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恋愛小説と呼ぶには濃度が濃すぎ、家族サーガと呼ぶには狂気すぎる短編集。
「隅田川」の女子高生をメインに据えた話が読みたい……。
3篇収録のうち、テーマがレズだろうがゲイだろうがどこを切っても中山可穂にしか描けない話だと思います。
3作とも短編じゃなくて長編で読みたい。
もう百合小説家みたいなタグをつけちゃいけない人になりつつある。
死なないで書き続けて欲しい小説家。リアルに「定家」の我王みたいになりそうで怖い。
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9/19 どう考えても期待しすぎたのでしょうね。最後の蝉丸が一番よかった。あと元となる能の話を知っていればまた違うのかもしれないですね。そろそろ中山可穂の長編が読みたいっす。世界で一番新作が楽しみな作家として、どうか、頼む。
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3作ともお能として見たことがあれば、感想も違ってくるのかなと思いました。「蝉丸」だけでなくほかの2作についても、お囃子とか聞いてみたいですね。
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圧倒的な筆力は健在ですが、以前の作品と比べると静謐さに磨きがかかってきたというか……生々しいえげつなさ(関西弁?)が削ぎ落とされて私はすごく好みです。ただ、そこを物足りなく思う読者もいるのかも…と思いました。私はこの状態での長編を読んでみたいです。
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買った。
結局読めてないので保存枠には入れられず。
今結構さらっと読める読後感の良いやつとか、頭使わない(携帯小説に代表されるような)のとかが多く出ている傾向にあると思うのだけど、それらとはまるっきり逆行しているようなものだろうなあとは思う。
というか中山可穂は読むにものすごいエネルギーがいる。一見雰囲気小説っぽいのにすごいエネルギーが裏で動いてる感じ。
ただ、今の自分に、それを見るだけのエネルギーはない。。
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うーん・・・
中山可穂に、タンゴは似合ってもロックはあんまり似合わない。
いくらヴォーカルがカウンターテナーであっても。
長編が読みたいな・・・
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神は小さな声で歌う。神は最も弱き者に宿る。神は地獄の血を光に変える。
(P.132)
真実の愛しか欲しがらずに、頑なに尖り続けて、誰かの愛を邪魔しないために。そんなふうに生きていったら、いつか折れてしまうだろう。心というものが粉々に砕けて、歌を歌うたびにその破片が食い込んで、喉から血を流して死ぬだろう。
(P.194)
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それぞれの話は、すべてがキレイに完結する物語ということではなく、読者に余韻を残して終わるものばかりだ。もちろんストーリーは終了するのだが、読後感が独特で、しばらく引きずることになる…いや、引きずるのではなく、引きずられることになる…が僕にとっては相応しい。
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99%じゃなく100%じゃなきゃ駄目なんだというのは、中山作品の根底に常にある部分。倫理観や常識では測ることの出来ない感情の激しさに、惹きつけられてたまらない。
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もう二度と離すまいとするかのように、こうして蔦蔓となって墓に絡みついている。その姿はまるで色白の女性の裸体に抱きつく男の血管のようだった......
もしかすると中山可穂の目のフィルターにかかると何もかもがとてつもない愛の世界に陥るのかもしれない
エレジーとは、悲しみや死を哀悼する詩や楽曲と言う意味だそうで、なんとなく私は歌謡曲なイメージしかもたない
でも、それをストレートにタイトルに出来るなんて、やっぱり中山可穂なのだと思う
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やっぱり、この人の作品は苦しいなぁ。
「弱法師」に続いての、能作品。
それまでの
赤い炎というより
青い炎という感じ
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2009.11.11
私としたことが、9月にこの本が出ていたことに気づいていなかった!!
本屋で見つけて愕然として即買って即読んだ、中山可穂さんの新刊。ひりひりする焦燥感&文章に立ち込める死の気配は相変わらずでした。
アマゾンのレビューはイマイチでしたが、私は素直に面白かったです。
ネタバレになるので、詳しくは書きませんが……
ただ、なんというか。
初期の話って、話の組み立て自体はもっとシンプルだったのですが、言葉の選び方とか文章の紡ぎ方が、今よりも更に息が詰まるような感じだったと思うのですね。恋愛ものに真正面から取り組んだ話が多かったですし。『猫背の王子』も、『天使の骨』も、『感情教育』も、『マラケシュ心中』も。
で、最新刊のコレを読んで、話の組み立てが複層的になってきて(どんでん返しが多いというか)、その分?若干息がしやすくなった気がしました。
とはいえ他の作家さんに比べたら、草いきれのような「息苦しさ」はやっぱりピカイチだと思います。(褒め言葉ですよ、これは!!)。
今となっては、こんなに新刊を待ち焦がれる作家さんは、中山可穂さんと京極夏彦さんくらいだな~。
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旅行に行っているにもかかわらず、旅行先の本屋で買った作品。
ホテルに戻って読みました。
蝉丸はずしっときます。
隅田川が好きです。
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100%を望むがゆえに、妥協を許さない。
歓喜と悲哀、正気と狂気、生と死…あらゆるものが隣り合わせにある。
もっとも幸せに近い絶望。
ピンと張り詰めた世界から紡ぎだされた言葉、受け取るのもエネルギーが必要だ。
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久しぶりの「中山可穂」
・・・・・
やっぱ、ひりひり・・・。
***
台風7号は、へ?通過したの?
かすって、行ってくれた。
けど、我が家、いや、実際はアタシだけか・・・
大荒れまくり!
疲れた。
なんもかも、やめたくなった、おりたくなった。
吹っ飛んでいきたかった