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本書では、実は才能だけでなく個人をとりまく環境や文化、時代も天才に大いに影響しているんじゃないかと主張している。
好機を逃さない、最大限に生かすために、ビートルズやモーツァルトのように1万時間仕事に取り組むことが大切という風に捉えました。
けっこう楽しく読めました。特に第二部の7章(大韓航空機事故の例)が良かった。
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21/7/6 70
一万時間>毎日8時間で3年、毎日3時間で9年
文化という名の遺産>大韓航空墜落>英語が階級格差をなくす
数学は忍耐>レニーを動かしているのは、理解したいという意志だ。レニーは、表面的に「あら、本当ね」と言って済ませたりしない。そういう人間じゃない。そしてそれは本当に珍しい。
数学は能力ではなく態度である。
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本屋で一気に立ち読みした(笑)
成功者の成功の理由は本人の才能の部分よりも外部の環境に依存する、というのが主な内容。
今の億万長者の生まれた時期の共通点や、プロスポーツ選手の誕生月ごとの構成比率の関係など、新しい着眼点が得られてとてもよかった。
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この本は、最近読んだ中で一番のお気に入り。
「天才」とは、生まれた時期や1万時間、家庭などの要素があって成功者となる。と本当に感心しました。
航空事故の「民族的法則」の章は特に面白かった。
これから母親になる妹にも是非贈ろうと思います。
実はマルコム・グラッドウェルの本はこれで3冊目だけれど、先に買った2冊はじつは読みかけたまま・・・・
きっと読んだら面白いってのは分かってたけれど、つい・・
そんな中、新刊は一気に先に読んでしまった・・・・
これは、勝間和代さんの訳による物・・・?
とにかくまず読んでみて。
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これから子育て さらに幼い子をもっている親にとって
大いなる教育書になりそうな 一冊だと思いました
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勝間さんお薦め本。「天才」が素質ではなく、出自や環境によって生み出されるということを説明してみせるのが面白い。こういう、現象の背景を斬ってみせる本、大好きです。
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個人を超えた視点が必要である。私たちが暮らす世界の価値観や私たちを取り巻く人々こそが「私たちが何者であるか」という点に大きな影響を与えている。
成功している人は特別な機会を与えられる可能性がもっとも高く、さらに成功する。
世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも「一万時間」の練習が必要である。(マジックナンバー)
バスケットボール選手にとって身長は「十分」高ければよい。知性も同じで、ある程度の基準を超えていれば成功する確率は変わらない。
文化的な遺産から抜け出すために言語がその変容のカギとなる。英語を話すとき厳密に定められた自国のヒエラルキーの階層から解放される。
そして、まったく別の遺産を持った文化と言語に参加できる。
人間が簡単に記憶できるのは二秒間で言えたり読めたりするものである。
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要するに、成功する人々は、能力や努力はもちろん必要だが、好機といわれる巡り合わせ(時代、場所、誕生日)なども重要なポイントになるとということもわかる。
KIPPという貧乏から脱出できる大いなるチャンスを与えてくれている学校を例に挙げて、ここはとにかく、常に勉強や宿題に追われており、土曜日も授業があり、貧乏だがステップアップしたい、稼げるようになりたい子供にとってはビッグチャンスを与えてくれているということが書かれている。
では、常に好機に恵まれている人などは何か秘訣でもあるのか知りたいところである。
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佐藤優氏がビジネス週刊誌で推薦していたので、即購入。
アイスホッケーの選手の生まれ月、ビートルズ、ビルゲイツが成功に至った共通点、IQと人の関係、航空機事故の原因等々が書かれている。原因には必ず理由があり、その原因を詳しく説明してくれている。成功した人達の説明では、成功に至る環境に恵まれたことを示している。環境という外部要因は、残念ながら平等に与えられているものではないということも説明している。
カナダのアイスホッケーの選手は1〜3月に生まれた人が多いとのこと。その理由は、カナダでは歳を区切る境目が12月と1月の間にあるからとのこと。その年の早くに生まれた子供と遅い月に生まれた子供だと、10歳くらいでは、体格に大きな差が出てしまうから比較的早くに生まれた子の方が有利になってしまうと書かれている。10歳で選抜された子はさらに発展する機会に恵まれ、機会的にも差をつけることが可能となるとのこと。
ビートルズやビルゲイツといった成功した人達に共通するのは、そのことに対し10000時間を費やしたことだと書かれていた。ビートルズは最初から才能があったというわけではなく、クラブで10000時間というバンド活動をしたおかげで嫌でも才能が身についた、ジョンレノンが言っていた。ビルゲイツは、中学時代からコンピューターの使える環境に恵まれマイクロソフトを立ち上げるときには既に10000時間を裕に費やしていたとのこと。
