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オビから判断するに...「デスノート」...? って思うよね。当然。
まんまとその思惑にひっかかりました。完全に狙ってこのオビですね。
途中でもう...読めないかも...と思いながら、でもページを捲る手は
全く止まらず、完全ノンストップの作品。
自分の過去を振り返ってみたときに、この内容はやはり読んでいて
引っ掻かれるような苦しい気持ちになる。
イジメを黙認して、時には笑っていた人間は率先しようがしまいが
100%同罪だから。
だから読んでいて苦しい。
この痛みに対して、さすが歌野作品というミステリ的な展開と結末を用意して
いるあたりは流石、一流の作家さんですね。
ちなみにボクはジョンよりも、ポール派です。
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いじめを受けている男子中学生が、恨みつらみを日記に書き連ねる。すると書かれた相手が死んだ・・・・
神が願いを聞き入れてくれたのか?
う〜ん、まぁ読みやすくて面白かったけど、期待したほどのラストの驚きはなかったな。
なんとなく「あやしいな・・・」って感じになってきたしね。
でもいろんな要素が絡まっててそれなりに面白かったよ。終わり方も好きだなヒニクっぽくて。
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こんなイジメがあっていいのかと気分が悪くなる。
まさかそれが両親の愛情を確かめる為の嘘のノートとは・・・
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『絶望ノート』
-歌野晶午-
○
絶望と名づけたノートに毎日のいじめの内容を書き綴っている少年。
ある日拾った石を神様と崇拝し、願い事をしていく。
が、その願い事を叶えているのは全て少年の両親だった。
しかも実際に少年はいじめられてなどなく、両親の自分への愛情を確かめるために絶望ノートを書いていただけだった。
というオチ。
まさか、先生と少年が兄弟とは…。
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あまりにも陰湿な“いじめ”の描写。
学生時代にその横暴を少しでも受けたことのある人には絶対におすすめできないほど、その描写はひどく、悲しい。
作品では、そのいじめが主人公の日記をもって語られる。
歌野晶午といえば「葉桜の季節に君を想うということ」に代表されるように、読者の想像をいとも簡単に覆す筆を持つ。
その歌野氏がどんな手法を持ってこの作品に臨んでいると思うだろうか?
結末が想像できる読み手は稀だとは思うので、ヒントを一つ。
「日記は、それ自体がアリバイの証明として使われもする」
さあ、結末を予想しながら読んでみて。(泉)
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1ページぶん連ねられた「行きたくない」、何回も繰り返される「殺してやる」。だれでもきっと一度ぐらいは味わったことのある感情だからこそ、少なくともこうした子どもがいると知っているからこそ、この先になにがあるのかを期待してしまう。裏の裏の裏の裏まで結末が用意されており、してやられた、とどうしようもない心地よい敗北感で読者は本を閉じるしかない。この作品のすごさは、結末までをひとつの物語としてまとめあげてしまう手腕。そのキーを握るのは、三人称と死角、そして「ジョン・レノン」というキーワードだ。
人は贅沢だ。生活の中に不満を必ず見つけるし、自分の至らない部分を何かのせいにせずにはいられない。求めてばかりで、言葉を交わさないまま裏切りを感じている。身につまされるような、登場人物たちの生き様。自分の思い通りにしようと願うことは、どんなに愚かなことか。登場人物たちは、罪を抱え込み、その罪を解決する手段を自分だけで遂行しようとする。ときに、人を操ってまで。でも、そうして手に入れた解決は、実際にはとんちんかんでしかない。
なにかを隠したまま、口にして告げる勇気もないまま、誰かに思いを伝えようとしたところで無駄なのだ。そんなコミュニケーションがいかに多いことか。自分や他人を愚かだと思い込むことで、言葉を交わさずにいることがなんと多いことか。勇気がない。踏み込むことを恐れる。自分を棚に上げることになるから。ただ、だからといってコミュニケーションを拒むことはもっと愚かなのだ。きっと、裏の裏の裏の裏の結末は、そうして生まれてしまったのだ。
真実なんて、自分の中にしかない。なぜなら、作り上げてしまうものだから。だとしたら、その真実をぶつけ合うことでしか人と人は交わりあうことができない。痛切である。(夢)★★★★☆
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最後の方まで、いじめはあったのか?なかったのか?
一体誰が同級生達を殺したのか。
わからずに興味はそそられるけれど、全てが解明されても「ふーん」という感想しか出てこない。
もっと驚愕のラストを期待してしまった。
まさに「絶望」そのものの。
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題名も暗いが内容も暗い。
ネタばれ、主観にてお許し下さい。
オチはそれですか?マジですか?
主人公、それでいいの?
見つけてくれと言わんばかりの表紙。それを見たら普通中見るでしょ。
それでも照音(しょおん)は続ける。汚いやり口で。ずっとそのまま演技を続ける。
誰が悪いのかは一目瞭然で、殺人にまで及んでいる加害者はどうすればいいの?
