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平野啓一郎=読みづらい
そんな印象を覆す一作。
文学と娯楽を巧みに融合している意欲作。
未来のシミュレーションっぷりも楽しめる。
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「それぞれの人生を歩むべきだと思うけど、あなたとのディヴは、わたしの中に残りつづけると思う。」
やっと終わった~~!!
読み終わってまずは、物凄い達成感・・・
遅々として進まず一体どうしたもんかと思った初平野啓一郎。
すっごいSFチックなんだけれど、どこか今の現実を繁栄しているし、こんな未来もあるのかもしれないなって思わせる。
それなのに、テーマはなんだか結局愛とか正義とかそういうところなんだ。。となんだか凄く理解しがたかった「個」という概念を用いつつ、着地点は単純で、シンプルといえばシンプル。
それでいいような気も、物足りない気もさせる。
ひたすら、宇宙船の中でたった数名で何年も暮らすっていうことを創造しただけでもう死にそうだったし、結局私は主要登場人物の誰にも共感したり寄り添ったりすることができなかったような・・・
書き方かもしれないけれど、どこか出てくる人たちと距離があったのだ。
それでも、やっぱり最後は、なんだか良かったね!と爽快感で纏め上げているので、読後は達成感と疲労感と爽快感と、、一応読んでよかったなー面白かったなーという気分にさせてくれたよ。
【11/10読了・初読・大学図書館】
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ドーン?
ドーン!ってエレカシ宮本浩次の口癖?
ドーン、、、DAWN
ああ、英語のDAWNか、夜明けって意味ね。
とそんな超インパクトのある題名と表紙で色々考え思わず手にとってしまった作品のレビューを書きます。
タイトルのインパクト通りドでかい、壮大な物語でした。
SF小説のようで、政治的な内容も色濃い作品です。しかも近年起こった出来事を見事なまでに反映させていて、本当に現実の話のような抜群のリアリティがあります。
サブプライム問題やオバマ大統領という現実ネタがありつつ、羽田が国際空港になってたり、Googleアースの進化版のようなネットを介した人物探索システムだったり、ネットによる新国家や、dividualism(分人主義)というindividualism(個人主義)に対する概念まで創造してしまった著者の想像力が素晴らしいです。
特にdividualismに関しては一つの新しい概念を作りだしたと言っても差し支えないほど完成された考え方で驚きました。これタダごとじゃない気がします。英語で検索したらこの語でいくつかヒットするので平野氏がオリジネイターではないのかもしれませんが、ここまで確立したのは凄いです。これ作品が大々的に評価されたら現実に世間に浸透しかねない用語ですよ。
壮大すぎて初めの100ページ辺りまでは全貌をつかめないし登場人物が多くて混乱したので、一旦読むのを止めてしまっていましたが、その先はジェットコースター式に猛烈な勢いで読み手を惹きつけます。ミステリーな部分もあるので引きが物凄く強いです。
一部こんな人が宇宙飛行士に選ばれますか?という人もいますが、それぞれの人物の思想と葛藤や発言や矛盾までがdividualismを介して考えると完璧でリアルです。とにかくリアルです。
貧富格差、人道的介入か戦争か、宇宙開発問題、ネットの弊害などの問題をまとめてぶち込んで、それぞれに対しある程度の著者の回答を示しているところが面白いです。実際はどうかわかりませんが宇宙飛行士の苦悩がとてもリアルに伝わってくるし、登場人物が少し哲学的に様々な問題に答えを出していく描写が美しいです。これだけの内容をぶち込んだにも関わらず、最後は愛でまとめ上げるところ評価が分かれそうなところですが、私は非常に良いと思います。寧ろこれだけ盛りだくさんの内容をまとめるには愛しかありえません。夜明け、わかりはじめる、などの意味があるが日本人にはあまり馴染みのないこの言葉を選んだタイトルも秀逸です。
激烈おススメします!SF好きにも政治好きにもミステリー好きにもおススメ!!ちょっと難しい漢字があってルビもふってないので読めないのがありましたが、私レベルでもちゃんと理解できたので最初の100ページ我慢すれば、その後に素晴らしい読書体験が待ってますよ。私はすぐにでも再読したいです。
ここからは完全に余談ですが、上記のように「ドーン」という言葉はエレカシの宮本さんの特に好きな言葉として有名ですが、彼は勢い的な意味でドーンと無意識に使っていますが、英語だとDawnで(夜明け)という意味で日の出というような意味合いがあります。エレカシフ���ンはもうお気づきのことと思いますが、エレカシの最新作のタイトルはそうです「昇れる太陽」です!!何たる偶然!!!
もちろん宮本さんは英語なぞ全く興味ないでしょうから何の意図もないのですが、彼の口癖は偶然にも英語では彼の最新作のタイトルと近い言葉であり、彼が最近テーマのようにさかんに訴えている、沈んでも陽はまた昇るんだ、人生もそう!という考え方と一致していたのですね。もう一度言います、何たる偶然!何とジャケも似てます。ひょっとして平野啓一郎さんはエレカシファン?
