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確かに登場人物の考え出すことは突拍子もなくって「変」ってわかるけど、なんとなくこの二人が微笑ましく思えた。
巡谷も日田も全然歪んでない。
こんな思い出があるっていいなあ。
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ブックデザインが素敵!
中身はすごくキャラ立ちがはっきりしてておもしろい
変人同士の執着しているものの話
執着しているものってひとそれぞれ違う。
執着というと聞こえが悪いけど
大事にしてることでしょ。
大事にしていることが
はたからみたら
くっだらない!ってことでも
そのコトを変人同士が妙に尊重し合っているところがよいのです。
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タイトル通り。
「あの子の考えることは変」
私も含め。
語感、の中でも会話のリズム感がスキ。
「グルーヴしてる。」
「剥き出してるの?」
「って不思議だよねこっちとしては。」
「そこまでなんとかこの狂おしい性欲を我慢できれば、あとは杉並区の責任にできるから。」
ラストまで、
煙突駆け上がる日田みたいに一気に読めた。
本谷有希子の他の本読んでみたい。
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100911読後感high爽快 114回芥川賞候補
巡谷と住む日田はおもろー。爆笑シーンあり。やはり候補までか。
『生きてるだけで愛』も候補作。
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』は三島賞候補。
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螺旋階段 137
61, 71, 91, 117, 125,
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相変わらずのクオリティ。
ただ、あの精緻な描写はちょっと雑になってるかな。
アイデア一発的なラスト。
ただ、それでも十分あの「嫌」な感じは突き刺さる。
これほど売れても「嫌」な感じが増し続けるのは古谷実か本谷かぐらいだろう。
どこまでいっても「これ」が解消されることはない。
だからこその生なのだ。
だからこそ、この臭い空気を吸い続けてるのだ。
なにもかもが嫌になって、もう今にも死にそうな時にでも、そんな時にさえも、言葉がある。
僕の首を永遠に締め続ける言葉が、そのぎりぎりの瞬間で僕の生を輝かしてくれる言葉だ。
なんてことを考えることは変。
ではないかもしれない。
のだろうか、ほんとに。
今日も放射能を放ち続けながらそんなことを思ったりもする。
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THE本谷ワールド炸裂★
ギャル風のちプライドの高い女、純朴で同性をイラっとさせるどんくさい女、という構図は「乱暴と待機」にも「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」にも見られます。そんなに嫌いか。愚図で純粋でちょっといちゃってる女がそんなに嫌いか。
今回はそんな二人がルームシェアしているお話でした。純朴女のあふれ出しそうな性欲とギャル女の憤りを、ギャル女の彼氏(・・・)に八つ当たりにぶつけにいく冒険談とも読めます。
爽快感不足!
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しおり紐がピンク!フォントも装丁もかわいい。
イン歯ーにちょっと似てる。普段は表面張力でなんとか保ってる状態が、現実を突き付けられて溢れちゃって暴走するところとか。その後が描かれて、それが絶望的じゃないところも。こういう系統はみんなそうなのか?
いまの若い人にはすっと分かる・馴染む文やけど、それ以外には受け入れにくそう。例えば数十年後に読まれたとして、理解できるやろうか?限られた時代・限られた人しか理解できひん作品じゃないかしら。
「ひ」と「?」のフォントがちょう浮いてる。
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スピードスピードスピードって感じ。Gカップの巡谷と、自分のにおいを激しく気にする日田。巡谷は、日田のことばかり「変わり者」だと終始(愛をもって)ののしっていたけど、あたしには2人はまったく同じように感じられた。
舞台化されるイメージがわかなかった。でも、映像化はできそう。映画に向いてると思う。相変わらずイタイけど、他の作品ほどではないかもしれない。
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「乱暴と待機」から続いて読了。
痛々しい奴、ダメな奴、敬遠される奴をよく表現できる作家だと思った。
そのダメさはコミカルに表現されているが、物語中でもリアルにいても絶対に周りに嫌がられるタイプ。
学生時代の自分にこんな一面があったのかもしれない、
いや、今でも変わらずこんなタイプなのかもしれないと考えると恐ろしい。
ダメな奴の突き抜け方が気持ちいい。
同世代でこんな作品を勢いよくかける才能が羨ましい。
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あの子の考えることは変、わたしの考えることも変。
その実、皆一様に変なのである。
他者は宇宙人だ。人を憶測する事は簡単なのだが、人の視線に寄り添うことはなかなか容易ではない。
本谷有希子の本を読む度にいちいち共感してしまう。
そして文章に沢山のポケットが用意されていて、常に「笑」が潜んでいるのである。本谷の「笑」には恥ずかしい痛さがある。
それがいい。
あと私にも「わたしのポケモン」が至る所に残念ながら存在する。
正当化するなら、「ポケモン」とは人生の彩りなのだ。
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井の頭線が出てくるので、沿線の方はイメージつきやすい。
強烈な話だけど、私はそんなに好きじゃなかったかも
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すこぶるおもしろかった。
日田も、巡谷も、最高。
ただ、絶対友達にはなりたくない。
読書の面白みってこういうこと。
一気に読み終った。
どこか劇っぽいというか、映画っぽいと感じたのは、劇作家という先入観からかな?
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会話が面白い
そして二人とも言うこと為すこと滅茶苦茶…
物語に勢いがあって一気に読んでしまいました
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本谷節爆発!って感じです。何となく最近の作品は大人しくなっちゃったな、丸くなっちゃったなと思っていたところに、これです。“江利子と絶対”“生きてるだけで、愛。”の頃の激しさ、荒々しさ、弱さ、優しさ、率直さ、厳しさ、そんなモノがドドーンと甦ってきた感じです。本谷さんの描く人物のエキセントリックさは、まるで往時の小劇団の芝居を観ているように感じます。その台詞の強さや外連味は独特のロジックを伴って襲いかかってきます。あ〜なんかもう、もっとメチャクチャやってください。小さくまとまらないでください。アイスクリームが食べたい…。と思っちゃいます。
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タイトル通り「変」でした。病んでいるとしか思えない同居人日田とやはりどこか病んでいる主人公巡谷との感情のぶつけ合いがただただ痛々しいです。小説ならではの激しすぎるぶつかり合いに読み手はかなり消耗しました。