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三菱一号美術館でのマネ展を見て購入しました。近代絵画の父・マネの生涯や絵についての知識はもともとあったんだけど、展覧会を見て改めて確認したくなったので。
マネの作品の解釈は経歴など、抑えておく部分がビジュアルつきでわかりやすくまとまっている本なので、ふとしたときに見返したい一冊です。スキャンダラスな作品である「草上の昼食」や「オランピア」の解説は、読むたびにその絵の魅力やマネという画家の偉大さを感じさせてくれます。
三菱一号美術館での展示にも来ていた「菫の花束をつけたベルト・モリゾ」は、描かれたベルト・モリゾの表情から様々な憶測や連想が浮かぶ絵ですが、解説が少しでもついていると、そういう考えをさらに深めてくれるのでなお良し、という感じです。
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図書館で借りた本。
以前より、マネの絵画作品は好きだったが、印象派との関係やマネの人間性など、作品そのものだけでなく、その背景となっている様々な事柄を知るうえで、非常に有効な資料だと評価する。読みやすく判りやすい内容の本書は、手元に置いておきたいと思った。
マネ入門書として最適な本。
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オルセー美術館に行く前に予習として読んだうちの1冊。
マネについてほとんど知らなかった美術初心者の私にとって、とても読みやすい本でした。絵ももちろんカラーで大きくとりあげているし、細かな部分をピックアップしてあったり、マネの生い立ち、歴史的な背景が語られていたり…。
今回、印象に残ったことを書き留めておく。
・読書
妻シュザンヌと息子を描いた作品。笑いながら「今度こそ現場を見ましたよ!」というシュザンヌの愛と、「お前かと思ったよ」と答えるマネ。生涯妻を愛し続けたというマネの優しさにあふれた絵である。実際に見たけど、良かった。
・印象派の技術を取り入れ、サロンに向かう
印象派画家たちと親しかったが、サロンを敵視していた彼らに対し、マネはサロンで認められようとし続けた。印象派の画家とマネの絵では、明るさが違う。同じモニエ街を描いたモネの作品のなんと明るいこと。マネのどこか戦争の影を描いた絵。ベルト・モリゾの絵でも印象的だったけれど、黒の使い方が素晴らしい。そんな面も影響しているのかも?
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マネは、印象派を牽引したお兄さん的な存在で、当時としては斬新な絵画を世に問うてきた進歩的な画家だったようだ。といいながらも、サロンへの出展を続けるなど、既存の権威を破壊するとかそういった思いがあったわけではなく、自らの赴くままに創作を続けていたと思われる。しかし、この時代の画家同士の交流は幅広いものがあり、そういう意味でも、パリは芸術の都であり続けているんだろう。
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2010/7/4 予約 2010/7/13 借りて 一気に読み終わる。
三菱一号館美術館 で開催中の「マネとモダン・パリ」展
マネの作品について 知りたくなった。
本書は、三菱一号館美術館の高橋明也館長自身の執筆による、マネの生涯を辿る一冊。
代表作と共に、粋なパリジャンとして生きたマネの人生をより深く知ることができる。
絵の紹介、エピソード、その頃の社会と歴史などが、コンパクトにまとめられて すごく読みやすいです。
本シリーズの 他の本も読みたくなりました。
内容と著者は
内容 :
当時の西欧美術における絶対的権威であった「サロン」の審査基準と闘い、近代の扉を開いた画家・マネ。
年代順にその生涯や変遷をたどりながら、作品の魅力と本質に迫る。
著者 :
1953年生まれ。国立西洋美術館学芸課長等を経て、三菱一号館美術館館長。
専門はフランス近代美術。著書に「ゴーガン」「ドラクロワ色彩の饗宴」など。
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たまたま図書館でこの本を見つけて読みました。
マネはこれまで印象派と同時代の画家ぐらいにしか思っていませんでしたが、この本を読んでその絵の魅力を強く感じることができ、今更ながら興味が湧いてきました。
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マネほどの革命児は、特に生涯とともに作品を見ることで意図する事が理解でき面白くもっと探求したくなる。確かにスキャンダラスなんだけど、その思惑というか意図がやっぱり素敵。ティツィアーノも好きなのでオランピアの作品知った時はわあ♡となった。マネは多くの人に影響を与えていて、マネを知るためにもその人たちを知りたいと思うぐらい好き。だから絵画は面白い。
(愛ばかり伝える感想になった)