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著者の星 飛雄馬という名前やホリエモンを出してしまうところはいかがなものかと思うが、真摯にベーシックインカムを捉えていて好感が持てる本。
しかし、世の中を真摯にゼロベースで捉えたら、ベーシックインカムという思想は高福祉を主張する人間にとってはかなり合理的な思想であると思う。だからこそ、ミルトン・フリードマンでさえ、不の所得税という形でその意義を唱えていた。
現在の日本の社会保障の仕組みは保障云々の前にムダが多すぎて、もしオーナーシップを与えてもらえれば、すぐに結果など出てしまうのが問題である(生活保護の審査然り、年金と税の二元管理然り)。
だいたい、国民背番号制の導入だって、プライバシーがどうしたとかいって反対する輩の言うことなんて聞いてないて、さっさと強制的に導入して少しでもムダをなくして困っている人のために使うべきである。
プライバシー云々を言う人間は、ではどういう制度ならお互い納得のいく回答を導けるか、対案を出して討議すべきである。名古屋市が国民番号制から離脱するなどと言ってるが、そんなもの断固認めてはいけないだろう。
しかし、社会保障の問題を聞いていて思うのは、いわゆるWhatの部分(どういう制度が望ましいのか、どういう制度にしなくてはいけないのか)はもはや答えは出ていて、今問題になっているのはHow(どうやって国民・利害関係者を納得させるべきか)でしかないということである。
これを実現できるのがリーダーなのだろうけど、全く面白くもない仕事であることには間違いないので、高給か名誉でも与えられない限りやっていられないだろう。
もはや、というより元々というべきか、そこまでこの国の国民のために身をささげる覚悟は持ち合わせていない。
人のために何かをする人間にフリーライドする邪悪な人々のために働けるほどの余裕はなくなってしまった。
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ベーシック・インカム(BI)の仕組みと、現代日本の社会福祉(特に生活保護と年金)の問題点がよく分る本。
本書の中で、BI導入後の手取りのシミュレーションが載っているが、そこでは賃金が
導入前後で同じになっている。だが、実際にはBIが導入されると、より成果主義的な
賃金体系になり賃金収入が減る人が増えるのではないか。
賃金が下げられる=商品価格が下げられる、だけどBIで消費が活発になる、となると
デフレ・インフレどちらにいくのだろうか?
今も仕事が足りない状態(就職難)だが、BI導入で公務員が削減され、解雇制限が
緩和されると、官民両方からの失業者が発生して、さらに仕事が足りなくなるのでは
ないか。と言うよりは、機械化・合理化が進みすぎて、働きたい人全員分の仕事自体
がもう無いのかもしれない
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まだしっかりと読んでないんだけど、話題のある堀江もんもこの事について意見言っていて、これからの生活の仕方仕事を含めて、必要だと感じてます。この先駆けとなったのがドイツのシュタイナーいろいろ有名ですね。教育や経済、農業など。そこから始まってるようです。
余談だけど、オランダではすでに10年前からオートノーミーという政策でしているそうです。新しい仕組みで誰かを貶めることなく生きていくということが出来るそうです。限りなくね。
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BI推進派のポジショントークになっているので、いやいやそんなにいいことづくめか!?というツッコミどころはあれど、タイトル通りやさしくBIについてざっと頭に入れるにはよいかと。
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経済用語に疎い私は、ベーシック・インカム(BI)という言葉を(どこかで聞いたことがある)くらいにしかとらえていませんでしたが、一冊の本になっていると知り、学んでみることにしました。
タイトルの通り、やさしくわかりやすい文章で、具体的なケースを交えながら解説されています。
温かみのあるイラストも親しみやすく、苦手意識を持たずに読み進められます。
ほとんど基礎知識のない自分でも、つっかえることなく読み通せたので、一般的に誰が読んでも理解できることでしょう。
BI賛同者リストには、私でも知っている、そうそうたる人々の名前が連なっていました。
基礎所得保障や基本所得保障などと訳されるもので、定額給付金や子ども手当のバージョンアップ版だときくと、おおよそどういったものかがつかめます。
現在、政府の借金は第二次世界大戦時並みに莫大だと知って、愕然としました。
長引く不況と少子化に歯止めがかからず、日本国民は来たるべき年金破たんのXデーにおびえる日々を送っています。
自分が払った年金が、将来のために貯金されていると思われがちですが、実際には年金は積立制度ではないという暗澹たる事実。
年金問題については、よくニュースに採り挙げられますが、自分の年金支給のことは、恐ろしくてなかなか考えられずにいました。
日本全体が、そのように問題の先送りをしているような恐ろしい状態。
