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読みやすくて、ユーモアに富んでいます。経済のお勉強になります。間違った戦略を描き込んだ会社は死んじゃいます。うちの会社は大丈夫かしら…
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デスノートとはあのデスノートでしょうけど、ノートに書かれた会社の名前ではなく、デスノートにあるルールに焦点を当てています。「所得弾力性」「価格弾力性」と言ったデータに注目して、リーマンショック後の需要について説明されているのは、なかなかおもしろかったです。
トヨタ、JAL、ヨーカ堂が、なぜ? と言うのが副題にあるけど、いずれもピンチになったとはいえ、現に生き続けている企業です。大きな企業はデスノートに書いたくらいでは死ぬことはないのかもね(^^;
一番の注目は、経営者は先に読むことはできるのか、、と言うことが期待する内容でした。説明は分かりやすかったけど、この本が書かれた後のトヨタやJALの状況までは・・・。先が読めても何があるか分からないのが経営でしょう。でも、100年に1度の危機と言うのは、これからも当然起きると言うのは納得。そもそもグローバル化した経済では、従来の地域に閉じた経済とは違った波が来るのは当然で、100年に1度なんて言うのはネットの世界で言えば、常に起きちゃうほどの激変の時代がこれからリアルで来るのでしょう。
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労働集約的な「軽サービス業」ではなく、資本投下(ITシステムも含む)が必要な「重サービス業」を日本は目指すべき、というのが興味深い。問題は「重サービス」にきちんと金を払う人がいるかどうかという気もする。
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読みやすい!分かりやすい!!
一気に読める!!!
現況の経済を知るには、
うってつけの書籍だなーと思いました。
「原典回帰」。
著者の造語のようですが、
なんだか分からなくなったときこそ、
一番根っこの部分に立ち戻る・・・
まさに、これだと同感いたしました。
サブプライムショックのトヨタの状況
もう一つのリーバイス
セブンイレブン エフェクト
などの項目が勉強になりました。
また、その他にも・・・。
今後、手元においておきたい
辞書のような書籍でした。
2010年6月1日
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先日、著者の鈴木氏の講演を聞く機会があったので、前日にアマゾンで購入し、ギリギリで読み上げました。わかり易い文章なのであっという間に読めました。
リーマンショック以降、大企業でさえ倒産することが珍しい事ではなくなった。タイトルのデスノートとは「これをやったら会社が潰れるよ」という警告である。
読んでて心地いいのは日本を成長させるにはという視点で書かれていたからだと思います。主張は下記の3つ。
・回復期に機会損失がないよう今から投資を続ける
・低価格戦略ではなく、高付加価値サービスに投資する
(セブンイレブン・エフェクト)
・重サービス業を育成する
最後に最も共感したのは、経済成長には国民の欲望や野望がドライブになるというところ。つまり、現状に満足することなく、成長欲求を持ち続ける必要があるということだ。
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誤った方向に動くことで市場が縮小し,その結果,神の見えざる手に会社が殺される。
要因分析→滝グラフ
サブプライムショック2007年→金融機関はいつ爆発するかビクビク→1年後リーマンショック
100年に1度の大激震→これからは5年10年ごとにやってくる
グローバル経済→中国発 インド発 EU発
短期所得弾性力 車5.5
長期所得弾性力 車1.1 機会損失に注意→1年経てば急激に戻る
電気自動車 テスラモーターズ
狼はまだ来ない現象 早く生産能力減→機会損失 早く電気自動車に投資→先行者の不利益
ドラッカー イノベーションの芽 発見から30年
マクドナルドの同質化戦略 スタバと同じおいしいコーヒー
ドミナント戦略 在庫物流効率 都市内での宣伝効果 優秀な店舗スタッフ
国民は業界を殺さない政策の意味にも理解を示さなければならない。
ウォルマートエフェクト→物価,雇用に影響
セブンイレブンエフェクト→価格を上げると小売市場が広がる
プチリッチ層→必要なのはストーリー
貧困による割増→車がない→街に行けない→高い薬
高齢者→高い近所のコンビニ,タクシー代がかかる
サービス業 新規顧客→リピーター→5年後は固定客のみで営業可能
重サービス業 介護 タクシー業界は転換が必要
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「デスノート」と09年発行でもちょい前なタイトルなせいで微妙な香りを出していますが、(元は06で終了)中身は凄い読みやすい経営系の本。
中身の前に鈴木さんのネーミングにはもの申したい。
11年の世代間格差テーマの本が「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱で、最新作が「NARUTOはなぜ中忍になれないのか ― 課長になれる人、なれない人」ですよ。
炎上マーケというよりはつっこみ待ちのボケな気がしますが、凄い損してるように思いますが…(僕のマーケティングセンスが悪いのかもしれませんが)
前半は、所得弾力性や価格弾力性を用いて、直近の経済環境や企業行動を丁寧に数値を用いて解説していて、中盤には、「ウォルマート・エフェクト」という概念を提示して解説。そして後半は、今後の日本のサービス業が取るべき経営戦略を示唆しています。
少し前の本なので事例は古いです。鈴木さんの本は結構見立て度が強いのでなるべく出たてに読んだ方がおもしろいかも。
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間違った戦略を書き込んだ企業は死にいたるデスノートをコンセプトに、死にいたる戦略とは何か、つまり企業が企業が死なないためにどのような戦略を練っていけばいいのか、ということを提言されています。
所得弾力性やら、価格弾力性といった経済用語も分かりやすく解説されていて、経済学のこととか全く知らない私でもちゃんと理解できたし、提言される戦略についても非常に分かりやすく納得感のある内容でした。
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2011/08/09
