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読了2010.01.14
着眼点と発想の勝利。
各キャラクターの個性が面白く、ぐいぐい読まされました。
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有川さんの作品はほぼすべて読んでますが、やっぱり良いです!
読んでる最中の引き込まれる感じと、読み終わった後の爽快感が大好きです。
続きを書いて欲しいような、ここで終わって妄想を膨らましたいような、そんな作品でした。
有川さんを初めて読む方向きかな、と思います。
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面白い半分、面白くない半分。
アレな弟を「怒!」しながらもひたすら愛す兄が好きな方にはお勧め。そんな兄にツンツンしながら「恋!」す女性が好きな方はさようなら★
面白かったです、さようなら。
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鉄血宰相がお気に入りです。
キャラそれぞれに嫌な所良い所があってリアル。
演劇の世界がどういうものかは知らないので世界観についてはなんとも言えないけど、
人と人とのかかわりに関してはやっぱりリアル。
なんとなく最初の勢いが息切れして、最後の終わり方にインパクトがないように感じたので星は3つ。
ベタ甘の恋愛っぽさがまったくなく、これまたすっきり読了。
恋愛小説というよりは、珍しく青春小説寄り。
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春川巧が主宰する劇団「シアターフラッグ」。
公演の赤字が積み重なって、発覚した負債額は300万円。
巧は兄の司に借金の肩代わりを要請。司が承諾の条件として提示したのは、
「2年間で劇団の収益から300万を返すこと、出来ない場合は劇団解散」
というもの。そして、劇団の改革が始まる。
「やりたいこと」をやるには、それに伴う犠牲があることを忘れがち。
気持ちだけではやっていけないこともある。現実も見なきゃならん。
そういった現実主義を諭す司の姿勢にはとても共感。
演劇に関わらず、何らかの団体に属している人にはオススメの内容。
負債は確かに重荷だけど、そういう状況下だからできることもある。
「弱点は武器になる」といったビジネス的観点からも面白く読める。
読み易さと内容が相まった「大人のラノベ」。これはまさに「悔しい」一冊。
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小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。
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久しぶりの有川節炸裂ですね!
最近の作品ももちろん大好きなんですが、私の中での有川作品の魅力は登場人物なんです!
登場人物が多くても一人、一人に味があって感情移入が出来る。そんなところが好きなので久しぶりの登場人物が多いこの作品は読み応えがあり面白かったです。
そして、有川作品の特徴の渾名!登場人物に対してぴったり過ぎてクスリと笑えました。
演劇について素人な私にも登場人物たちのコミカルなやりとりでわかりやすく読みやすくなっていて、流石としか言いようがなかったですね。
恋愛方面は実は有川作品の中で最も薄かったんじゃないですかね。前回の作品「フリーター、家を買う」も薄いと言われてましたが、今回はさらに薄くなってる気がします。有川作品はラブコメだ!と思ってる方には、物足りないかもしれませんが私は結構満足しました。
恋愛要素は続きがでることを期待しているのでそのときに(*^^*)
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有川さんの最新作。
タイトルから、映画の話なのだと思っていたのですが、
開いてみたら小劇団をテーマにした話でした。
弟が主催する劇団を救うため300万円貸す代わりに、
2年での返済をつきつけつつ劇団の会計周りを斬り回す兄と、
弟や劇団員たちの奮闘劇。
劇団の話なので、途中で舞台の話がでてくるけれど、
この物語が全体を通してひとつの舞台のようなかんじもします。
あぁもう、キャラ読ませが凄いのなんのって。
個性的なキャラが10人近くもでてきて、
それぞれに小説1本では納まりきらない幅があるけど、
あえてそこをウダウダ書いてしまわないあたりが潔く、
一気に読めてしまいます。
返済期限2年間でこれからどうなることやら、で話は
終わってしまうけれど、ここで止めたか間延びしないのでしょうね。
先日観た折り紙の特集番組で、ある作家さんが、
「最近は『作品に余白を残す』ことに重点を置くようになった」
と話していたのを思い出します。
『フリーター、家を買う』(←まだ書店でぱらぱらめくっただけ)といい、
最近の有川作品は現実世界舞台でお金稼ぎの話、が多いみたい。
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メディアワークス文庫の創刊の目玉、
有川浩の書き下ろし新作!豪華ですなー。
そして期待を裏切らない内容でした。
劇団にスポットをあてていますが、今作で
一番の萌えポイントは司と巧の兄弟関係ですな。
自分は兄弟がいないんで、本当に羨ましい...。
今でも兄弟がいないって事が淋しく思うくらい...。
相変わらず、人物が凄く良く伝わる書き方だし、
圧倒的に劇団の楽しさ、そして弱点を両方書く事で
リアリティーが増し、引き込まれます。
この新文庫のコンセプト(と勝手に思ってますが)
大人の為のライトノベルの役割を充分満たす良作ス。
思わず続きを期待しちゃいます!
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劇団を立て直す、というコンセプトの元の話でした。
巧、司という二人の兄弟の話から広がって行くところなどキャラメイクは相変わらず有川さんらしく面白く楽しい部分が多いです。
人間関係が少し複雑なので最初一度読んだときに「?」となってしまったのが残念。ただ二度三度読み返していくとより私は面白かったです。
シアター!は分類的には三匹のおっさん、キケンに部類される作品だと思います。なので、その2作が面白いと思った方にはお勧めです。
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面白かったんですけど、自衛隊三部作みたいなのがまた読みたいなー。
弟を筆頭に皆甘ちゃんでイライラしたw「鉄血宰相」とか言われてるけど、兄ちゃんは正しいし、いや当たり前でしょ?
