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崩壊寸前の一家4人が、10年ぶりに家族でカルテット(4人組での演奏)を結成。当然最初は演奏も人間関係もめちゃくちゃで…。
先の展開も結末も予想通りなので安心して読めます。
結末が分かっていても、人前で演奏する際の緊張や気持ち良さの描写にリアリティがあるので、楽器を自分で演奏する立場から、面白く読めました。
音楽のステージに立ったことがある人なら、演奏中のトラブル発生の緊迫感や、メンバーと息があった時の奇跡とも思えるような感動、気持ちの乗らない演奏や、失敗した時の儀礼的な拍手の虚しさ、そういった感覚がくっきりと想起されることでしょう。
ただ、全然楽器をやったことの無い人が読むと、フルートや弦楽器演奏の描写にどういう印象を受けるのかは分かりかねます…。
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音楽を通して、家族が絆を取り戻していく話。
すれ違ってきた家族それぞれの思いが少しずつ噛み合っていく。
ピアノ、チェロ、フルート、バイオリン…私もまた音楽をしてみたくなりました。
共通の趣味があるこんな家族、良いですね。
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家族全員が楽器経験者の開の一家。カルテットを組み演奏会を目標にする中で家族の再生を描く。
読みやすいんだけどメリハリに欠ける感じかなー。もうちょっと演奏とか音楽の描写があったら良かった気もする。
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お店でカレーを食べる時は、どうがんばっても中辛。
ペペロンチーノも、ひとかけらずつ唐辛子をよけてから食べるほど
辛いものが苦手なのだけれど。。。
ごめんなさい! 今日の私は辛口です。
ああ、スカイエマさんの表紙はこんなに素敵なのに!
音楽を通して家族の再生を描く、というテーマも大好物なのに!
永江カルテットがコンサートに選ぶ曲目も素晴らしいのに!
しかもこの本、舞台化したとき、美咲役を知人が演じたというのに!
なんだか音楽が、双六でいえばサイコロのように
物語を進めるための、取り換えのきく道具みたいに感じられるのがやりきれなくて。
ろくに練習もしないで派手なパフォーマンスとトークだけでチップをもらう姉の美咲も
音大のピアノ科出身なのに、そんな娘を舞台に上げてしまう父、直樹も
息子を一流の演奏家にするという野心のためだけにカルテットに参加する母のひろみも
う~んう~ん、どうしても好きになれないなぁ。ごめんね、永江家のみんな。
でも、家族を音楽で繋げようとする開くんだけには見所がある!と思っていたら。。。
選抜オーケストラの第一バイオリン最前列というポジションに選ばれていながら
いくら日にちのかぶった家族コンサートに参加したいからとはいえ、
演奏会当日、開演直前に演奏をすっぽかすなんて!
たとえ学生オケでも、インフルエンザにかかって演奏できなくなった子が
熱で朦朧としながら代役を探し回っていた姿を見たことがある私には
開くん、音楽への愛情が足りないよ、と言わずにはいられません。
ましてや、演奏をすっぽかしたその日のうちに
家族をひとつにしてくれた音楽っていいね、ぼく指揮者になるよ、だなんて。
今すぐ選抜オケに選んで熱心に指導してくれた重松先生のところに
開くんを引っ張っていって、平身低頭、一緒に謝りたくなってしまいます。
願わくば、半端な演奏で謝礼をもらってきた永江家のみんなが
慢心することなくこの先も真摯に練習を続け、
音楽の素晴らしさを本当の意味で伝えられるカルテットになりますように。
だってせっかく、かけがえのない家族としてまた歩み始めたのですもの。
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バラバラになりかけている家族で、カルテットを組んで、絆をもう一度取り戻していくお話。メンバー内の力量の差とか、モチベーションの違いとか、そういうのを抱えながらも、みんなで夢中になって一つの音楽を作っていくというのは、やっぱりいいものだ。
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永江カルテットのいざなう世界…起承転結のやわらかさは伝わるのだけれど、メリハリの強弱と一捻りには欠けるかなぁ!。上手くまとまり過ぎの分、フルート・美咲ちゃんが気になって仕方なかったなぁ♪
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1ページに対しての文字が少ないから、読みやすくて1時間くらいで読めました。家族で一番、中学生の開くんが大人な考え方してましたね。面白かったけれど、展開が速すぎたかもしれないです。何故、カルテットに反対だった母親が、そんなあっさりとビラ配り?とか。でも、やっぱり音楽はいいですね。自分も何か楽器を始めたくなりました。
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36:某巨大本屋の「話題の本」コーナーで見つけて予約したもの。……うん、これでほろっと来ないはずがない、という意味ですごく王道な展開です。ものすごく文章がうまいかといえば、そうでもない(←失礼)のですが、挫折、失敗、困難、離婚危機……とくれば、主人公の開くんの選択は読者的には当然だったので、そのあたりの葛藤がもう少し楽しみたかったです。開くんがいい子すぎたのかなあ。いや、頑張り屋さんで可愛いんですけど。というか、千尋先生が実はものすごい人なんじゃ……!?