トリビアなら90へぇ~は超えたでしょ~この話。
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ちょっと読むのにてこずったけどなんとか完読。人物名を頭に入れるのが難しかったがストーリ的には納得かな。
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【2033年、人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄となった明日人を巻き込む人類史を揺るがす秘密とは?愛はやり直せる。 】
とにかく読みづらくて、どうにか頑張って読了。
2033年、そう遠くない未来の話。生活の描写の中には今の時代ではまだ存在しない機器(3D映像で会話ができる電話とか、いくつもの顔を持つことが出きる整形術だとか)があったりしてどこまでも進化し続けるテクノロジーを感じる。
人類史を揺るがす秘密・・・。随分と引っ張っている印象を持ったけど、宇宙飛行士だって普通の人間。愚かな事だってするし、間違いを犯すことだってある。
宇宙船内での話、明日人の苦悩、ハマダラ蚊の話、いろんな話が行ったり来たりしているのが読みにくさにつながったのかな。
題材としては好きな分野だったのでなんだかちょっと残念。
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自分の中にある、場面場面に応じた様々な顔。そこにディヴという名前を与えてしまうと、あたかも複数の人格がいるように考えてしまう。
しかし、本当は自分という1人の人間であり、現象に名前を与えることによって、過度の意識化がなされる。
分人主義という考えはわかるけど、違和感を感じる。その違和感を可塑整形という未来的技術や、監視カメラとネットとのリンクによる人物検索システムなどとからめ、非常に巧妙に描くあたりは、さすがと思わせる。
いろいろな危機の中で、人間関係が崩壊していく様と、なんとか維持しようとするもがく様はいつでも変わらないのだろう。
近未来を見据えた先進技術とそれを受け止める人間の姿を描く予言的書
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2033年、人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄となった明日人を巻き込む人類史を揺るがす秘密とは?愛はやり直せる。
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問題作「決壊」の後に宇宙飛行士の話とは・・・平野啓一郎の懐の深さに脱帽です。壮大な火星探索の話だと思ったら船内のクルー達の心の襞を一枚一枚剥がしてゆく素敵な心理カウンセリング本でした。
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2/23
ちょっと面白すぎるんじゃないでしょうか。
通底する問題意識を、時代を進めることで顕在化/偏在化させている(ネットと顔の問題)。
ディヴ(dividual)の使い分け、可塑整形や《散映》といった技術を登場させて(それが可能な、という意味での時代設定が上手いことをふれつつ)、しかしより身体的な、individualな関係づくりを目指す。
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初の有人探査飛行の成功。
この大々的な成功には影があった。
乗組員の精神異常…
女性乗組員の妊娠…
果たしてその相手は…?
宇宙船という閉鎖空間で起こる人間と人間の共存と摩擦。
現実的な未来描写によって描き出される作中の雰囲気は一読の価値あり。
一つ残念なのが、
物語の主軸が実は大統領選挙であり、
火星探索飛行は一つのスキャンダルとして扱われてるに過ぎない印象が残る。
宇宙船内などの描写はあまり多くなく、SF的展開や宇宙の表現が見たい人、好きな人にはあまり好まれない可能性がある。
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読むのは『決壊』に続く2作目。どちらも時代のテクノロジーと人間との関係をうまく切り取っているのと、文章が小気味よいのが印象的だった。今作は子供のいる父親として感傷的だったり感動的だったりもした。
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単純な火星探検の話でなく、宇宙船内の心理状態だったり、初の火星有人船とその政治利用だったり、大統領選挙の工作が複雑に展開するのだが、じくじく暗い話が続く
火星探査はもっとスカッと壮大に展開てもらいたい
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SF
Wikiノベルとかネット市民(ネット国家だっけ?)、人相で追跡できるシステムとかいろいろ近未来的視点(人相で人のトレースとかはもう出来てそう、あとは法律だけかな)の小説
面白かった。
誰かに貸してどっかに行ってしまった
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長い、そのわりには大したストーリーでもない・・・。
近未来の生活を扱っているのは興味深いものの、ちょっとだれます。
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6人のクルーを乗せた火星探索船【ドーン】が
成功確率30%という難関を潜り抜け、地球に帰還した。
一見、大成功のように見えたこのプロジェクトであったが、
クルーのうち、ノノは精神に異常をきたし、
リリアンは誰かの子を身ごもり、堕胎手術を受けていた―。
この人の文章、私には受け付けられなった。
なんなんだ、この読点の多さは!!!
どこが主語でどこが述語が分からないくらい、
修飾語が読点で繋がっているw
アメリカの大統領選挙を日本語にすると、こんな感じなんだろうけど。
リアリティのある村上春樹的な。
デヴィジュアルの考え方なんかはとてもおもしろかった。
可塑整形とか。映画になりそう。
その他の設定はどこかで聞いたことのあるようなお話でしたね?
一つのオリジナリティのある設定を追求して書いた方が
良かったと思うけどなぁ。
あと、ディヴィジュアルを意識しているからなんだろうけど
登場人物にイメージがつきにくい。
これは小説として致命的なんじゃ。
アメリカ人に共感できないのは文化の差があるとして
明日人や今日子の気持ちも分からなかったなぁ…。
それから相関図があると良いと思う。
この辺は編集者の読者に対する配慮不足だと思ってしまう。
ストーリーへの感想は特になし。
久々に苦手な文章が来たな。