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この著者は動きや心情を言葉で表現するのがうまく、情景が思い描きやすい。
特に、戦場のシーンではそれがうまく表現されている。
ただ、この時代の**は**だったという表現の説明書きがいたることろにあり、少ししつこい。読んでいて興ざめする箇所があったのが残念。
「のぼうの城」が面白かったので、著者の同じ作品を読んでみた。が、悪い作品ではないけど人に勧めるほどの作品ではない。
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タイトルを見て即座に風魔の小太郎?と思ったけれど違った。
望みが低かろうと高かろうと、それを手に入れるには苦しみ哀しみが伴う。
登場人物すべてにそれぞれの望みがあり、そのために抱く思いに溢れた本。
のぼうの城ではちらっと見える程度だった暗さを、もっとストレートに見せ付けられた。利己的な生を突っ走る男達に腹を立てつつ泣く。
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左腕に神を宿す少年と、命懸けで利己主義を貫く武神。
戦国の世に生きる二人の遭遇は、やがて各々に
苛烈な運命を辿らせる事となっていく。
互いの身体に流れる「血」に導かれるが如く・・・。
期待を裏切らぬ「和田竜」の時代小説。
刹那さ漂うラストにちと落涙。
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大ヒットになった「のぼうの城」に次ぐ今作。
元々「のぼうの城」自体にさほど感銘を
受けなかったとは言え、
やはりパワーダウンした印象は拭えないか...?
半右衛門の人柄や自身のとった行動に対する
悔いやその慟哭は前作同様に伝わっては来るものの、
熱量が及ばない気がします。
小太郎という人間が描ききれてないまま、
ラストまで読ませるのはやや強引かと...。
折角、戦国を題材にしたエンターテイメントものなのだから、
もっと熱く泣かせてくれるくらいのものだと嬉しい。
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和田竜の三作目、前の二作に比べるとインパクトは弱いと思うが、最終的に三作の中では一番好きになった。「男は何かに秀でた人間になろうとするために辛苦を舐める」という文章に、この本の本質が凝縮される。
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今のところ和田竜作品は全部読んでるけどはずれなし!のぼうの城のエンターテイメント性、忍の国の奥深さとはまた違う面白さのある作品で楽しめました。とりあえずこの人の描く武者は粋でかっこよすぎる。最後は切ないけど、ああいう終わり方は嫌いじゃない。
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前作を読んでいる時も思ったけど、戦国武将の人たちって考え方がかっこいい!
自分の中に曲げない信念があるっていうのはシンプルでほんとにかっこいいと思う!
信念を持って生きることの素晴らしさを教えてくれる一冊!
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雑賀衆に生まれたがために、鉄砲に非凡な才能を宿す主人公。
純粋な心を持つ彼のことを生かしたいがため、祖父はひっそりと山の中で暮らすことにする。
しかし、時代はそんな彼をほってはおかなかった。
一対一で名乗りを上げ、戦に美学があった時代の物語。
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鉄砲伝来直後の戦国時代の種子島の扱いに大変優れた雑賀衆の小太郎を引き入れるため彼の祖父を殺し、彼の復習心から隣国との戦いを有利に進めようとした坊様(林半右衛門)であったが、そのことにより彼自身も純真な小太郎を騙したことで平常心を既になくしていた。 心の葛藤の末ついに真実を小太郎に明かし、よきライバル花房喜兵衛に小太郎を預け、自分は小太郎の敵討を真正面から受け死んでいく。坊様の兜には小太郎が最初に坊様への土産として渡した風車が残されていた。(泣けた)
背景に坊様が自分を捨てて図書に嫁いだと思っていた鈴との思い、ライバルであった図書との駆け引き。優れた能力を持つものが人並みになることによって得るもの、また失うものがる事を上手く表していた。
私的には中々の秀作と!!!
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武者の美学でいくら飾り立てても戦の不毛さを感じずにはおれなかった。
半右衛門マジ勝手だぜ、今さらそんな振る舞いをしたところで一体誰が幸せになったんだコンチクショー!
というのは現代人の考え方である。
しかし相変わらずアクションシーンは超かっこいい
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戦国時代より少し前の話。鉄砲集団の雑賀集の生まれである雑賀小太郎は少年ながら左利きの鉄砲の名手であったが、小太郎が戦で命を落とす事を望まない祖父により、共に猟師として山の中で暮らしていた。
しかし、戸沢家と児玉家の戦により負傷した戸沢家の武将林半右衛門を助けた事から、両家の戦いに巻き込まれていく。半右衛門と敵方の武将花房喜兵衛などが見せるその時代の武将としての生き方の美学や民衆の様子が面白い。
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最後の方では泣いてしまったものの、落ち着いて感想を述べるなら
まぁこんなものでしょう。
この方の『のぼうの城』を前評判と表紙に惹かれて買い
面白かった!『けど…』だったのだが
今回も『けど』な感じ。
多分文章が説明臭いところがいいんだか、悪いんだか、で
私好みではない、ということなんだと思う。
展開は好き。男達の生き様、武士であるということ、カッコイイです。
神をその左腕に宿した子、というのもありがちな設定とはいえ面白かった。
映像にしたらかなりすっきりと見やすい(わかりやすい)作品だろうなぁと思う。
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のぼう~とあわせて買ってしまったもので、こちらは完全に失敗。
やっぱり私は和田さんの芸風である、完全看護型の時代小説は好みじゃない。ま、この完全看護のおかげで売れているんだろうけれど。
言葉や時代背景をここまで書かれてしまうと、正直萎えてしまいます。
ここで泣け!
この人はこういう人だ!
って、もうこちらで想像する余韻を持たせてくれないほどの解説を、私は小説に求めてないです。
わかりやすさなんてクソくらえ! ってな感じでしょうか。せめて本読んでる時間だけは、想像力や脳みそ稼動させたい。
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普通。
説明が無駄にくどいので感情移入できないままに読み終わってしまいました。
小太郎が主役かと思ったのに・・・残念です。
ただ戦国時代の戦いの美学というものは参考になりました。
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今までの作品同様すっごく読みやすくて新しいエンタメ時代小説って感じでしたね。
相変わらずキャラクター作りがうまいです。
半右衛門と喜兵衛の考え方生き方がとても新鮮で興味深く面白く読めました。
のぼうの城に比べるとちょっと小粒ですが和田さんの持ち味はよくでてたと思います。