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青春を演劇に傾けた少女たちが、高校生劇団を結成。着実に人気を集めていく一方で、暗雲が漂いはじめ、悲劇がおこる。
誰が加害者で、誰が被害者か分からないまま(犯人は出てくるけど、芸名なので誰か分からない)、物語は現在と過去を行き来しながら進みます。女子高生らしい友情や熱意が描かれる一方、現代ではホラーばりの緊迫した撮影シーンが続きます。
結末はある程度予想した範囲内でしたが、とてもかっこいい終わり方。映画化されたのも頷けるほど、エンターテイメントとしてはすこぶる面白い作品だと思います。
もともと島田荘司さんが選ぶ「ふくやまミステリー文学賞」の特別賞受賞作。完成度の高さはお墨付きでしたが、納得しました。
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映画のトレーラーを見たら気に入って買って読みました
予想外の犯人に、すこし不服でしたが綺麗に伏線を回収しているのがすっきりしました
語り手がごちゃごちゃしている印象が強かったのですが途中で気にならなくなりますね
映画のほうも観ましたが、読んでから観にいくと物足りない感が半端ないのでおすすめしません・・・
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女子高生4人組の演劇ユニット「羅針盤」。ストリートとコンクールでその名を知らしめたが、メンバーの突然の死によって活動を停止する。それから4年の月日を経て、復讐が始まる-。心揺さぶる青春ミステリー。第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞作。
序盤はヒロイン4人の人物像を把握するのに手間取ったものの、中盤以降は物語の展開にすっかり惹き付けられて一気に読破した。ローカルな文学賞の新人賞作なのにこのほど映画化されたわけがわかった気がする。いかにもという感じの青春ミステリーだけど。
(B)
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たかが、地方の文学賞&ガールズムービーの原作と思っていたら足下を掬われる。
第1章からいきなり世界に引きずり込まれ、犯人も被害者もわからないまま進んで行くストーリーは先が読めない展開で、一気に最後まで読まされてしまった。
犯人やオチに不満がないではないが、それは個人の趣味の領域か。
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誰が死んだのか、犯人は登場してるけどそれが誰なのかが全然わからないからスリル満点。
予想以上におもしろかった。
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衝撃の百合ミステリー
いや、百合要素はそんな強くなかったですが…
現在と過去の視点を交互に描き、
徐々に背景が見えてくるパターン。
しかし、ある程度の結末が見えているため、
早く現在編の続きが見たい!とか、
過去編はもうちょっとか!?
と、グイグイ引っ張られる。うまい。
章の切り替えも少し物足りないくらいで切るので余計に先が気になる。やっぱりうまい。
オチもそこそこのインパクトがあった。ツメの部分で、
「え、そんなんでいいの!?」って思ったけど、
それもまた織り込み済みで(やられたなぁ)読後感も良かった。
著者さんの他の作品も読んでみようと思います。
女子高生が主人公なため、話し言葉が若者風なのが気になった
「さすがにキレるんだけど!」とかあると、
んー活字にするとおかしいよなぁと思ってしまう。
これがリアリティなのか・・・読んでて気分でないんだよなぁ
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雰囲気は面白かったけど。
個人的な好みとして「うーん。そう来てしまったか」という残念さがあった。
過去編で気になるエピソードじゃないものばかり回収されちゃったような気がした。すっきりしない感じ。
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「いじめ」のシーンはちょっと辛い気分になりましたが、全体的に高校生たちの躍動感がすばらしい。もういい加減年齢を重ねた身にはすごく懐かしい感じです。
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面白かった。
なんといっても、少女たちの葛藤が一人一人描かれているのがいい。
全員、鬱屈したものを抱えている。人としてそれはアタリマエだけれど、この話の場合、それらを一つ一つ丁寧に描写しているから「犯人」が分からないところが面白い。
過去の「羅針盤」を航行させる少女たちの奮闘もいい。
青春ものとミステリーが上手く融合している感。
その分、正直犯人は途中で見当が付いてしまうし、現在が過去に比べて弱いかなあとは思う。
あのアリバイもちょいチャチと思ってしまったが。
が、人間ドラマがおざなりではないからこそ、非常に力のある小説になっていた。
うーん面白かった。読書したー!て満足感^^
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現在と過去・ミステリーと青春が交錯しながら進んでいくのが、
面白くもあり、もどかしくもあった。
犯人は意外な人物…というかトリックばれないのかと思った。
後味が悪くならず、かといってすっきりとするわけでもなく、
作者が言ったとおりに何かしら棘が残る作品。
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なかなか面白かった。
現在と過去を描きながら何が起こり、どこに向かうかを丁寧に描きながら、ラストに待ち受けていたのは紛れもない本格ミステリー。
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映画を先に見てからの原作。
わりと忠実に映像化されてたんだなぁと思った。
どっちの良さもあった。
高校生のリアルとミステリーが上手く絡んでいて良かった。
瑠美とバタの二人、ぎこちなくなった関係がこちらでは最後まできちんと回収されてなかったのが若干残念な気もした。
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いや~最後までだまされたっ!
こんなにだまされるとは…
ミステリーとかのトリックて
結構当たんのにな
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高校生が結成した劇団「羅針盤」で起きた過去の物語と、
その4年後のある一人の女優が事件に関連したネタで追い詰められていくという現在の物語が交互に紡がれ、
事件の真相が明らかにされていくというストーリー。
追い詰められていく女優は過去の事件に関連し、
誰がその人物だったのかという謎が明らかにされていく途中で、
ちょっと読めてしまったかなぁと。
事件の被害者がなんともかわいそすぎた。
青春ストーリーはらしくていいなぁと。
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第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。4年前、4人の女子高生演劇ユニット「羅針盤」で死亡者が出た。現在と4年前が交互に描かれる復讐譚。殺された少女が誰か判明した時点で犯人が読めてしまったのは残念ですが、この賞らしいよくできたミステリーでした。