ベタ甘に少し期待してたんだけど、まあそういうのもなくて…w
2009.12.16 初版/購入/2009.12.17 読了
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春川巧が主宰する劇団「シアターフラッグ」は巧が知らぬ間に増えてしまっていた負債300万円が発覚し解散の危機に瀕していた。
発覚の原因となったのは若いながらも芸歴10年を数える実力派の人気声優羽田千歳が自ら進んで入団してきたことにあった。
巧は畑は違えど、役者のプロが自分たちの劇を認めたことで自らの劇団もプロを目指すための(商業的に成功するための)脚本を書こうとするが、その結果劇団員の半分以上が抜けてしまうという事態に。
そこで発覚したのが、実は会計担当が劇団の赤字を肩代わりしていた。ということ。
300万円という金額に困った巧は兄の司に泣きつくのだが、これまで厳しいことを言いながらもなんだかんだと劇団を支えてくれた兄は、プロを目指すとの巧の言葉を聞いてある条件を出す。
それは「2年間で300万を返すこと、ただし劇団が上げた収益しか認めない」というものだった・・・。
劇団公演の赤字でできた借金を2年間で黒字にして返済する。
この厳しい条件の下、残された「シアターフラッグ」の面々は・・・。
小劇団が成功を収めるまでの奮闘記・・・というほどではない。
すでにマイナーメジャークラスの評価はありチケットはある程度売れていて優秀な脚本家もいる、さらに人気声優の加入と条件は整っているからだ。
それでも、商業的にプラスになれないのはなぜなのかというのを掘り下げてみた作品と言うところだろう。
まあ、見所は頬を緩ませられる兄弟のやりとりであったりする。特に兄の司には色んな意味でにやにやさせられた。
有川作品にしては恋愛要素はかなり薄い方だけれど、今回はこのぐらいがバランス取れてよかったのかもしれない。
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そこそこ売れてる劇団でもお台所は火の車。鉄血宰相、司が容赦なく切り込みまくり…。友人に演劇やってる子がいるのですが、内情はくわしくは知りませんでした。そういや他に職を持ってる。演劇だけでは食っていけないとは分かっていましたが。
功と司、兄弟がお互いを大切に思っていることがそれとなく染み出ているところに暖かくなりました。表紙に女の子(千歳)が出ているので有川浩さんお得意のラブコメ?かと最初期待してたけど、読み進むにつれてむしろ兄弟のからみにその要素は薄くでOKと思いました
ただ、読み終わった後は各キャラクターが強烈な個性がある割りにあっけなく終わってしまった感がありました。まだまだこの設定でストーリーが作れてしまいそう。これは続編があるってことでしょうか?
あらかた想像できてしまうのでないほうが良いのかな…ラブ多目路線も、「兄ちゃん、また事件です」路線も…
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2009年、もっともハマった作家さん、有川浩さんの新作。文庫だし早速購入して読了。
感想としては、続編希望!
登場人物が多いけど、キャラがたっていて、読んでいてわくわくするような楽しい本だと思う。それぞれの成長も恋愛も続きが読みたいなぁ。
演劇・劇団という知らない世界を覗けて、それもまた楽しかった。
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2010/01読了
有川作品のベタ甘は十分堪能できました。が、書き下ろしだからかな、どうも中途半端な印象が拭えず残念。シリーズ化してもっとブラッシュアップされて、ドキドキさせて欲しいです。って上から目線だなー。
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突如300万円の借金を背負うことになった、小劇団シアターフラッグ。この突然の危機は、劇団主宰者である春川巧の兄、春川司が借金を肩代わりすることで何とか切り抜けるのだが、その肩代わりの条件が「今後2年の間に、芝居の収益のみで300万円を自分に返済すること。それができなければ、シアターフラッグは解散すること」。
この条件のもと、債権者たる兄・司(その厳しさのあまり、ついた渾名が「鉄血宰相」)の資金管理下、劇団員たちの悪戦苦闘が始まる。
と、そんな筋立てなのだが、シアターフラッグを利益を生み出す劇団にするために実質的なプロデューサーとなった司が繰り出す指令は、突飛なことは何一つない。
非常にオーソドックスで、普通の社会人であれば、普通に日常の仕事で実践していることなのだが、夢に生きる弟たちにはそんなことすら思いつかず(あるいは、わかっていても実践できず)、司の繰り出す指令に右往左往する様が、情けなくも、面白い。
この作品はストーリーはとてもシンプルなのだが、面白く飽きることなく読めるのは、常識人・司vsその他大勢のギャップが魅力的だからだろう。
兄の司(鉄血宰相)の輪郭が際立っているためか、弟を含めてそれ以外のキャラが何となく薄味な気もするが、ストーリー展開の巧みさで、そのヘンはカバーできているかな?
それよりも自分が関心を持ったのは、小劇団の運営がリアルに描かれていること。収益構造、稽古の方法、スタッフの役回り、実際の公演の裏側などが非常によくわかって興味深い。
「2年間で300万円の収益」というのは、1ヶ月あたり13万円も利益があればOKなはずなのだが、それすら難しいのだから、小劇団の運営というのは大変なのだ。これじゃあ小劇団の役者じゃ食っていけないよねえ……。
きっとこの作品には続編があるのだろうと思うが、そこでは劇団がどのように成長しているのか楽しみにしていたい。
余談だが、シアターフラッグの設定は「決して少なくはない観客動員数があるにもかかわらず、専門家から『面白いけど軽い』という評価を受けているため、演劇のメインストリームとして扱ってもらえていない」劇団である。
ここには、ライトノベルに対する世間的評価への、著者自身の苛立ちがこめられているような印象がある。そこがまた作品に生々しさを与えているように思う。