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BLというより児童書に近い?
恋愛云々よりも、人間だからこその愛情・不安・葛藤を描いた良作だと思いました。
現代に生きる若者ではなく、今は昔の時代の登場人物たちだからこそ表現できる人間臭さがを通して、読者に喜怒哀楽を感じさせてくれて面白かった。
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BLと思って読んだら最後までいわゆるBLでは全然ありませんでした……。強いて言うなら時代背景として当然の同性愛を含んだライトな時代物?でしょうか。少女小説とも、大人の読む娯楽小説とも違う気がするし、ジャンル分けできません。
誰しもに影はありながら、けれど幸福なのは、多分誰しもに優しみがあるから。
描かれているのはそんな世界。
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かなり久しぶりの新刊で心が躍りました。
BL要素は限りなく少なくて、どちらかというと説法を聞いている気分になります。
色々と考えさせられるお話でした。
BLに興味がない人にも読んで欲しい本。
『いいんだ、明日からはもう泣かない、桃若が知っていてくれるなら、それだけで十分だ』188P
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これを読んだとき、精神的にあまり良くなかったからか
すっごく気持ちが浄化された。
BLというには違うかもしれないけれど、心に残る作品になりました
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BL的なシーンは少なめ。
慈徳坊が過ごした『子供』との話が印象的だった。名前からしても残酷なことなんてできそうにない慈徳に、半端に、でも確かに同じ時間を過ごした相手を殴るなんてできないはず。
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これ、BLレーベルで出すのがちょっともったいない気がする。仏教思想…というほど宗教色の強いものではないけれど、人が生きていく上での大事なことに対する仏の教え。そういったものがとても丁寧にきれいに描かれていて、読み終わった後に満たされた気分になれる1冊。親兄弟にも是非読むように薦めたいんですが…レーベルが(苦笑)
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シリーズの二巻に当たる『文殊丸』の方を先に読んでしまっていたが、結果的に私は、良い順番だったのではないかと思う。
何事にも理由はある。
その理由が、理由として判りやすいものでも納得出来るものでもないかもしれないし、それが理由と思えないことかもしれないものでも。
「理由」ですらなくて、「背景」でしかなかったとしても。
この人の物語に触れると、「励まされる」と云うよりかは「見守られている」と云う気持ちになる。
そう思えることがとても救いになる。