は向いていない」そうである。
外交見ててもそうだと思う。
ならば、今までどおり、勤勉に働くことに努めたいと思った。
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平常運転の広瀬隆氏がリーマン・ショックで打撃を受けた直後の大嫌いなアメリカ経済に対するヘイトを爆発させた本。
同氏著の『アメリカの経済支配者たち』という本と併せて読むと面白い。
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p.47
原油価格の本格的な天井知らずの上昇が始まったのは2007年後半からです。誰もが知っているように、これはサブプライム・ローンでニューヨークの株価が暴落し始めたため、株式市場から投機マネーが逃げ出し、原油先物市場に流れこんだからです。
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原発本と同様に文章が下品なのでどこまで信じて良いのか解らないが、恐らくそうだろうなと言う事が書かれている。ちなみに著者が1988に原発の危険性を異常に肥大化したタンポポの写真と共にセンセーショナルに告発したDAYSの記事が自分の反原発の原点だ。2011年3月その記事で予言された通りの事態が福島で起こった。単なる陰謀論者で片付けるには惜しい人だ。
ここまで来ると革命でも起こらない限り「首謀者たち」を腐敗金融シンジケートから排除できない気がする。いま吹き荒れているトランプ旋風がマイルドな革命のようなものだろうが、首謀者たちの親玉のような彼に経済閣僚からマフィアを排除出来るかどうか。ウォール街への課税強化を打ち出すトランプの選ぶ財務長官や通商代表の発表が楽しみだ。(クリントンだと何の楽しみ=期待もないけど)
最後の方にアメリカの手先たる日本の小物たちの事例が紹介されているが、こんな奴等すら排除することは現実的でないと思われる。
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相変わらずの広瀬節。
盗人とか、国民の税金を掠め取るとか、その頻発に多少辟易しないでもないが、罵りの言葉が出てくる箇所は「アンダーライン+太字」と読み替えればいい。
グラス・スティーガル法の骨抜きがどのような意味を持っていたのか、その当時の僕はよく分かっていなかったが、この本の解説で仰天してしまった。
ただの陰謀史観と嗤う向きは、底が浅い。合衆国政府の大臣やFRB議長が巨大銀行、ヘッジファンド、石油会社や穀物会社といったカネの環の中を順繰りに巡っているという事実が、実名入りで示されている。
野村證券の社長や村上ファンドの主催者が総理大臣や財務大臣になるようなものなのである。
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アメリカの資本主義が崩壊したことを国際金融マフィアによるものが大きいことを解説している。
アメリカ資本主義の有名人を名指しで批判しており、また、中途半端な経済学者やエコノミストのわかったようなわからないような解説とは一線を画しており、誰が読んでもわかりやすい。
日本人として、必ず読んでもらいたい書である。