そんな先行き不透明、お先真っ暗の日本経済と年金構造の突破口となる可能性を、このBIは有しているように思います。
国の経済構造を変え、新しいシステムを導入するのは、歴史が変わるほどの大事業ですが、それでも、国と人々の生き残りをかけて、いよいよ未来を見据えながらの経済方策を国を挙げて講じていく頃でしょう。
かみくだいた言葉ながらも、論理的かつ現実的な視点で解説されており、情報としても非常に役立ちます。
現在の社会保障制度との比較が具体的でした。
また、BIをすでに導入している社会保障先進国のデンマークの事例紹介もされており、北欧の人々に提供されている分厚い生活面での保障を、改めてうらやましく思いました。
「フレキシキュリティ・モデル」とは初めて聞く言葉ですが、フレックスでセキュリティに富んでいるという造語で、まさに理想形としてのBIが実行されているわけです。
国家予算の特別会計で運営されている事業を一般会計に移し替えると、予算決定のプロセスが国民の目にさらされ、うやむやな部分が無くなるというのは、国民の知る権利に則った措置だと思います。
特別会計の制度そのものを廃止していいという案には、賛成です。
また、社会保障番号の導入で脱税を防ぐという案にも納得できます。
最後の章は、堀江氏との対談。ダークなイメージのついてしまった彼ですが、経済を見据える力は変わっていません。
BI推進派として、彼らしい鋭い切り口から話を展開していました。
現在の行き詰った財政状況の中では、もはや公務員削減でしか減収を抑えられないとする彼。
通例の新卒採用に疑問を投げかけており、その対話の内容から、日本のように新卒採用制を敷いている国は珍しいということを知りました。
お菓子のうまい棒は、値段は変わらなくても、昔7gだったのが今は5gになっている、と例を挙げているところに、彼らしさを感じました。
また、ホームレスの生活保護申請から利益を得ようとする業者が横行し、その対策として水際作戦が講じられているため、実際のホームレスの生活保護申請はなかなか受理されないという事実を知って、愕然としました。
プロの弁護士の力を借りないと、人としての権利を得られないとは。
結局は、強者が弱者の利益を横取りし、弱者はますます力を失うという資本主義的な構造が、社会の底辺においてさえも形成されているわけです。
一番いいと思ったのは、全国民が均等の金額を支給されるため、地方在住者の方が金額的に有利だということです。
もしかすると、導入された暁には、派生効果として現在の首都圏中心状態、都心過密の分散、解消がみこめるかもしれません。
生活のため、お金のためではなく、本当に自分がやりたい仕事につけるというのも、現代社会においては理想論でしかありませんが、実現可能となるかもしれないのです。
国民の最低保障が約束されることで、真に安定した国が作り上げられていく。
そこに至るまでには、さまざまな問題が累積する、困難な道を進まねばならないと思いますが、現在の閉塞しきった日本経済を打開する有力な対策として、BIは今後も注目していきたいです。
この本を読んだあとに、Wikipediaで「ベーシック・インカム」を調べてみましたが、難しく詳細すぎる内容で、よく頭に入りませんでした。
きちんと無理なく理解したい人には、こちらの本をお勧めします。
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ベーシックインカムについての本を図書館で数冊借りたが、この本が一番読みやすかった。まず最初に読むならこれがオススメ。現在の生活保護の問題点から始まり、ベーシックインカムの効果、財源はどうするのかなどなど。ホリエモンとの対談も面白かった。
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まずは概念を知ることから。これから社会に出ていくひとに読んでほしい。ベーシック・インカムへの是非はともかくとして、それなりの社会人になるにきっと役立つ教養とか問題意識とかを得る足掛かりとなるはず
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ベーシックインカムはおもしろいです。
生活保護の不正受給が問題になっている今だからこそ、いろいろな人に読んでもらいたいです。
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ベーシック・インカムの良きところが満載。今度は悪いところが書いてある本も読んでみようか。だいたいを理解するにはいい本だったと思います。
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近年、話題になっているベーシック・インカムについて堀江貴文氏との対談形式で読むことができる。ベーシック。インカムを導入することでの利点を満載記載されている。現在の社会保障の問題点から繰り広げられて具体的な例を交えながらわかりやすい文書で書かれている。利点が多く記載されており読みやすいため、ベーシック・インカムに興味を持つための図書としてよいものであると思う。
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初めて読んだベーシック・インカムの本。知らないことだらけでとても興味深かった。生活保護の問題点や年金制度などについて考える材料になる。