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仇花シリーズ第三弾
男花魁・佳雨の新造・梓の突き出しも終わり佳雨と別の部屋に移った為に身の回りの世話をする者が居なくなった。
新たに秋田から買われてきた少年・希里を禿として面倒をみることになる。しかし彼は反抗的で。
そして百目鬼堂から行方知れずになっている骨董五品のうちの文箱の手がかりが出てくる。
佳雨に身請け話も出てきて、佳雨と久弥の恋は一筋縄では行かない。
佳雨が花魁として誰の手も借りずに生きるということを胸にしていること、久弥がそんな矜持のある佳雨をまるごと愛すことを決めているからか、そこまで湿っぽくはないですが、今回は久弥の命が危ないと知ったゆえに、自分の奥深い気持ちを自覚した佳雨。
「己の覚悟さえできていれば、それで恋が全うできる」と「思い上がってい」た佳雨は「もう自分から、この恋を諦めたり」しない、と久弥に言う。
恋って自分一人で完結させるものではないのね、と自由にならない身の佳雨を通して感じたことでした。
そして今回も鍋島様が男前過ぎますよ!(笑)
そしてHは相変わらず少ないですが、しっとり匂いたつような表現です〜。
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仇花シリーズ3作目。
この作品、何が格好いいって、受の水揚げの時からの客である鍋島様。
受が攻と思いを通じ合わせていても、その都度受に花魁としての矜持を忘れないように紳士的に接したりと、もうステキなオジサマオーラが。
この作品は脇を固めるキャラクター達が良い味出してます。
鍋島様は言うに及ばず、銀花に梓や蒼悟との今後の進展なんかも気になるところ。
今回は普段はあまり感情を表に出さない受が、攻の前で涙を見せて思いを口にしたりと、要所要所で胸に来るものがありました。
そしてそして、毎回思うのですが、絵がきれい。
着物の柄や色の組み合わせも綺麗。
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恋人久弥との逢瀬を支えに、男花魁として生きる佳雨。ある日、佳雨に身請け話が持ち上がり…。久弥と佳雨の恋の行方は…。
出版社より