紙の本
『プラダを着た悪魔』日本版?と思ったが…
2009/12/15 20:56
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の専門外である、ファッション雑誌の編集者になった世里は、やり手の女性編集長・松田にビシビシ鍛えられる。ワンマンっぽい松田の描写は、話題になった映画『プラダを着た悪魔』の鬼上司を彷彿とさせ、その後の展開-上司の意外な面を知り、一歩成長-も、詳細こそ違うもののやはり似通っていた。
単なる女性の成長物語かな…と思っていた所にミステリー要素を挿入しているが、怪しい人はそれらしい素振りをするし、その原因も容易に想像がつくので、ミステリーとしては、あまり推理を楽しむといった感じはなかった。
出版社がポプラ社ということもあり、女性の成長物語の方に重点が置かれた印象を持った。軽いミステリータッチの小説を読みたいな、という人にはおすすめだろう。
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芸大中退後農大受験という、筆者の経歴に興味が湧いて手にした。
内容は推測できそうな展開であったけど、靴というテーマが面白く、このブランドを私も履いてみたいと思った。
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帯文だけ読むと、『プラダを来た○魔』とか『アグリー・○ティ』とか想像しそうですが本質はそこじゃないです。永井さんのミステリはやっぱりいいですね~。迷いはあるけど芯の強さをもった、悩める女性(どちらかというとキャリアウーマン)の主人公がしっくりきます。『俯いていたつもりはない』も好きでした。ミステリ解決のパートナーとなる男の子も爽やかでよかった。
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ファッション誌の新人編集者、世里。
彼女のもとにある日現れた、中学生の少年。彼が思わぬ話を持ち込み、日常がすこしだけざわついていく…。
わりと長いのですが、さくさく読めました。先が気になって…。(まあだいたい予想はついたんですが)
おもしろかったです。
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なんか中途半端。いっそのことミステリ部分を取っ払って純粋な成長物語にした方が潔かったのではないかと。
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プラダを着た悪魔みたいな呷りだったのに全然そんなことなくミステリ調で進んで行ったので少し肩透かしを食らった気分です。
プラダ~を見て感想に小説書いた、みたいな感じ。
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ファッション雑誌界を舞台にした、ややミステリ要素も入った感のあるワーキングガール小説。私もこういうファッションのことに関してはあまり興味がなく門外漢なのですが。興味を持ってみると、惹きつけられるのかも。タイトルにもなっている「マノロブラニク」、見たくなりました。
華麗で甘美なファッション界。でも「身の丈にあった」というのはつくづく重要ですね。
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図書館にて。
装丁がきれいだったのと、ファッション業界の話のようで興味があったので借りてみた。
でもうーん…。
中心の話となる殺人事件のくだりもいまいちだし、編集者ってそんなに暇なの?と思いたくなるほどの主人公の事件への首の突っ込み方。
実際こんなふうに理不尽な殺人事件もあるんだろうけど、底が浅くてくだらない事件が軸になっていたのは、残念。
最後まで読んだ後にこんなんだったの?ってむなしさがあるってのもねえ…。
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「プラダを着た悪魔」のパクリ? バリバリ仕事できてスタイリッシュなファッション誌編集長と、ファッションに興味なく仕事に意義を見出せない新人編集者。やがて編集者は成長していき、バリバリ編集長の私生活上の苦悩を知る、等々。ただし、「プラダ~」のアンドレアは、成績優秀で仕事のポテンシャルが高かった(だからファッションに関心ないのに採用された)が、こちらの世里は凡庸で、出版業界の勤務時間がルーズなのをいいことに、さぼって別のことばかりしている。
ただし、「プラダ~」と違う要素として、ミステリ仕立てであること(世里のサボりも、探偵役なので、ミステリ作法上はやむをえない)、依頼人に当たる少年がフィーチャーされていることがある。少年の役割の比重が高いのや、世里が子供っぽいのは、(ポプラ社ということで)ヤングアダルト向けだからかもしれない。業界ものが得意な永井するみにしては、ファッション誌業界の描き方は表面的だし、探偵対象である事件&人間関係の描き方も、きれいごとで済まされているのも、そのせいなんだろう。
