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この作家さんの本を初めて読みました。
何人かの警官が主役の事件もの。
個々の警察官の心理描写よりは、事件の推移がメインのように思います。
事件解決への流れは、まぁまぁ面白く一気に読めました。
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矢作俊彦の二村刑事の休日を描いた中編小説『リンゴォ・キッドの休日』を思い浮かべ、道警シリーズの誰か(佐伯刑事あたり)が休日に何らかの事件に出くわすという勝手な思い込みで読み始めたのだが、休日ではなく平日の物語。しかも主役は今回に限っては小島百合刑事。意外な展開に戸惑いつつも、シリーズとしてずっとある一定のレベルをキープしつつ何となく定着してきたシリーズの安定感を感じざるを得ない。
本書もいきなりの容疑者脱出劇から始まり、同時多発的に展開するあちこちの事件とそれぞれに携わる佐伯、津久井たちお馴染みの面々がそれぞれに『うたう警官』の事件を引きずりつつも、その生き様を変えず、道警という巨大組織との対決姿勢を変えず、信念に基づいた捜査を続ける逞しさは、やはりこのシリーズの読みどころ。
『うたう警官』がなぜ文庫化に際して『笑う警官』と改題したのかわからないし、マルティン・ベックシリーズのあまりにも著名な警察小説の金字塔といえるタイトルを勝手に拝借されるのは、いかにぼくが佐々木譲のファンであっても癪に障る。さらに映画化されるタイトルも『笑う警官』。あの作品は、ジャズにひっかけた音楽好きの警察官、また道警疑惑に内部告発の形でまさしく証言する(歌う)警察官の話であり、『うたう警官』は絶対的なタイトルと思えたのだったが。
人気が出ればアホな版元がアホな改題をするのは、今に始まったことではないが、シュバルー&バールーの名作へのリスペクトを残す気持ちがどこかにあってもおかしくないはず。佐々木譲という作家の方にそのあたりのプライドを見せる意地が見せられるか否か今後に密かに期待しているのだけれど。
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神奈川県で現金輸送車の強盗事件が発生し、犯人の一人に鎌田光也の名が挙がった。鎌田は一年前、ストーカー行為をしていた村瀬香里のアパートに不法侵入したところを小島百合巡査に発砲され、現行犯逮捕された。だが、入院中に脱走し指名手配されたまま一年が経ってしまったのだ。
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いろいろと伏線があり、
結末に期待したけれど、あっさりとして展開だった。
意外性はあったけれど、あまり納得のいかない感じ。
そしてタイトルと中身のギャップがあるような…。
初めて読んだ佐々木作品だったけれど
もっと他のも読んでみよう。
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少々、飽和した雰囲気が漂っているように感じた3作目に比べて、4作中で起こった事件はきちんと気持ちよく片付き、最後は少し出番の少なかった佐伯さんの登場により、和やかに終わったと思いました。でも、鎌田が北海道に舞い戻った動機がよくわからなかったんです。また、読み流して
しまったのかな?
このシリーズは、1作目からこの4作目を通して、日時が少し被った状態で進んでいき、こういう形で進まれるとシリーズ全作を読まないといけないという心理になりますが、この辺りは今さらだけど本当に上手いと思います。でもその分、楽しませてくれました。
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①笑う警官②警察庁から来た男③警官の紋章、から続く道警シリーズ第4弾。前編で香織を襲い小島百合巡査に発砲され現行犯逮捕された鎌田が、入院先から逃走した。指名手配されたが行方がつかめないまま、再び香織の周辺を伺う様子に小島百合巡査が警護に付くが、香織はよさこいソーラン祭りに参加し一緒に踊る事になる。シリーズ物の良さとして登場人物のメンバーのキャラがたち、前編からの繋がりが楽しみめる。小島百合巡査の過去の案件の処理の甘さを、うまく最終場面に結びつけた構成・タイトルの『巡査の休日』本当に上手いと思う。
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神奈川で現金輸送車の強盗事件が発生し、犯人の一人に鎌田光也の名が挙がった。
鎌田は一年前、ストーカー行為をしていた村瀬香里のアパートに不法侵入したところを小島百合巡査に発砲され、現行犯逮捕された。
だが、入院中に脱走し指名手配されたまま一年が経ってしまっていたのだ。
一方、よさこいソーラン祭りで賑わう札幌で、鎌田からと思われる一通の脅迫メールが香里の元へ届く。
小島百合は再び香里の護衛につくことになるのだが…。大人気道警シリーズ第4弾。
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5月に読んだ警官の紋章の続編。この作者の小説には結構あるのだが、様々な事件が最後に修練していく様がとても面白い。舞台はもちろん同じ北海道警察。ストーカー事件、引ったくり事件、白骨死体発見事件、そして過去の事件や何か気になる出来事等が同時に展開していく。この話で刑事達が横浜のはずれのとてもマイナーな町に捜査で行くのだが、そこは私が昔しばらく住んでいた辺り。町の描写の雰囲気が全くその通りであり、実際に取材で訪れたということが分かる。ご苦労なことである。
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よさこいソーランの時期の話。
逃走したストーカー殺人犯を追う捜査班、ストカー被害者を警護する婦警、引ったくり犯を追う刑事。過去シリーズのように、各チームの捜査が交じり合いそうな雰囲気があるが、それぞれに事件が収束する。佐伯が事件の結末に関わらない点や、全体として大きな事件にならないあたりが「休日」か。
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強姦殺人犯のストーカー鎌田光也は村瀬香里のアパートに侵入。警護に当たっていた小島百合巡査が取り押さえ逮捕する。だが、鎌田は入院治療中に脱走し行方不明となってしまっていた。1年後、脅迫メールが村瀬香里へ届き、再び小島百合は警護を命じられる。必死の探索にもかかわらず、小島たちを嘲笑うかのように何度も送られてくる無気味なメール。犯人はどこに潜んでいるのか? 「笑う警官」、「警察庁から来た男」、「警官の紋章」に続く、大ベストセラーの北海道警シリーズ、待望の第四弾!
徐々に徐々に犯人が近づいて来る感じがとても不気味です
「笑う警官」を読んで小島百合巡査は30代後半だと勝手に想像して
いましたが今回意外と若いことが解って^_^;
今回、佐伯の出番があまりありませんが児島巡査との関係におやっと
思いこの先、どんな流れになるのか楽しみです。
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北海道警シリーズ
よさこいソーラン祭り期間中に
危害を与える予告メールがある女性に届く。
北海道警はその女性を
守りながら、犯人逮捕につなげることが出来るのか。
1週間の動きをスピード感を持って描き出す作品