興味深い。
著者がいうようにいろいろ省いて簡略化しているから、もう少し複雑系の話もぜひ知りたいな。
長期所得弾力性はビジネスにおいて超重要ですね。
「カーライル」の時もそうだったけどこの方の著書はすごく面白い。知識?経験?から裏打ちされた話術なのか。
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最初は、経済のわかりにくい話をかみ砕いて説明していく教育本なんかと思ってたけど読み進めていくとどんどん、これからの日本について考えられるような内容に発展していってた。読んでよかった!★デスノート自体も好きだしね(笑)
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この本を読むことになった経緯は、アマゾンでお奨めのリストに入っていたからだと思いますが、読んでみて興味が持てました。この本が出版されたのが昨年11月末で、トヨタの業績の悪化の原因等を詳しく解説されていて、米国では自動車需要が回復するという予測もあり、出版直後読んでおけば良かったと思った次第です。
その根拠として、短期所得弾力性が高く(収入が減ると削られる)が、長期所得弾力性が低い(収入が減っても長期的には削れない)から説明している点(p35,39)は参考になりました。
今では一流の大企業と言われている会社も、大きくなる前に採った戦略が時流に合っていたので大きくなれたわけで、今後戦略を間違えるとデスノートに載ってしまう(倒産する)ということをこの本の著者である鈴木氏は述べています。
以下は気になったポイントです。
・トヨタは、1)恐慌的なレベルでの販売不振を予測できた、2)世界販売世界一へ向けて生産能力を増強して経費増強をしたこと、が大幅な利益減となった(p25)
・100年に1度と言われた大激変は、今後は5~10年に一度は必ずやってくる、グローバルな経済がひとつに繋がったから(p27)
・短期所得弾力性が高い自動車やテレビ(5.5,4.2)は、収入が減ると真っ先に削られるが、それが低い電話代(0.3)、食料品(0.5)、妻の洋服(0.8)は削るのが難しい(p35)
・恐慌時は、市場全体の需要は、「所得の減少に短期所得弾力性をかけた倍率」で急収縮する(p37)
・長期所得弾力性が低い食料品(0.7)や自動車(1.1)は、収入が減っても長期的には削れないが、高いものである旅行(3.3)、映画(3.4)は長期的には支出が減る(p39)
・自動車メーカーの花形職種は、エンジンの技術者で、次はミッションの技術者、電気自動車に移行すればこの序列が意味をなさなくなる(p52)
・10年後に起こることを早まって中期計画の前提に織り込んでしまうこと(例:電気自動車の普及を見越して中期的なエンジン開発を抑制、電池分野に進出等)が問題である(p56)
・スタバのCEOは、業界人が触れたがらなかった事実を伝えた、それは、1)アメリカンコーヒー豆は欧州での本格コーヒー豆とは品種が異なる、2)味が美味しくなる前の浅煎りで売られる、水分蒸発によりグラム数が軽くなるため(p66)
・マクドナルドのような大企業が、後から差異化で伸びてきたスタバと正面から闘うには、同質化戦略(コーヒー豆を厳選してマクドナルド流にロースト)が良い(p69)
・トヨタがV字回復するのは、短期所得弾力性が大きい割には、長期所得弾力性が1.1と小さいから、1年も経過すると需要が急激に戻る(p82)
・旅行は短期所得弾力性は1.3なので、今年計画していた旅行は実行するが、長期所得弾力性が3.3なので、来年は止めるということ(p85)
・リーバイ・ストラウス社が新しくだした「シグネチャー」は「リーバイス」よりも安いのは、ユーズド感抜きのまっさらのジーンズしか提供していないから(p96)
・シグネチャーを売りだしても売上金額はあまり変化なし、縮小した後の売上は拡大した、これは、下流マーケットの拡大により売上が減っても、高付加価値ブランドメーカは下流マーケットに出るべきでないことを意味する(p100)
・牛肉の価格が50%下がっても、需要は20%しか増えない、これを「牛肉の長期価格弾力性は0.4=20%÷50%だ」という(p112)
・100円のものが60円になって、販売戸数が300個から500個になった場合、価格減少率=40÷80=50%、販売増加率=200÷400=50%と計算する(p116)
・価格弾力性が1.0よりも小さい商材は、価格を上げる方向に努力をすることで市場を広げることが可能となる(p122)
・ハワイ産ウクレレが売れるマーケテイング戦略とは、1)体験レッスン、2)工場見学、3)創業一族の話を聞く、等といった”ストーリー性”がポイント(p138)
・インドでは富裕層相手のスーパーマケットでは下痢止め薬は安価で販売しているが、貧民街では10倍以上異なる、これが「貧困による割り増し」(p141)
・旅行業界は価格を下げて市場を広げる方向に動いている、この流れに逆行できるのは、小さな高付加価値プレーヤーのみ、巨大な航空会社が高付加価値を狙っても自らの市場を縮小するのみ(p178)
・正社員を雇うのではなく、より安い人件費で人が雇えるようにするように社会のルールを変える(派遣社員を容認)ように世の中は動いた(p194)
・鉄道の運行管理、電力会社の送電管理システム等は、日本の技術は世界の最先端を行っている、これらは新興国へ輸出可能(p202)
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感想は以下。
http://masterka.seesaa.net/article/244808420.html
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実際の存在する会社とその経営状況をあげつつ、企業の戦略や戦術を解説しています。キーワードは「価格弾力性」ですね。ほかの見方も解説していましたが、基本的には「価格弾力性」をベースに話が展開されます。
あるいみ、顕著な例を取り上げて説明されているので、わかりやすい内容になっていると思います。
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経済成長のために必要なことというマクロな視点と、ビジネスの生き残りの方程式という2つの切り口を平易な文章で解説。特に、価格弾力性について考えるうえで一読の価値あり。
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http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=10930