解せない点:「ペットと楽しむ~」特集の担当編集者は飯塚で、松田は飯塚が体調不良のとき単発で代理したんじゃないの? 末だの告白だと、少なくとも最後のほう、まるで松田が担当だったみたいで、その前の、メルヴェイユ編集部や飯塚の説明と整合していない。
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華やかに見えるファッション誌の世界。その裏側には女のプライドがせめぎ合い、ゴシップがあふれていた。厳しい現場の中で、自分の居場所を見失っていた世里。しかし、彼女の前に現れた中学生・太一との出会いによって、少しずつ自分らしさを取り戻していく―。
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自分の希望とは大きく異なるファッション誌の編集部に配属された世里(より)。ファッションには興味もなく、いつも機能性重視の服装をしている世里だったが、松田編集長の靴には目を惹かれていた。それがマノロブラニクの靴だった。昨年末に亡くなった写真家・二之宮伸一の息子太一が、世里を父の不倫相手と勘違いしたのがきっかけで、編集部にいるらしい二之宮の相手を探すべく世里はあれこれと調べはじめる。同時に任された読者モデルの企画が軌道に乗りはじめ、忙しく動き回ることになる。太一との出会いによって少しずつ変化する世里自身のスタンスと、そのことによって期せずして近づいていく二之宮の死の真相にページを捲る手が止まらなくなる。鍵になるものが靴であるというのが珍しく興味深く、まさにこの物語にピッタリだと思える一冊である。
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初めて読んだ、永井するみ。
マノロ・ブラニクひっぱってくるなんて、
すごい!と思って手に取った。想定もまあ、かわいいし。
中身は・・・
「業界の裏側」の描き方はわりと興味深いけど、
はっきりいって展開も文章の感じも安っぽくて
なにより主人公の心情の描写が薄っぺらで深みがなくて
ぜんぜん入り込めず。
あー、こういう小説ってなんなんだろ。。と思いながら
ほんと読み進まなかったー
もう、この人の本は読まないだろうなって思った一冊。
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【あらすじ】
華やかに見えるファッション誌の世界。その裏側には女のプライドがせめぎ合い、ゴシップがあふれていた。厳しい現場の中で、自分の居場所を見失っていた世里。しかし、彼女の前に現れた中学生・太一との出会いによって、少しずつ自分らしさを取り戻していく―。
【感想】
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文芸志望でお洒落にまったく興味の無い世里が配属されたのは
ファッション誌「ダリア」だった。
読者モデルのページを任され、編集長の松田に憧れながら
お洒落を勉強中の世里の元を1人の少年が訪ねてくる。
中学生の太一は世里を父親の不倫相手だと疑っていたのだった。
誤解を解いた後、もう亡くなってしまったというカメラマンの父親が
いったい誰と関係していたのか一緒に探すことにした。
しかしモデルオーディションや企画の考案などに時間を取られて
太一には愚痴を聞いてもらうばかり、捜索は進展しない。
装丁:オフィスキントン 装画:引地渉
asta連載中にぱらぱら読んでいたけれど
改めて通読してみるとちょっと中途半端な作品かも。
女性誌編集者の奮闘と不倫相手探しという2つのテーマが
それぞれ書ききれていない感じです。
不倫相手は途中からだいたい目星がつくし。
もうちょっとどろっとした部分も欲しかったです。人が死んでいるわけだし。
「スコーレNO.4」でも靴が取り上げていたけれど
オシャレは足下からというのは本当なのかも。実感はないけれど…
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後半の流れは予想がつく。それよりタイトルが靴のブランド名ということすら知らないという主人公以下のレベルの自分・・・。
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それほどおしゃれに興味があるわけではない主人公がファッション誌の編集者になってしまう。
バリバリやり手のおしゃれ編集長とちょっとあか抜けない編集者というシチュエーションが「プラダを着た悪魔」に似ている。なんて思ってしまった。
私はこの主人公以上におしゃれ、というものに重い比重をおいていないため、ファッション誌の編集長のシーズンごとに靴をメンテナンスに出す、という行動にかなり驚いた。(本筋には全然関係ないけど)
恥ずかしながら「マノロブラニク」というメーカも初耳で、Webで調べて本当にある会社だと知ったくらいだ。
お金をかければいい、というものでもないが、もう少し身に着けるものに注意を払う必要があるかな、と啓蒙された本でした。