IQについての説明は、日本人が読まなければならない説明だと感じた。アメリカのノーベル章受賞者の出身大学を記したところがあるが、出身大学はハーバードが一番多いという事実はあるものの、実に様々である。この説明から入り、IQ100の人とIQ130の人では、IQ130の人の方が優れているかもしれない。しかしIQ130の人とIQ180の人では、対して差は無い。どちらも優れているということには変わりは無いからである。日本では、東大がトップだという事実に畏怖感を示し、大学時代に勉強する人が少ない。これは、間違った日本の風潮だと感じる。これから群を抜いて優秀になればいい、という気概を持った人とあまり出会わないからそう感じる。
航空機事故の章は、久しぶりにのめり込むように読んだ。少し前までコリアンエアーの航空機事故がダントツに多いことを知る。そして、その原因が韓国の文化的背景にあることを知って驚く。航空機事故は不測事態発生時に、機長のワンマン操縦になったときに生じ易いとされている。韓国では、権力格差が強い。年下の者が年上の者に物申すことができないという文化的風潮がある。これが、事故を頻発させた理由となった。通常、機長と副操縦士が一緒になって操縦させなければならないのに、それができていないということだ。日本にも似たような文化的背景があるが、事故があまりないのは誇らしく思う。
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学部がら読む前に内容を色んなところで耳にしてしまっていました。
「あの話のソースはこれか!!」みたいな。笑
内容は「人生は環境に大きく依存している」。
生まれた年とか月とか
生まれた場所とか血筋とか
私たちを形作るものはたくさんある。
そして成功者やその逆の人たちを分析すると
有意な偏りが見られる。
しかし私は、そういう「文化」等々が
自分の中に根付いていることを理解しつつ、
自分が成功しなかった時
それらのせいにするのはやめたいなと思う。
生まれた年なんかは変えられなくても
outlierにはなれなくても
自分の努力次第で「好機」に巡り合えるところに
身を置くことはできると信じてる。
そして人々に平等な「好機」が巡るような仕組みが出来れば
全ての人が天才になれるんじゃないかなと。
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天才とは、持って生まれた才能によるものなのか??
それとも…それ以外の何かから生まれたものなのか??
の後者側に着目して、天才とは何ぞや?を書いた本です。
アイスホッケーチームの不思議な現象や、
才能が開花したと言われる人たちの共通点、
そして、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズの
意外な共通点といった個人に着目したあと、
住んでいる地域による特性といった文化についての
特徴について、色々載せてくれてます。
文化のほうは、
正直なところピンとこなかったところ多かったですが、
個人に着目した点については、すごい納得いったし、
自分もプロと呼ばれる立場に入れる分野を持っているのでは?
と、ちょっと天狗になりかける場面もありました。
結局のところ、
天才(成功者)を作り上げている要素は…
歴史、社会、好機と遺産の産物であると、
この本では締めくくっています。
勿論、熱心に努力することも大切ですが、
本当の天才は、好機をも引き寄せる力を
持っているのでは??と思いました。
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● マタイ効果「誰でも、持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる(マタイによる福音書25・29)」
● 調査から浮かびあがるのは、世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、一万時間の練習が必要だということだ。
● 飛行機は、経験の乏しいほうのパイロットが操縦するほうが安全だ。経験の豊富な機長は経験の少ない副操縦士に遠慮なくものが言える。
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一万時間ということを覚えた。
本を全部読まなくても、最後の勝間さんの解説だけで、内容は十分わかると思った。
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一万時間の法則など興味深いですね。
この一万時間を 越えるか越えないかには、
生まれて来た時期が とても重要になる。
生まれた時代によって 人生が左右されるというのは、
バブル前後の時代で 世の中が180度方向転換してますから、
理解できます。
生まれた月によっても かなり左右される。
これを知ったら、「出来ちゃった婚」なんて言ってられないかも。
出産は計画的に。
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「環境としての好機」の大いなる可能性と、それらが極力平等に与えられることの重要性を示した本。
分野を問わず特出するのに必要な「一万時間」。個人の十分な資質は前提として、彼らの意思が積み重ねられるには、様々な関門がある。それは、社会やシステム、文化的遺産。
豊富な事例がなかなか興味深かったです。例えば、航空機事故でのコクピット内の曖昧さ。個々の背負った文化の違いが阻んだ意思の疎通。それは、「認識すること」で改善された。
好機も悪循環も、それぞれに入り口がある。未来の価値は制限の中にも潜んでいる。
スポーツ選手の誕生月とジュニア選抜時の成長度合い。ビル・ジョイとバグと不毛ならざる楽しいプログラムの世界。ビル・ゲイツと母親会のバザーと学校の縁。弁護士とM&A。水田と報酬形態と価値観。数字の発声と数学との相対。
しかし、文化の違いはつくづく難しいよなぁ、細分化すればきりがなくて。
格差の影響が十分に語られないこともまた、社会に組み込まれていることなのだろうけれど、意識し続けなければならない。