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『誰もが子供の味方なの。実の母親でさえ、娘の私より孫がかわいい。女は子供を産んだ途端、周りが全員敵になるのね』
『悪意のこもった沈黙くらい、暴力的なものはないからね』
『なんでも自分のせいにするのは、なんでも他人のせいにするのと同じくらい、悪いことです』
『話してわからない人もいるけど、たいていの人は話せばわかります。でも、話さなきゃ何もわからない』
『紫外線が肌に悪いとわかっていても、陽の光に安らぎを覚えるようなものかもしれない。どんより曇った空より紫外線の降り注ぐ青空が目に心地よいように、人は正しいものを好む。それは決して悪いことではないはずだ。』
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文章は上手いし、桐野夏生氏を思わせるようなダークな筋運びも巧みで、決して読んでいて飽きてしまうような類の小説ではないのだが、種明かしと物語の着地方法がイマイチ。
つまり、枝葉に当たるテクニック面においては高いクオリティを持っているものの、肝心要の骨組みが少々頼りない、といえるのだろうか。
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うーん、よくわからなかった。
3章に分かれた章のそれぞれが別の登場人物から描かれ、
しかも最初の章がかなりショッキング。
2章でそのネタバラしとも言える内容があばかれ、お!!と思って読み進む。
ところが、最後の章が、どうも。
一気に急転直下で謎解き!というよりは無理矢理詰め込まれたような感。
整理されずに筆者側の都合で並べられる事実を解きほぐすのが大変。
うーん、もう少し同じ作家さんの他の作品を読んでみてからの判断だけど、
これだけで言うのであれば、なんか固くて暗くて、よーわからん。
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タイトルを一目見て思わず手にとった本。
読み終わった後、スッキリ!て感じはちょっとないけど、
あ、そうだったんだ、て意外性はあった。
あと、人間は一度間違ったことをしたら、どんどん落ちていくのかな…、て思った。
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あらすじで一目惚れシリーズだったのですが、ホームレス~お弁当・・導入部はかなり引き込まれた(★5)だけに、中盤からストーリーの方向性が分からなくなりました。最後の展開はちょっと無理かと><
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■たぶん2年ぐらい前だと思うんだけど出張先の書店で平積みになっていたのを手にとってパラパラと読み始めたらやたらと面白くて「よし、買おう!」と思ったんだけどその時はカバンにスペースがなくて諦めた。(笑) 帰ってきてからいつも行く TSUTAYAで探したら在庫がなかったので、そのうち入ってくるかな?と思っていたんだけどずっと入って来なくてさ。それが先週になって突然入荷。なので2年越しの購入。そんなこともあるんだね。
■この週末の三連休は天気がイマイチだったこともあって手に取ったらついつい読み切ってしまったんだけど、読み始めたらグリグリと引き込まれてしまう作品なんじゃないかと。『必然』が弱いとか感じる部分も確かにあるんだけど、心の内側...確かにそう考えてしまうかもしれないよなぁ...ということの繰り返しでまさに『転落』してしまうストーリー。
■最後に時間軸が逆転して謎解きがされるんだけど、その謎解きが更に読み終わったあとの後味を悪くしてる。なのに作者の次回作を楽しみにしちゃうあたりが完全にやられてるかも。(笑)
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一言でまとめるなら「消化不良」ですか。
帯買いが失敗したパターンです。
あと、解説がダメだ。
特にラストの1ページ。
「なんだそりゃ」と呟いてしまいました。
ゲームの世界観はゲームの世界でお願いします。
最近は解説がぶち壊してしまう作品が増えた気がしますね、個人的に。
内容はそんなに悪くなかった。
ハラハラもドキドキもそれなりにあったし
共感も驚愕もありました。
読み返すことはないですね。
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先が気になってスラスラ読めちゃうけど、、、それで??って感じでおわってしまった。
モヤモヤの残るお話でした。
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ホームレスと小学生少女の共犯関係、匿っている女は正気なのか狂っているのか?、育児ノイローゼを加速させる身勝手な人間たち。…と、素材は興味をひくのだが、狙いを絞りきれずうまく調理できなかった印象でした。
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なんか読んでて疲れた。
設定が曖昧というか、小出しになってるからだいぶ頭の中が混乱してしまった。
一気に読めば良かったのかな。
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ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!?驚愕の心理サスペンス。
期待していたストーリーとは全然違った。結局変貌の理由(あるいは演技だったのか)がはっきりしないし、消化不良感が否めません。
1つ思ったのは、「あぁ、売り方上手いな。」てこと。帯の煽りや裏表紙のあらすじだとか。そういった意味では確かに騙された!期待して読んだだけに拍子抜けもいいとこでした。
ミステリー小説なのに結局ミステリーでも何でもなかった!とか、探検ものなのに探検出来ずに終わる!とかそういう亜空間戦法を用いる小説もあるけど、そういうのもわりかし好きな僕でもさすがに少し不快感をおぼえた。
まぁ、こういう心の闇的なのが好きな人は楽しめるかもしれませんが、僕はあまりお勧めしません。
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物語序盤はどんどんこの物語に引き込まれ、読みすぎていきます。しかしながら、物語終盤にかけて、話の軸がずれていき、また伏線もわけが分からなくなり、そのまま終わってしまう内容です。
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ホームレスと少女の出会いから始まる導入部は、これからどんな展開が待ち受けるのかと読み進めるものの・・・。
結局、誰が何をしてどうなったのかが理解不能で、タイトルの意味を深読みしてしまう。
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…何と言う、救いようのない話なんでしょう。。。
本の後ろに記載されている内容から、小学生女子との絡みがメインと思いきや、
それは単なる導入であり、更に深まる転落の様。
それを最後まで気を抜く事なく、とことんまでストイックに描き切っています。
こういう作品は、読むのもパワーを使いますね…。
何気にミスディレクションの手法を用いてるのは、
個人的には好きです。
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「あなたを驚愕させる結末」
読み終わったあと、何回かチェックし直しました。私の単行本だけ落丁してるのかと思った。
あれぐらいで人を驚愕させるつもりだったとしたら、ちょっとおこがましいですね。
ホームレスが女だとか、かつての友達だとか、いちいち小出しにして興味をつなぐ魂胆なのかもしれないけど、普通に読んでたら早々にわかること。一歩ずつ遅れて謎解きされてもいまさら感しかありません。
二人の女性の転落?交差する人生?もともと転落してたじゃないかと。だからなんの驚きもない。
よく「霧が晴れたように」という表現があるけど、この小説は常に薄い靄がかかってる感じ。しかも薄いからだいたい全部見えてる、でも霞むからうっとうしい。
何が書きたかったのか、というか何を伝えたかったのかがわからない。じゃあ買うなよって話。
2009年12月09日 13:29