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ちょっとページ多めな一冊。もっとエロとかイチャイチャがあってもいいんじゃない?って気もしますが、お話は良く出来てます。
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ヤクザもの…ですね
自分の意思とは関係なく、どんどん深みに落ちていく主人公
イタく、ほのかに暗く…でも、引き込まれていきます
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鳳城組組長の息子・桐弥は、カタギの高校生として学校に通いながらも、天才的な博徒だった。
その才能を買われて、若頭補佐・雨柳の仮初めの妻として、女装をして賭博の女胴師を演じる桐弥。
けれど、桐弥は極道見習いの水無月に、ほのかな恋心を抱いていた。
もちろん、そんな桐弥を雨柳が許すはずもなく、修羅の如き執着と情欲の炎を燃え上がらせる。
そんなさなか、組長襲撃事件が起こり、桐弥の父でもある組長と母親が命を落としてしまう。
突然の出来事に、ちゃんとした遺言さえもなく、跡目争いも勃発するが、桐弥は組を守るため、博徒としての誇りを守るために、ある一つの決断を下す。
その決断を下すことは、後戻りのできない道へと歩み始めることで……
という話でした。
桐弥は淡い恋心を、まっすぐに自分の道を定める水無月に抱いているものの、その優しい想い想われる静かな日々ではなく。
自分が博徒として生きるために、胴師として生きるために、雨柳と生きることを選び取る……
そんな感じで、中途半端な自分を恥じていた桐弥が決断を下し、無理やりな関係が、気持ちの伴った対等な関係になるまでの話。
表紙の絵のとおり、かなり艶やかな世界だったように思います。
濃い目のBLが好きな方にはぜひ、オススメします。
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耽美な極道ものです。
極道の息子がカタギとして生きてくことに憧れつつも、
がっつり極道の血が流れている故に、否が応でもそっちの
世界にひきこまれてくような感じです。
淡い恋と一緒に執着ドロドロ愛も楽しめますが、なんだか
もうごった煮というか、これはラブなのか……?
と首を傾げてしまうような話でした。
極道ものの普通の小説でもいいんじゃない?
というくらいに、専門用語やなんやらが書き連ねられ、
抗争だとか嫉妬だとかの刃傷沙汰で流血。
攻は若頭補佐だとかで何だかすごい切れ者みたいな
書かれ方してますが、色んな意味で人として未熟者です。
個人的には特別な理由もなく、カっとなって受に暴行を
加えたり、言うことを聞かせる為とか、思い通りに
行かないからとか、八つ当たりだとか、とにかくそんな
子供っぽい理由から殴るような攻とか論外で萎えます。
たちの悪いDVものかと勘違いしたほど。
おまけに割と厚めな本にも関わらず、序盤に重要っぽい
登場をしていた余所の組の構成員が、終盤も終盤になって
から実はこうでした~な、とってつけたような展開。
起承転結の【転】が終わって【結】になろうかってところに、
あ、ちょっとまって、もう一度【転】やるから!!
みたいな感じがあって凄い違和感です。
そしてBLという名であるからにはラブが重要ですが、
相手の攻は当て馬の水無月さんの方がいいんじゃない?
というくらいに、なぜ受が攻のことを好きになったかが
伝わってこなくて何だかな、とモヤモヤ……。
口絵が折り返しつくくらい豪華な装丁なので、内容も
そのあたり期待したかったです。