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現実的にはどうかはさておき、事件の真相が
証されるラストはミステリー的にはしっくりくる説明で、
良くも悪くも上手く無難に着地。
ただそこに至るまでの探偵役の謎解きの説明の
無理矢理感が余りにも苦しく、ラストに証される(であろう)
展開が読めてしまうのは、様式美とはいえ、やや醒めてしまいます。
煽りにあるジェットコースター新感覚ミステリーとうたうには、
ややスピード感とインパクトが...足りないかなーと。
探偵役のコンビも、もしシリーズ化になるなら、
キャラ的に印象が薄いし...。むー。
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孤児院で育った女性が、捨てられたときに残されていた日記を持って、生家探しを弁護士探偵に依頼するところから物語が始まる。そこで相棒?となるフリーターが日記の謎を一気に看破し生家を発見するのだが、そこで新たに謎が現れ、過去の事件も絡み合い、殺人事件まで発生し、、、っていうお話。
生家を発見する序盤はスピーディーで、内容的にも島田荘司作品のようで良かった。
ただそこから過去話が主体となるんだけど、そこで起きる謎の数々が何か短編集のような感じで、スピードダウンしてしまったように感じた。
それでも最後のオチはなかなかだった。
一昔前の推理小説の装いで、探偵キャラの個性があまり感じられなかったのが残念。
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期待よりは面白かった。
動機やトリックが不自然、どんでん返しが多すぎる。
この著者のをもう一冊読んでターゲット作家に入れるか判断!
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過剰なまでの謎解きと、どんでん返しの連続。
そのこだわり方が徹底しているので、多少の瑕疵には目をつぶります、私。
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あぁ、なるほどな
あぁ、なるほどな
あぁ....えっ!
納得納得の中盤から
最後の全ての真実が明らかにされた時が一番驚いた
とても面白かった
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ザ・本格って感じ。ある人物の日記が冒頭にあるが、そこには妹の殺人とその隠匿が描かれている。その死体がミイラ化するのだが、なぜかその隠した結果ミイラ化した死体が蘇って、その日記の書き手を脅かすし、一晩で壁の色が変わり、空から人が降り、塀は血を流し、床がケタケタ笑う。なんだこれは。
前半部が終わるか終わらないかのうちに、この日記の秘密が洗い出され、それが解決される。その過程はとても魅力的。
……と思ったら、そこからの展開はさらに凄まじい。江戸時代に起こった事件の謎が解かれるのは序の口。元の事件は何度も何度もひっくり返り、トリックも、不思議な状況の解決も、「ああ、なるほど」と思う余裕すらないくらい。
いや、最後の最後まで楽しめた。
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探偵役は、若き弁護士とリバーカヤック仲間のフリーター。
孤児院育ちの美女が生家探しを弁護士に依頼に来て、手がかりは捨てられたときに残された日記くらいだと言う。
具体的な地名はいっさい出てこない代わりに、20年前の殺人と蘇るミイラの謎が書かれた日記をもとに調べ当てると、思わぬ新たな殺人が起こる。
最後のどんでん返しまで、目が離せないジェットコースター新感覚ミステリ。
と巻末あらすじにありましたが、「新感覚」というのはよくわかんなかったです。
が、この謎解きにつぐ謎解きは凄かった。
なにしろ日記の謎が序盤にほとんど明かされてしまうという。
一晩で壁の色が変わり、空からは人が降り、壁は血を流し、床がケタケタ笑う。のがですよ。
そこから残った謎と、新しい謎を追いかけるわけですが、この序盤だけで本一冊になりそう。
私的にはこの日記の謎解きがとても好みでしたので、なんとも贅沢な気分。
しかもそこから繰り返される謎解きの波状攻撃がまたイイ。
なかなか強引な部分もありますが、その心意気が買いです。
挿まれた断章からすると、これって続くの?と思うのですけど、この展開で続けてミステリにできるのかな?
あと、弁護士の川路弘太郎のしゃべり方を何とかしたほうが・・・。
薩摩隼人ってことですけど、馬鹿にしてんのか、って思っちゃいます・・・。
初めての作家さんで、昨年から評判がよかったので読んでみましたが、気に入りました。
新作も読んでみたいと思います。
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久しぶりになんか「新本格」を読んだという感じです。
序章を序盤で片付けて、それでもいい感じですし、
謎が絡み合い何がなんだかわからない感じがいいですし、ちゃんと解決までロジックで片付けるのはいいですね。
次の作品も読もうと思います。
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最近珍しい、「新本格」テイストの作品。世界観が、ちょっと島田荘司ちっくな香りを残しつつ、解決編はどんでんかえし、どんでんがえし、どんでんがえし。
この雰囲気・展開嫌いじゃない。とても楽しめた。
唯一違和感を感じたのは、主人公の片割れである弁護士の彼の台詞。今時、自分のことを「わし」と言う人をあまり知らないんだが、、、
それ以外のタメ口はまだ良いんですけどね。
何か、彼の台詞のところだけ一人で浮いている感じ。
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弁護士の川路は孤児院育ちの女性から生家を探してほしいという依頼を受ける。手がかりは捨てられた時に残されていた伯父の日記。そこには20年前の殺人とその後に起こった不思議な現象が書かれていた…
久々に重量級の新本格を読んだ気がする。謎と謎解きがてんこ盛り。特に序盤の日記(ミイラが出たり消えたり、空から人が降ってきた、離れの壁がうねうね動くとかすごい内容)を手がかりに一軒の家を探すあたりは素晴らしい。
生家を探し出したことからまた新たな事件が起き、20年前の事件も何度もどんでん返しがあってクラクラするほど。読み終わってみればかなり色々と無理があることがわかるし、キャラ造型もいまいちだとは思うが、謎の波状攻撃がなんとも楽しかった。
この人ならある意味第二の島田荘司になれるかもしれない。他の著作もぜひ読んでみたい。
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この本も色々と謎が溢れに溢れてくる。
最後全て謎か解明されスッキリしたかと思いきやどんでん返しが!!
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ある女性が自分の生まれの家に関する手記を探偵役の主人公たちに読ませ、その手記に書かれている20年前の事件を解く物語。
もちろん、現在軸でも事件が起きる。
伏線が丁寧かつ、怪奇的要素もあり、機械的要素もありで、王道ミステリーと呼べるもの。
最近、こういうのに触れてなかったから(あれ?瑠璃城…)新鮮かつ面白く感じるわ~
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冒頭の謎めいた日記に始まり、復活する木乃伊、瞬間移動する死体etc、おなじみ詰め込みすぎの小島ワールド。これでもかと連発される不可能状況がテンポよく解かれていくのが快い。怒涛の解決編で事件の構図が二転三転する様も圧巻。
詰め込みすぎによる小説としての歪さがむしろ魅力となっている怪作。
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謎は解明されて、どんでん返しの連続なんだけど、なんか「そうか!」って来なかったのは、私の読解力が足りないからか…断片はこれからこのシリーズが続くって事なのかな?
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島田荘司の影響を強く受けたと思われる、本格ミステリー。
しかし劣化版にならず、独特の味わいを持っている。
次々と位相を変える事件の構図を、しっかり読み砕いていくとさらに驚く。