なんだか最後が曖昧な、ぼやけた感じです。
ただ、絡んでくる人物の登場は面白いと思う。
けれど、内容が暗すぎて吐き気がする。
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「歌野だけに一筋縄ではいかないだろう」と身構えて読んだせいでさほど驚きもなかったんですけど、やっぱうまいなぁ。2年ぶりに読んだんですが、けっこう当たりでした。
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いじめに遭っている中学2年の太刀川照音は、その苦しみ、両親への不満を「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねていた。そんな彼はある日、校庭で人間の頭部大の石を見つけて持ち帰り、それを自分にとっての“神”だと信じた。神の名はオイネプギプト。エスカレートするいじめに耐えきれず、彼は自らの血をもって祈りを捧げ、いじめグループ中心人物の殺人を神に依頼した。「オイネプギプト様、是永雄一郎を殺してください」―はたして是永はあっけなく死んだ。しかし、いじめはなお収まらない。照音は次々に名前を日記帳に書きつけ神に祈り、そして級友は死んでいった。不審に思った警察は両親と照音本人を取り調べるが、さらに殺人は続く―。
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「葉桜~」で肩透かしを食った印象が強く、長らく敬遠していた作家。
救いの無いストーリー展開で、でも、きっとこういうことはどこにでもあるに違いないと思わせる話に気が滅入る。
でも、うまい。若者の描写に無理が無い。自然に引き込まれる。
途中で視点が変わるのも飽きさせない。伏線が少しずつ回収されていくのも興味深い。
が・・・。うーん、やっぱり歌野晶午なんだなって最後に思った(^_^;)
どういう結末でも付けられるだろうに、よりによってそんな逃げ方って~~~。これが歌野流の余韻、なんだろか。
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ジョン・レノンかぶれで働かずにずっと家にいる父親と、自分に全く関心を抱かない母親、そして・・・学校でいじめられている自分。大刀川照音(たちかわしょおん)は絶望していた。教師はあてにならず、クラスメートも誰も助けてはくれない。毎日の苦しみはノートに綴るしかなかった。【絶望ノート】と名付けたノートは、自分をいじめた人間への殺意、両親への不満ですぐにいっぱいに。そして彼は自分だけの神を見つける。ただの石ころに見えるそれを持ち帰り、オイネプギプト様とたてまつった。するとなんと・・・自分をいじめていた人間が怪我をしたのだ。
展開としてはおもしろかったが、絶望を綴る部分が長すぎて、ちょっと中ダレ。真相(犯人)に関しては随分早くから見当がつくが、最後まで読むと、単にそれだけではなくうまくやられた感が味わえる。しかしながら、同時に何かやりきれない感じも。みんな操られっぱなし。夏美の言動なんかには本気で嫌悪感を抱いてしまった自分もそうなのか。でもそれだけ照音の文才がすごいというこで・・・それに本人が気付けば、学校外で充分やっていけるのになぁ。
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いじめを軸に次々と殺人が起こる。しかしその原因が。。。。
前半のいじめ部分が長く、この先どうなるのか?と思っていると意外などんでん返し。どんでん返しを効果的にするためにもここは我慢して読みましょう。
案外地味な作品ですが、湊かなえの「告白」を彷彿とさせながら全く違う結末に、ああこういう終わり方もありかなと思わせます。
設定がおもしろく、特に父親のキャラクターがいい。案外居そう(笑)
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いじめがテーマなので読み続けられるかどうか不安でしたが、全然暗い感じではなく、気が付いたら一気に半分まで読んでいました。
時間の制御(現在と過去の記述部分)がもう少し上手くできるとラストがもっと活きたんじゃないかとちょっと残念。
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ジョン・レノンの息子、ショーンにあやかり命名された主人公、大刀川照音(たちかわしょおん)。綽名はタチション
彼の心が押し込められたパンドラの箱。凄惨ないじめが記されたそのノートのタイトルは、「絶望」
様々な角度から徐々に明らかになっていく真実。
最後に残るのは希望か、それとも・・・
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学校という同年代の集団生活を行う場では、一人でいるのが辛いと思う子供たちが多いようだ。
一見、仲良しグループに見えていても 一人で居るのが嫌だからというだけで
一緒に行動している子供たちもいる。
主人公、照音もそんな一人だ。 イジメは、被害者側の意識の問題。
どこからがイジメか。 照音は、自分の日記を「絶望ノート」と名づけて書き綴る。
どんなイジメをされ、どんな気持ちでいるのか。 そして、どうして欲しいのか・・・・。
イジメの日記部分が壮絶すぎて、読むのが辛かった。
しかし、後になって気持ちがニュートラルになる。
歌野さんの本ってこともあるし、いくつも見え見えの布石があるのでネタは途中でバレちゃう。
バレたとしても結末知りたさで、グングン読み進む。
( ・_ゝ・)< ペンは剣より強し、そして自業自得