聖なる谷の淑女 上 みんなのレビュー

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投稿者：めるる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

1819年12月。スコットランドの人里離れた谷に肥沃な土地を所有する美貌の女性カトリオーナは、不思議な夢を見ました。そこに出てきたのは男の顔、たくましい戦士の顔でした。お告げによれば、意外にも、将来、彼女の子供たちの父親になるのがその男だという・・・。そんな折、亡くなった後見人の遺言の読み上げに立ち会うことになったカトリオーナは、ハイランドへ向かいました。そこで出会ったイングランドの名門シンスター家の男性リチャードこそ、幻に出てきた男だったのです!

シリーズ3作目のヒーローは、スキャンダルのあだ名をもつリチャード・シンスターです。
リチャードは、30年前に亡くなった生みの母の夫で、最近この世を去ったシーマスの遺言の読み上げの式に出席するため、スコットランドの高地地方・ケルティーバーンに出かけます。そこでシーマスの遺言を聞いて驚きます。自分の被後見人のカトリオーナと結婚しなければ、遺産のすべては遺族でなく教会に寄付するというものでした。家族を何よりも大切にするリチャードは悩みます。しかし、カトリオーナに出会って、一目ぼれ状態の彼は彼女を求めるようになっていました。

しかし、カトリオーナは谷のレディとしての務めを果たすのに、彼のような強い夫は邪魔になると、彼との結婚を拒みます。けれど、彼女が崇めるザ・レディは「この男は、おまえの子供たちの父親になる」と告げるのです。

上巻でのカトリオーナにあまり好感が持てず、なかなかページが進みませんでした。
下巻ではシンスター一族も顔を見せるようなので、そこに期待したいと思います。